「日本晴れ」とはどんな天気のことを指すの?晴れや快晴とは空模様にどんな違いがある?

「日本晴れ」は雲一つない晴れやかな空をあらわした言葉です。
しかし、一口に「晴れ」と言っても、多くの表現が存在します。

そこでここでは、この「日本晴れ」という言葉について、その意味や他の晴れの天気との違いを見ていきましょう。

「日本晴れ」とは

まずは「日本晴れ」がどのような天気を指すのか見てみましょう。

「日本晴れ」とされる天気

「日本晴れ」は、一点の雲もなく晴れ渡った天気のことです。
雲が一切ない天気をあらわす言葉、それが「日本晴れ」です。

ちなみに、天気以外では心情をあらわす表現としても使用されます。
その場合は、不安や心配といった淀みが一切なく、心が晴れ晴れとしていることを意味します。

「日本晴れ」が見られるのはいつ?

「日本晴れ」は、特に定められた時期の天候のことではありません。
雲ひとつ無い晴れた日なら「日本晴れ」となりますが、雲ひとつ無いという条件が叶うのは夏の終りから秋にかけてが多いともされています。

読みは「にほんばれ」?それとも「にっぽんばれ」?

「日本晴れ」は、「にほんばれ」とも「にっぽんばれ」とも読むことができます。
そのよみは特に定められていないので、どちらの読みも正しいといえます。

そもそも「日本」の読みが「にほん」「にっぽん」両方あり、どちらとも定められていません。
この読み方については、1934年に文部省臨時国語調査会が「にっぽん」に統一する案を決議しようとしました。
しかし、政府で読み方を一本化するということは正式に決定することはありませんでした。
そのため、未だに「にほん」と「にっぽん」どちらの読みも正しいという状況になっているのです。

「日本晴れ」に関しても、それを理由に「にほんばれ」「にっぽんばれ」両方の読みがあるのです。

「日本晴れ」の由来

「日本晴れ」という呼称ははどこからきたのか、その由来について見ていきましょう。

日本には最上・最良という意味があった

かつては「日本」という言葉を、最上・最良という意味で使用されている時期がありました。
つまり、「日本」という言葉は褒め言葉とされていたのです。

その褒め言葉としての「日本」と「晴れ」が結びついて「日本晴れ」という言葉が生まれたのではないかと考えられています。
つまり、最高の晴れ模様という意味合いだったということになります。
それが現在では、雲一つない天気の形容となったとされるのです。

「快晴」や「晴れ」との違い

 

ここからは、他にもある晴れを指す言葉との違いを見ていきましょう。
なお、気象庁では「空全体を雲が占める割合=雲量」で天気を判別しています。
この雲量を0~10までの11段階に分けることで、天気の指標としているのです。

「快晴」とされる天気

快晴は、雲量が0~1の天気のことを指します。
つまりはほとんど雲がない状態の空のことをあらわします。
「日本晴れ」の場合は、雲が全くない雲量0の状態を指すので、快晴は最も近い天気ではありますがイコールの関係ではありません。

「晴れ」とされる天気

晴れは、雲量が2~8の天気のことを指します。
つまりは空に雲が浮かんでいても、太陽の陽が射している状況となります。

他にもある「晴れ」を指す言葉

 

他にも晴れを指す言葉はいくつかあります。

晴朗

「晴朗」は、晴れ渡った天気で明るく気持ちいいことを意味します。
晴れ晴れしていて爽やかな天気を指す表現となっています。

好天

「好天」は、何かをするのに都合が良いことを言います。
特に晴れ上がった良い天気を指すこともあります。

天気の意味ではなく、状況に対すて使用されることの多い言葉です。

澄晴

「澄晴」は、空が澄んでいて清らかな天気を指す言葉です。
これは空だけではなく水や音が透き通っていることを指す表現となります。

まとめ

「日本晴れ」は一点の雲もない晴れた空のことを言います。
雲がまったくない状態を指し、秋などに見られる天候となります。

その様子から清々しい心情をあらわす際にも使用されます。

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