※この記事は2019年4月に公開した記事です。
とあるニューヨークのバス停で、あわや大惨事という事態に遭った女性の、感動の体験談がTwitterで話題になっています。
目次
半身状態でバスが発車
投稿者のSingle Rose(@Single_Rose2003)さんが、まだ赤ちゃんだった息子さんを連れてバスに乗ろうとした時、ステップに1歩足を踏み出した時に折り畳み式の扉が閉まってバスが発車してしまい、ドアに赤ちゃんの頭が挟まれるような形で走行してしまったそうです!
①ニューヨークで息子がまだ赤ちゃんだった頃、夜間に抱っこ紐で抱いてバスに乗ろうとしたらステップを一歩上がったところでドアが閉まり発車。私とまわりの乗客の大声でバスは停車した。暗くてよく見えなかったよう。アンタが飛び乗ってきたんだろ!と言い訳をした運転手に乗客が一斉にブーイング。続
— Single Rose (@Single_Rose2003) 2019年3月29日
②それは違う!彼女は飛び乗ってなんかいない。きちんと確認せずに発車させたのは運転手、あなたの方だ!とものすごい勢いで乗客が怒ってくれた。赤ん坊と共にドアに挟まれた状態でバスに乗っている恐怖がわかるだろうか。泣きやまない息子が怪我をしたと思い、運転手の名前を聞いて紙に控えた。続
— Single Rose (@Single_Rose2003) 2019年3月29日
③自分のバス停が来たので降りた。ドキドキして動けないでいた時に、後から降りてきた女性が、赤ちゃんに何かあって訴訟になった場合、私が証人台に立つからいつでも連絡して、と名刺をくれた。スペイン語訛りの英語を話すその女性の名刺の肩書きは「メイド」と書かれていた。続
— Single Rose (@Single_Rose2003) 2019年3月29日
④あのような恐怖を体験した時に、すぐその場で一斉に味方をしてくれたニューヨークの人たち、そして面倒くさいことになるであろう裁判の証人をサッと申し出てくれた移民女性に、安堵して泣いた。
間違ったことには声を上げ、全力で守ってくれる人たちがいた。そんな社会に生きたい。続— Single Rose (@Single_Rose2003) 2019年3月29日
言い訳をする運転手に対し乗客たちが
「アンタが飛び乗ってきたんだろ!」とSingle Roseさんのせいにしようとした運転手に、一斉にブーイングして「それは違う!彼女は飛び乗ってなんかいない。きちんと確認せずに発車させたのは運転手、あなたの方だ!」と主張したほかの乗客たち。他人のためでも間違ったことにははっきりNOと主張するニューヨークの人たち、かっこいいですね!
さらに、もし訴訟になったときは証人になると申し出てくれた女性の肩書きは「メイド」。欧米でハウスメイドとして働く女性の多くは、途上国から来ている移民労働者です。
外国で働いていて、トラブルがあれば自分の身が危ういかもしれない立場なのに、証言を申し出てくれるとは…。なかなかできることではありませんね。
Single Roseさんは次のように続けています。
⑤ついでに。息子が3歳近くなるまでニューヨークで子育てしていたけれど、バスや電車で席を譲られなかったことがただの一度もない。雪の寒い日にタクシー乗り場で順番を譲ってくれた。エレベーターのない地下鉄の階段側にベビーカーでいるとサッと救いの手が伸びてくる。老若男女、人種を問わず。続
— Single Rose (@Single_Rose2003) 2019年3月29日
⑥もうひとつ。カリフォルニアの会社で働いていた時、私に対してセクハラ発言をしていた男性社員(中東の某男性優位社会出身)が職を失っています。アメリカも様々な問題を抱えた社会だけれども、私の経験では、少なくとも女性であること、子供連れであることで生きにくいと感じたことはない。
— Single Rose (@Single_Rose2003) 2019年3月29日
日本にも、子ども連れに優しい人はもちろんいると思いますが、こんなふうに、運転手にはっきりと抗議できるだろうか…と考えてしまいますね。
困っている人のために時には声を上げる勇気を持つ、ニューヨークの人たちを見習わなければならない部分は多いかもしれません。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
出典:Twitter(@Single_Rose2003)