ワニは英語で「アリゲーター」「クロコダイル」だけど2種類の違いは?

ワニと聞けば強靭な顎を持ち、水面から目と鼻と出して獲物を狙う姿が思い浮かびますよね。ただ、日本ではワニとして定着している呼び名も海外では通用しません。

海外では「アリゲーター」もしくは「クロコダイル」と呼ばれています。サイズによっては「カイマン」と呼んだりするなど多種多様。そこで、ここではそれらの呼び名の違いについてご紹介します。

ワニとは?

ワニとはそもそもどういう動物なのかと言えば、肉食性のワニ目に属する爬虫類で、主に水中生活を送っている生き物です。水生生物の中でもニシキヘビなどと並び、淡水域の生態系で頂点に君臨するほどの強さを誇っています。

日本語はワニ

ワニは日本語でワニと親しまれているのですが、これは古い中国語でイリエワニを指す言葉「鰐」という字や概念が輸入されたことに由来しています。日本ではそれを「和爾」と訓じ、馴染みのなかった日本でも「ワニ」として定着するようになりました。

鰐はサメのことだった?

かつては日本にワニがいなかったこともあり未知の生物でした。そのためイメージの近いサメを鰐としていたようです。長い間、ワニとサメは区別されることがありませんでした。

種類は大別すると2科

ワニは亜目としてはスフェノスクス亜目や原鰐亜目、中鰐亜目、セベコスクス亜目、タラットスクス亜目、正鰐亜目があり、その全てをワニと呼びます。ただし、現生するのは正鰐亜目のみで、他は絶滅した古代のワニたちの亜目です。

現生するに正鰐亜目を大別するとアリゲーター科とクロコダイル科の2種類があると考えられています。

ガビアル科を入れ3科とする説

他はインドガビアルという1種類のみが存在し、それをガビアル科として区別することもあります。これは他のワニに比べても口が細く伸びている顔立ちが特徴です。

ガビアルは体長6m以上の個体もいる大型のワニで、主にインドやネパールに生息しています。ただ、絶滅危惧種にも認定されるほど危機的状況。そのため、同国では保護活動なども進められています。

マレーガビアルという種もいますが、こちらはクロコダイル科の中に含まれ、ガビアル科ではありません。

細かく分けると23種類いる

さらに細かく分けていくと23種類ほどいます。クロコダイル科が14種、アリゲーター科が8種、そしてガビアルの23種です。

アリゲーターとクロコダイルの違い

海外で呼ばれるアリゲーターとクロコダイルはどちらもワニ目の動物なのですが、厳密には違う種類と考えるのが普通です。

主にアリゲーター科とクロコダイル科に分かれるので、ここからはそれぞれの特徴をご紹介します。

アリゲーター


出典:wikipedia

まずはアリゲーターの特徴をご紹介します。

身体的特徴

アリゲーターは上から見ると口先が丸みがかっているのが特徴で、歩き方は地面を這うように歩きます。大きいものでは、アメリカンアリゲーターで6mにもなり稀に家畜や人を襲うこともありますが、クロコダイル科のワニに比べると比較的温厚。クロコダイルにはある熱感知器官は持っていません。

生息域

アリゲーターは中南米を含む北アメリカ大陸と南アメリカ大陸、中国長江流域など限られた地域の淡水域で観測されています。近年はより生息域が限られてきている生き物だと言われています。

クロコダイル

次にクロコダイルの特徴はどうでしょうか!?

身体的特徴

クロコダイルは上から見ると口先がVの字に尖っているのが特徴で、口を閉じると下顎の歯が牙のように出ています。歩き方は身体を持ち上げるように歩くこともあり、他の四足歩行の生き物と同じように歩いている姿を目撃されることが多いですね。

最大種はイリエワニで7mを超す個体もいます。非常に獰猛な性格で、家畜や人が襲われる事件も多いです。

アリゲーターよりも獰猛な場合が多く、日本人が思うワニのイメージに近いのはこっちです。熱を感知する器官をもっているのも特徴です。

生息域

クロコダイルはアフリカ大陸やユーラシア大陸南部、オーストラリア北部、中南米を含む北アメリカ大陸などが生息域。主に温暖な地域で広範囲に生息しているため、発見されることも多い個体となっています。

○○ワニという名前はクロコダイル科

日本で「○○ワニ」と呼ぶ名前の多くはクロコダイル科のワニとなっています。代表的なものとしてはイリエワニなどがいますね。

まるで恐竜

ワニは古くから生態系の中でも食物連鎖の上位にいたため、その姿もあまり変化することなく生き残ってきた動物です。実際にその姿はかつて地球に王者として君臨していた恐竜そのもの。

最大種イリエワニ

ワニの中でも最大種として知られるのがイリエワニです。イリエワニは恐竜を彷彿とさせる要素が多く、人間から畏怖の対象として知られているほどの生き物でもあります。

大きいものには個体名がある

ギネスブックで認定されている世界最大のワニには「カリア」という名前が付けられているイリエワニ。屈強なイリエワニの中でも全長7m超で体重2,000kg超の怪物。

現代で生きている恐竜と言っても過言ではありません。鼻の先から尻尾の先まで7mを超えるということは、170cmほどの人間が縦に並んでも4人超。まさに地球で生き残っている最強生物の1つと言っても良いでしょう。

なお、カリアについては目撃例が少ないため、詳細は不明です。この広い地球、もっと大きなワニがいる可能性も0%ではありません。

まとめ

ワニは日本ではワニと普通に呼びますが、海外ではアリゲーターやクロコダイルなどと呼びます。どちらも同じワニ目ですが、種類が違うので注意しましょう。もっと知りたい方はワニを展示している動物園などに足を運び、実際に2種類の違いについて知ってみてはいかがでしょうか?

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出典:Wikipedia(アリゲーター科)

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