年になんと3回ある?!「漫画の日」とその由来をご紹介!!

今や紙だけではなく電子発行もされ、より近い存在となった漫画。
すっかり老若男女問わず読む存在となり、日本のエンタメにとってなくてはならない存在となりました。

この漫画、記念日となる「漫画の日」が設けられているのですが・・・なんと年間で3回あります。
これは別々の記念日が3つあるのですが、それぞれ異なる由来から来ています。

そこでここでは、年3回ある「漫画の日」について解説します。

「漫画の日」のひとつは「7月17日」

ひとつは7月17日の「漫画の日」です。
これは日本の漫画ではなく、世界における漫画史から来ている記念日です。

7月17日が漫画の日な理由

1841年7月17日に、イギリスの絵入り風刺週刊誌「パンチ」が発刊されました。
風刺画とは、イラストを用いて世相や社会について批評を行うものです。

この「パンチ」は、1992年に廃刊になるまで151年の間も発刊され続けていました。

後に、日本語版の「ジャパン・パンチ」というのも1862年に刊行されることになります。
この日本語版のパンチは、1887年までの25年間の間発刊されていました。

この「パンチ」が現在の漫画のはじまりとされることから、創刊日にあたる7月17日が「漫画の日」として制定されました。

「カートゥーン」が子供向けアニメを指すのはパンチから!

この漫画の祖ともいわれる「パンチ」、その誌上の風刺画コーナーの作品は「カートゥーン」と呼ばれていました。
これは油絵における下絵や下書きを指す言葉でした。
それが、パンチにおけるペン画による風刺画を指す言葉として用いられるようになったのです。

後に、風刺性のない「ギャグカートゥーン」と呼ばれる作品も現れました。
現在の漫画に近い存在になっても「カートゥーン」と呼びあらわされていたのです。

そして、アニメーションが製作されるようになると、今度はアニメの事も「カートゥーン」と呼ばれることがありました。
結果、海外において児童向けアニメーションを指す言葉として「カートゥーン」という言葉は定着したのです。

また、「カートゥーン」は、世界的なアニメーション専門チャンネルの名前としても用いられています。

漫画の別称「ポンチ絵」が漫画を指すのもパンチから!

漫画の事を「ポンチ絵」と古くは言われる事もありました。
これは、日本では「ジャパン・パンチ」という誌名だった「パンチ」のイラストから来たともいわれています。
「パンチ」が「ポンチ」と訛ったというわけですね。

2つの漫画の日の由来はあの伝説的漫画家にあった

残り2つの漫画の日、それは「2月9日」と「11月3日」です。
これは、ある偉大な漫画家に由来しています。

そう、伝説の漫画家手塚治虫です!

マンガの神様「手塚治虫」

鉄腕アトムや火の鳥などの多くの作品で知られる「手塚治虫」。
彼は、小学生時代から独学で漫画を描いており、1946年1月から連載の始まった4コマ漫画「マアチャンの日記帳」でプロとしてデビューすると、1950年からは雑誌での漫画連載を行っています。
そして、1989年2月に亡くなるまで多くの作品を描き上げました。
「マンガの神様」呼ばれることが多々ありますが、存命中からすでに言われていました。

また、漫画だけでなくアニメの制作などにも積極的に携わっており、中には原作・原案だけでなく監督を務めたアニメ作品もあるほどです。

11月3日は文化の日だけでなく「漫画の日」でもある

2002年8月に漫画協会と5つの出版社が、11月3日を「漫画の日」として制定しました。

これは、日本の漫画を文化として認知してもらうために「文化の日」であるこの日を指定しました。
しかし、文化の日として我々に馴染みのあるこの日は、手塚治虫の誕生日でもあるのです。

つまり、「文化の日」と「漫画の神様・手塚治虫の誕生日」というダブルミーニングになった記念日という事になります。

2月9日も漫画の日

手塚治虫さんの命日にあたる2月9日も「漫画の日」となっています。
こちらは、漫画本専門の古書店としての歴史のある「まんだらけ」が指定した記念日になっています。

漫画にまつわる記念日

さて、漫画の日とは別にご紹介したいものがございます。
それは、様々な漫画の記念日です。

1月25日は「石ノ森章太郎生誕記念日」

「サイボーグ009」や「仮面ライダー」などを手掛けた石ノ森章太郎。
世界一多くの漫画を描いたとされ、ギネス記録に認定されています。

彼は生前、漫画家の持つ無限の可能性を提唱する「萬画宣言」を行い、自身も「萬画家」と称していました。
手塚治虫と比較されることも多々ありますが、「漫画の王様」「漫画の帝王」と呼ばれる事もあります。

この偉大な萬画家・石ノ森章太郎の誕生日である1月25日が、石森プロにより記念日として制定されています。

7月22日は「ONE PIECEの日」

尾田栄一郎の代表咲「ONE PIECE」。
1997年の連載開始以来、20年以上にわたり世界中で人気を博しています。

そんな「ONE PIECE」をより多くの人達に伝えるために、少年ジャンプの発行元・集英社によって連載開始の日にあたる7月22日が「ONE PIECEの日」として記念日に制定されています。

8月10日は「パトレイバーの日」

メディアミックス作品として1988年に産声を上げた「機動警察パトレイバー」。
「パトレイバーの日」は、この作品の権利者である株式会社HEAD GEARが制定しました。

多くのファンに感謝を伝えるとともに、定期的にイベントを開催することでパトレイバーの象徴的な日にしていくのが目的となっています。
8月10日なのは、8をパ、10をトと読ませて「パトレイバー」の「パト」と読む、語呂合わせから来ています。

8月18日は「約束の日」

「約束の日」は、保険代理店・株式会社アドバンスクリエイトが制定した記念日です。
一見、漫画には関係ないようにも思えますが・・・。

実は、パラパラ漫画の制作を行っている芸人・鉄拳さんとのコラボで誕生したパラパラ漫画作品「約束」の記念日となっています。
この漫画は、家族の大切さをストレートに表現したもので、家族愛や絆から交わされる「約束」を描いた感動的な作品となっており、公開された2013年には大きな話題となった作品です。

この「約束」がYouTubeで配信開始されたのが8月18日なことに由来する記念日となっています。

8月19日はハイキューの日

高校のバレーボール部が舞台の人気作品「ハイキュー!!」
この作品のアニメ版を制作する「ハイキュー!!」製作委員会によって「ハイキューの日」は制定しました。

日付の由来は分かりやすいですね!
819をハイキューと読ませた語呂合わせから来ています。

9月13日は「北斗の拳の日」

原作・武論尊、作画・原哲夫による漫画「北斗の拳」。
この作品の連載開始日である9月13日を記念日としたのが「北斗の拳の日」となっています。

北斗の拳の魅力を世界に向けて発信していくことが目的として、株式会社コアミックスによって制定されました。

29日が金曜日の場合「キン肉マンの日」

最後は少し変わった記念日で〆ますね。
13日の金曜日・・・ではなく、29日の金曜日は「キン肉マンの日」です。
これは、連載元の集英社が制定したもので、「金(キン)29(ニク)」という語呂合わせから来ています。
数字と曜日を絡めた語呂合わせは珍しいですね!

まとめ

「漫画の日」とされる記念日は年3回あります。
2月9日・7月17日・11月3日です。

7月17日は漫画の元祖とされる「パンチ」という風刺週刊誌の創刊日から。
11月3日・2月9日は、マンガの神様といわれる「手塚治虫」の誕生日と命日から来ています。

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