「雨模様」といったらどんな天気を思い浮かべますか?実は旧来と最近では意味合いが変わってきていた!

「雨模様」という言葉は、今にも雨が降りそうな様子を指す言葉です。
一方、近年ではすでに雨が降っている様子を指すこともあります。

旧来の意味はどのように作られ、なぜ現在は言葉の意味に変化が生じたのでしょうか。
そこでここでは、雨模様がどのような天気を指すのかについて解釈の違いという観点から解説します。

雨模様が指す4つの天気

もともと雨模様とは雨の降りそうな空の様子のことを表す言葉でした。
ところが近年では、すでに雨が降っているときにも用いられます。
そのため現在では、雨模様には4つほど解釈して捕らえることができます。

「どれが正しいの?」と思うかもしれませんが、どちらも間違いではありませんので、まずはどのような様子を指すのか確認しましょう!

1.今にも雨が降りそうな様子

今にも雨が降りそうな様子、これが雨模様の本来の意味です。

暗雲が立ち込めてきて、もう間もなく雨が降ってくるというような状態のことを表現する際に用いられてきたことばです。

2.どこかで雨が降っているらしい様子

自分がいる場所で雨が降りそう、ではなくどこかで雨が降っているらしい様子をあらわす際にも用いられることがあります。

「もうじき雨が降るらしい」という推定の意味では無く、「雨が降っているらしい」という伝聞の意味で用いられています。
同じ「らしい」を用いていても、これだけ幅のある言葉になるという事が分かりますね。

3.雨が降ったり止んだりの不安定な様子

雨が降ったり止んだりしている不安定な様子を意味することもあります。
沖縄の梅雨時のように瞬間的に雨が降ってはやんだりを繰り返す天気や、山中などの天候の変化が激しい場所での天候を指して使われることもあります。

4.現に今雨が降っている様子

現在では、今まさに雨が降っている様子を指す意味でも用いられます。
降りそうではなく、すでに雨が降っている状態を指して雨模様と表現するということです。

もちろん、雨が降りそうな状況を雨模様と表現することもあるため、使いどころが若干わかりにくい言葉かもしれません。

「模様」が付く天気の本来の意味

雨模様をより詳しく解説するなら天気用語で使われる「模様」という言葉についても理解を深めておくことが重要です。

辞書的な意味

「模様」という言葉の意味は、デザインや意匠の意味以外にもいくつかあります。
例えば手本や所作という意味もあります。

そして、様子や経過、推察される状況という意味もあります。
天気用語の「模様」とは、この「今時点から推察される状況」という意味合いから来ています。

そのため、荒れ模様などでも同様の使い方をします。
荒れ模様は、これから嵐や台風などが来るだろう天気を指しますよね。

言葉の幅が広い現在の使われ方

本来の意味では、「雨が降りそうな様子」をあらわす雨模様ですが、現在では「すでに降っている様子」や「どこかで降っているらしい」という意味でも使われます。
とはいえ、言葉の意味というのは時代によって変化していくものなので、他の使い方も決して間違いということにはなりません。

そして現在では、「すでに降っている様子」という意味はかなり浸透していることが分かっています。
それは文化庁が発表した、平成22年度「国語に関する世論調査」の結果で分かっています。

「外は雨模様だ」という言葉に対して、「雨が降りそうな様子」という意味で使う人が約43.3%と半数近くの人が答えています。
そして「小雨が降ったり止んだりしている様子」という意味で使う人が約47.5%いました。

雨模様などの表現は人によって受け取り方が違ってくることが文化庁の調査でも判明しています。
そのため、原則としては使わない方が良いという意見もあります。
テレビ局によっては、天気予報では「〇模様」という曖昧な表現を避ける傾向にあるようです。
その代わりに「雨や曇り」「雨または曇り」のように表現すると決めているところもあります。

報道の中で雨模様という表現を使う際は、降っているのか降りそうなのかという具体的な天候を伝えるように決まっているところもあるそうです。

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