「北海道の廃れた世界」を表現する廃墟とキタキツネの写真がエモい

先日投稿された道民の人(@North_ern2)さんのTwitterが「エモすぎる」と話題になっています!

その投稿にアップされたのは北海道の田舎町である羽幌とキタキツネが一緒に写っているものなのですが、これがまさに「北海道の廃れた世界」を表す奇跡の1枚なのです!

そこで、今回はそんな廃れゆく中でも美しさを放つ瞬間を切り取った投稿についてご紹介しますね。

北海道の廃墟とキタキツネ


今回、Twitterを中心に話題となっているのはこちらの投稿です。
日本をまたにかけて写真を撮り、2019年には初の写真個展も開催したという道民の人さんの投稿です。

道民の人さん曰く「この写真が北海道の廃れた世界を凝縮した1枚」だと思うとのこと!

確かにこれは北海道のように広く温かい雰囲気もあり一方、廃れてしまったことで寂しげな雰囲気も混濁した1枚となっています。

モノクロの色調が最高にエモい

これは羽幌炭鉱の廃墟とキタキツネの白黒写真です。
道民の人さんはこの風景を見た瞬間、カムイの神々しさを感じたそうです!

カムイとは北海道の先住民、アイヌ民族の方たちの言葉で「神様」を表す言葉です。

事実、物憂げに座り込んだキタキツネを眺めていると、神様なんじゃないかなって思ってしまいませんか?
ん~~~・・・心臓がキュッとなる!

下矢印標識の意味

なお、写真に写っている下矢印の標識が気になった方もいるかもしれません!

この下矢印の標識については北海道などの降雪地域特有のもので、特に豪雪地帯とされる地域において重要な役割を持つ標識です。
正式には下矢印標識ではなく「矢羽根付きポール」というもので、特に大きな役割は下記の3つにあります。

1.道路の境目を知らせる
2.道をわかりやすくする
3.除雪作業などで目印にする

北海道限定ということではありませんが、この標識もまたエモさをより引き立たせていますよね!

廃れた羽幌炭鉱の歴史

この写真が撮影されたのは羽幌という北海道の田舎町です。
そこにある羽幌炭鉱とその周辺の廃墟を撮影したのが、今回の写真なのです!

羽幌炭鉱は北海道北西部留萌炭田にあった炭鉱で、1935年に操業を開始して以降、羽幌本坑と上羽幌坑と築別坑の3地区から成り立った巨大な炭鉱だったとされています。

良質な炭を産出することで知られ、当時は大変賑わっていたとのこと!

しかし、1970年12月に立坑の密閉作業と鉄道の廃止、閉山式をもって完全に閉山することとなったそうです。

道民の人さんがおっしゃるには、羽幌炭鉱が閉鎖された1年間で羽幌本坑、上羽幌坑、築別坑の3地区にいた約1万人の住人のほとんどがいなくなりたった1年の間に数十人を残すほどになってしまったのだとか。
特に山奥にあった羽幌炭砿とその周辺の炭鉱街は少数の入植者以外ほぼすべて炭砿関係者だったため、1970年の閉山後に一気に人が消えてしまったそうです・・・。
(注:羽幌町全体での人口は現在約7,000人で、数十人になったのはあくまで炭鉱のあった3地区のこと)

ただ、だからこそこの廃墟とそこに棲むキタキツネが残る幻想的な風景が撮影できたとも言えますね。

まとめ

北海道には各地に廃れた田舎町があるのですが、今回の道民の人さんの投稿はより幻想的な北海道を表現した1枚と言えます。
廃れゆく町の歴史を見つめる廃墟とキタキツネ。
その眼には哀愁とエモさが詰まっています。

もし、北海道を訪れることがあれば札幌や函館や旭川などの大都市だけではなく、こういう田舎町のある風景を写真に収めてみてはいかがでしょうか?

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出典:Twitter(@North_ern2)

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