「黄金比」と「白銀比」の違いは何?「大和比」という別名もある白銀比は、日本になじみ深いものなんです!!

とてもバランスの取れたものに「黄金比」と表現されるものがあります。
そして、貴金属名の入った比率は他にもあり、その一つが「白銀比」です。

では、この「黄金比」と「白銀比」はどのような違いがあるのでしょうか。

そこでここでは、「黄金比」と「白銀比」と呼ばれる比率について見ていきましょう。
また、「青銅比」や「白金比」などと呼ばれる比率もあるので、これらの比率についても見ていきましょう。

特に「白銀比」とうのは、私たち日本人にとってなじみ深い美の感覚のようですよ!

「黄金比」とは

 

まずは黄金比がどのようなものなのかを見ていきましょう!

「黄金比」と呼ばれる比率

黄金比と呼ばれる比率は、1:1.618で構成されています。
貴金属比という種類の比率の中でも、最も耳にするものです。

 

最初に黄金比を使用したのは、古代ギリシアの彫刻家「ペイディアス」だといわれています。
この人物は、パルテノン神殿建設の総監督を担ったといわれ、このパルテノン神殿の黄金比に基づいて建築されたとされる伝承がありました。
ところが実際に検証したところ、正確な黄金比ではなかったという研究結果も出ているようですが。

19世紀になって初めて、人が最も美しいと感じる比率という意味で、黄金比という単語が生まれたとされています。
それまでにも、黄金比と同じ比率は発見されていたようですが、その際は黄金比とは命名されていなかったようです。

この黄金比が利用されているとされる建築物としては、前述のパルテノン神殿をはじめ、スペインのサグラダ・ファミリア、フランスの凱旋門、エジプトのピラミッドなどがあげられます。

「黄金比」が用いられているとされる美術品

黄金比は歴史的建造物だけではなく、美術品などにも使用されています。

 

例えば、ミロのヴィーナスは上半身と下半身のバランスが「1:1.618」で作られていることから、究極の肉体美を表現しているとされています。
確かにバランスが見事に調和しており、一目見ただけで美しいと感じる作品となっています。

 

また、モナ・リザの顔の縦と横の長さも「1:1.618」という黄金比で描かれています。
それもあってか、モナ・リザは世界で一番美しいといわれることもあります。

現在も黄金比は多くのデザインに活かされており、Apple社やTOYOTA、PEPSIのロゴに用いられています。

「白銀比」とは

 

貴金属比のひとつに、白銀比と呼ばれるものもあります。
ここから、はこの白銀比について見ていきましょう!

「白銀比」と呼ばれる比率

白銀比とされる比率は1:1.414です。
この比率は、特に日本の歴史的建造物などに採用されることが多いとされます。

別名は「大和比」

白銀比は、「大和比」とも呼ばれます。
世界最古の現存する木造建築物である法隆寺の金堂や五重塔にも使用されています。
特に白銀比は国内の神社や寺、仏像や仏具、その他にも絵画などに組み込まれています。

このように、日本で多く採用されている比率なので「大和比」という別名があるわけなんですね。
黄金比が欧米の美的感覚に近いのなら、白銀比は日本の美的感覚に近いとされています。

「白銀比(大和比)」が用いられている日本の建築物

 

前述のように、法隆寺にも用いられている白銀比。
これを意識的に用いられているのが、東京スカイツリーです。
地上からの高さ643mに対して、第二展望台までの高さが448m。
これはちょうど「1:1.414」の白銀比とされています。

日本ではこの他にも人気キャラクターに白銀比が使われており、あの国民的キャラクターのドラえもんやキティちゃん、アンパンマンなどは白銀比の要素が組み込まれています。

他にも貴金属の名前の入った比率がある!

 

黄金と白銀以外にも、貴金属の名前が入った比率が存在します。
それらを総称して「貴金属比」と言います。

青銅比

青銅比は「1:3.303」の比率のことです。
黄金比や白銀比と違い、あまり一般知名度の高くない比率です。

白金比

白金比は「1:1.732」の比率となっています。
別名で「プラチナ比」ともいわれます。

第二黄金比

第二黄金比は「1:2.618」の比率のことです。

通常の黄金比に比べて縦と横のバランスが若干異なります。
黄金比に比べて縦と横の割合が倍近く違う比率となっています。

まとめ

黄金比は、「1:1.618」の比率のことです。
この比率が組み込まれたものを、人間は一番美しいと感じるともされています。
例えばミロのヴィーナスのヘソから上とヘソから下の比率がこの黄金比になっています。

他にも貴金属の名前の入った比率があるのですが、その一つが「白銀比」です。
これは、法隆寺の本堂の比率などに組み込まれており、日本人が一番美しいと感じる比率ともいわれています。

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