【気を付けて】モフモフしてかわいい「アルパカ」に不用意に近付くとツバをかけられるかも!

アルパカから採れる毛は、極めて良質として評価を受けています。
また、アルパカ自体、モフモフしていていることからかわいいと動物園でも大人気の動物です。
そんなアルパカを一目見るべく、不用意に近づいてしまう人も多いかもしれません。

しかし、アルパカは不用意に近づく人に向けてツバを吐くこともあります。
これはアルパカからの「近づかないで」という意志表示なのです。
ここではそんなアルパカとはどういう動物で、なぜツバを吐くのかについてなどを詳しく解説します!

アルパカとは

 

アルパカとはラクダ科ビクーニャ属またはラマ属に分類される動物で、愛らしい顔立ちとモフモフした体が人気の動物です。
まずは、そんなアルパカがどういう動物なのかを見ていきましょう。

アルパカの生息域

アルパカは、南アメリカ大陸原産の動物です。
極めて良質な体毛を持つことから、衣類をはじめとする生活用品への加工利用のための家畜とされています。

その生息域は、南アメリカ大陸のアンデス地方となります。
中でもペルー南部やボリビアやアルゼンチン北部など一部の地域に、放牧されるという形で生息しています。

標高約3,500m~5,000mのアンデス湿潤高原地帯で放牧されており、彼らの体毛は加工され、衣服などになります。
近年ではアメリカやヨーロッパ、オーストラリアやニュージーランドなど、世界中で飼育されている動物です。

アルパカの大きさや姿

アルパカの体長は、約1.5m~2mほどあります。
肩高いわゆる体高は、約1mとなっています。

標準体重は50kg前後となっていますが、重い個体ともなると75kgほどまで成長することもあります。
同じく南アメリカ大陸に生息するラクダ科の仲間と比較すると、ビクーニャより大きく、リャマに比べると小さいというサイズとなります。

アルパカの毛色は白と黒、茶と灰の4種類に大別され、細分化すると25種類ほどとなります。

アルパカに近付くとツバをかけられることも?!

 

アルパカはそのかわいさから、ついつい近づいて見たくなることもありますよね。
ところが不用意に近づくと、ツバを吐きかけられることがあるんだとか!

アルパカがツバを吐く理由

アルパカは大人しくて臆病な生き物ということで、攻撃手段も他の動物に比べて持ち合わせていません。
そのため、威嚇や防衛のためにツバを吐きかけることで、「これ以上は近づかないで」と警告しているのです。

また、ストレスが溜まっている状態だと、ツバを吐くことで周りに自分が緊張状態にある、イライラしているという事を伝えることもあるそうです。

他の動物なら噛みついたり蹴ったりしてくるところ、アルパカは唾液を浴びせてくるだけなので、そう思えばかわいいものですね。
とはいえ、その唾液の匂いは決してかわいいなんて言っていられるものではないのでご注意を!

実はツバじゃなかった・・・

アルパカが吐き出すもの、それは実はツバではありません。

アルパカが吐き出す唾液には、反芻胃の中にある消化されていない状態の食べ物も含まれているため、ツバというよりは胃液や嘔吐物に近いのです!
この胃液や嘔吐物、とにかく臭くて強烈な悪臭を放つため、吐きかけられた場合は1日中匂いが落ちないこともあります。

吐きかけられると場合によっては病気にかかることもあるという、注意の必要なものなのです。

ラクダもツバを吐く

接近してきたものにツバを吐くのは、アルパカだけではありません。
仲間とされるラクダも同じような行動をします。

なお、ツバを吐く際にはアルパカもラクダもフェイントを入れることがあります。
どのタイミングで驚異が襲ってくるかも分からないというのがまた恐ろしいですね。

アルパカは感情表現が豊かな動物!

 

アルパカはツバを吐くことで、近付かないで欲しいという意思表示やイライラしているといった感情表現をしています。
それ以外にも行動などで感情表現を行う動物でもあります。

ここからは、それぞれの感情の際にどのような表現をするのかを見ていきましょう。

嬉しいときや楽しいとき

アルパカは嬉しいときや楽しいとき、ぴょんぴょんと飛び跳ねたり、スキップをしたりすることがあります。
見るからにテンションが上がっているとわかるため、素人が見ても「今は喜んでいるんだ」とわかる動きですね。

場合によっては尻尾を上げることで嬉しさや楽しさを表現するアルパカもいるのだとか!

怒っているとき

アルパカは怒っているとき、耳を後ろに寝かせます。
静かに耳を寝かせているので、ちょっと怒っているとは思えないかもしれません。

イライラしているとき

アルパカも人間と同じようにイライラすることがあります。
そんなイライラしているときには、唇を持ち上げます。

不安や警戒しているとき

アルパカは、不安や警戒をしているときに耳を立てます。
これは他の動物でも見られることなのですが、耳を立てることによって周囲の情報をより多くキャッチしようとしているのです。

より落ち着かない場合はそわそわして、尻尾を立てていることもあります。

まとめ

アルパカは動物園で見かけることもある動物です。
動物園のような場所ではあまり無いようですが、自然環境に近い場所で不用意に近づくと、ツバをかけられることもあります。
しかもそれはツバではなく、厳密には胃液や嘔吐物に近いので、とても臭いです・・・。
しかも、病原菌がいることもあるそうなので、くれぐれもご注意を!

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