果実でも種でもない、食用にできる「むかご」とはどんなもの?毒性はないの?

植物が作る「むかご」は、果実でも種でもありません。
この「むかご」、果実ではありませんが食用にすることができます。
そのため、古くからむかごを食べる調理法が伝わる地域もあります。

しかし、そこまでメジャーな存在でもないので、地域によっては食べたことがないどころか聞いたこともあまり無いという人が多い場所も。
そこでここでは、そんな「むかご」についてご紹介します。

また、毒性の有無についても併せて解説します。

「むかご」とは

まずは「むかご」がどのようなものなのかを見ていきましょう。

果実でもなければ種でもない

むかごは、植物の栄養繁殖器官の1つです。
これは果実でもなければ種でもありません。

わき芽が養分を貯え、肥大化した部分のことを指すことが多いです。
果実でもないし種でもないですが、植物が繁殖するのにとって重要な存在となります。

この「むかご」は、主に地上部の葉の付け根や花序に作られます。
葉が肉質化して形成される鱗芽と、茎が肥大化して形成される肉芽があります。

両者の働きは似ていますが、形態的には大きく異なります。
鱗芽は小さな球根のような形、肉芽は芋のような形をしています。
これはどちらも根茎の形なのですが、特徴が異なります。

その役割は、植物の種や果実と一緒です。
地面に落ちることで発芽する部位となります。

種との違い

むかごは養分が豊富なため重量があり、本体の傍に落ちて生長します。
養分が豊富なため、地上部に落ちると種よりも早く生長します。

一方、種は軽くて養分が少ないため、ゆっくり生長します。
その代わり風などで遠くにまで飛んでいき、本体から離れ場所で芽を出すことができます。

植物によっては、種のむかごとで子孫の残し方のバリエーションを増やしているのです。
とはいっても、全ての植物に種とむかごができるわけではなく、むかごができない植物もありますし、中には種は生成せずにむかごだけで子孫を残すという植物もあります。

食される事もあるむかご

地域によって、むかごは昔から食用とされてきた文化があります。
その際は特に、ヤマノイモ科の植物のつるにできる肉芽の事を指します。

ヤマノイモ科には、山芋や長芋がありますので、存在としては珍しくないということになります。

漢字表記は「零余子」

むかごは漢字表記だと「零余子」と表記します。
では、なぜこのように表記されるようになったのでしょうか?

「零余子」という表記の由来

「零余子」の「零」とは、こぼれ落ちる様子わずかなことをあらわします。
そして、「零余」もまたあまりにわずかな様を指します。

そのため、むかごがこぼれ落ちるかのように木から離れていく様子や、食用にされることはあっても小さすぎるという意味合いで表記されるようになったと考えられています。
たしかに、山芋や長芋に比べるとツタにできるむかごは小さいですもんね。

「むかご」と読む理由は・・・不明

なぜ零余子を「むかご」と読むのかは不明です。
さきに「むかご」という読みがあって、後から零余子という表記を当てたのか、先に漢字表記があったのかも現在判明していません。

「零余子」の他の読み

零余子は、「むかご」というのが一般的な読みです。
しかし「れいよし」とも読まれます。

これは、零余子の音読みとなりますが、指すものは「むかご」と変わりはありません。

「むかご」には毒はある?

では、むかごに毒はあるのでしょうか?
ここからはむかごの毒性について見ていきましょう。

食用の「むかご」に毒は無い

結論から言うと、食用とされるヤマノイモ科をはじめとしたむかごに毒はありません。
とくに、ヤマノイモ科のむかごは、形こそじゃがいもに似ていますが、芽が出ていても食べられます。

じゃがいもの芽にはソラニンなどの毒があります。
そのため、原則としてじゃがいもの芽は食べられません。
しかし、むかごには芽にも毒がないため、芽が出ていても食べられます。

とはいっても、芽が出ていると食感が悪くなっている可能性があります。
もし食べるなら、すりつぶすなどといったひと手間かけた方がいいかもしれません。

ちなみに、ヤマノイモ科のムカゴは9月~11月ごろまでが旬となります。
指で簡単に取れるようになったら完熟していると判断できます。

毒性のある「むかご」もある

ヤマノイモ科のむかごには毒性はありません。
しかし、むかごによっては毒性がある種もあります。

特にニガカシュウというつる性植物のむかごは、口にすると苦みがあり食べられたものでは無いとされます。
そのため、すべてのむかごが食べられるわけではないという事になります。

こればかりは慎重に判断することが必要です。
「むかご≠すべて食用」という事です。

まとめ

むかごは、植物に生成される栄養繫殖器官の1つです。
これは種でもなければ果実でもありません。
特にヤマノイモ科の植物になるむかごは食用ともされてきました。
このヤマトイモ科のむかごには毒は無いのですが、中には食用には適さない種もありますのでご注意ください。

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