
米コロラド州にあるデンバー動物園から珍しいニュースが飛び込んできました。
野生では子育てに参加することがないというオスのオランウータンが、母親を亡くした娘のお世話を自ら引き受けたそうなのです。
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母親を亡くした2歳の娘
動物園で暮らす2歳のオランウータンの女の子「セラ」は、1ヶ月ほど前に母親の「ニアス」を亡くします。今まで毎日一緒にいた母親がいなくなり、突然ひとりぼっちになってしまったセラ。
職員がFacebookでニアスの訃報を伝えると、残されたセラを心配する声が多数寄せられました。それに対し、職員は「セラはベラニのような父親がいてラッキーです」と写真を添えて状況を報告。
出典:Facebook
なんと父親の「べラニ」が母親を失った娘セラのお世話を引き受けたのです。
“父親なんだから当たり前”と思うかもしれません。しかし、野生のオスのオランウータンは通常子育てに参加することはなく、ベラニの行動は超レアケースなんです。
ミスター・ママとして進歩するベラニ
そして今月12日、動物園の職員はベラニが「ミスター・ママ」として進歩していることを明かしました。それによると、ベラニはセラを注意深く気遣って保護しており、彼女を抱き運んだり、慰めたり、寝るときには寄り添ってあげたりもするそうです。
二人の写真がこちら。
出典:Facebook
出典:Facebook
出典:Facebook
安心しきった様子のセラと、母性溢れるベラニの表情。心温まる素敵な親子ショットですよね。
母親も天国で安心しているはず
また、セラには異父姉の「へスティ」という歳の離れた姉がいて毎日沢山遊んでもらっているようです。
突然母親を亡くしたことで悲しみや不安も感じたでしょうが、セラには支えてくれる二人の存在がいて本当に良かったですね。母親のニアスもきっと今頃、天国で安心しているに違いありません。
他にも海外の動物園でのニュース記事をいくつか紹介していますのでそちらも併せてごらんください。
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出典:Facebook(@DenverZoo)