「千紫万紅」とはどんな意味の言葉？その類義語は？

2023.4.8 2023.4.8

無数の花色の形容として使用される言葉、それが「千紫万紅(せんしばんこう)」です。
それら「千紫万紅」はたくさんの花が咲き乱れていることを言った言葉となります。
転じて、色とりどりであることの形容としても使用されるのが特徴です。

今回はそれら「千紫万紅」という四字熟語について解説します。
特にここではこの言葉の意味や類義語について説明します。

「千紫万紅」とは

まずは「千紫万紅」がどのような意味を持つのか見ていきましょう。

「千紫万紅」とは様々な花の色の形容とされる言葉です。
平たく言えば、色とりどりに咲いている花のことを言った言葉です。
それら花が咲き乱れていることを「千紫万紅」と言います。

「千」「万」は数が多いことを表す表現です。
「紫」「紅」は花の色のことを表す表現です。
それらの言葉を重ねて色彩豊かな様子を強調した表現となります。

近年では花だけではなく色鮮やかな様子の形容とされることもあるなど、その用途も幅広いのが特徴です。
中でも最近では彩り豊かな様子の形容としても使用されることが多いです。

「千紫万紅」は熟語を入れ替えて表現されることもあります。

例えば「万紫千紅」のように「千」と「万」を入れ替えた表現も存在します。
それだけでなく「千紅万紫」のように「紫」と「紅」を入れ替えた表現もあるくらいです。

これらはいずれの表現も同じ意味なので、どれを使用しても問題ありません。

ここからは「千紫万紅」の類義語を見ていきましょう。
「千紫万紅」の類義語には「百花繚乱」があります。

「百花繚乱」とは色々の花が咲き乱れることの例えです。

「百花」は無数の花を意味する言葉となっています。
「繚乱」は花が咲き乱れている様子を意味します。
要はたくさんの花が華やかに美しく咲き乱れていることを言った四字熟語です。

それらの点が「千紫万紅」と似ているのではないでしょうか。
ただし「百花繚乱」は秀でた人物が多く輩出されることにより、優れた業績が数多く生まれることなども言います。
そのため、両者には若干の違うがあることも理解しておきたいところです。

「千紫万紅」のように「千」と「万」を含む四字熟語は多いです。
最後にそれら「千」「万」を組み合わせた四字熟語を見ていきましょう。

「千変万化」とは色々様々に変化することの例えです。

「千」「万」は数量が多いことの表現として使用されます。
つまりこれらは「変化」が千回も万回も起こるような様子を言った言葉となっています。

転じて、状況が目くるめく変化し続けるような様子も指すのが特徴です。

「千差万別」とは差異や種別が非常に多いことの例えです。

「千」「万」は数千数万という単位を表現したものです。
「差」「別」はそれぞれ異なる点や違う点のことを言います。

つまり、1人1人それぞれ性質が異なることを言った言葉となります。
これらは多くの場合は人間に使用されますが、物事にも使用されるなど幅広い用途を持っているのが特徴です。

「千言万語」とは多々存在する言葉の例えです。
これらはあれこれと多くの言葉を口にすることも言います。
転じて、くどくどとした物言いなどのことも表すのだとか。

「千」「万」は非常に多いことを意味しています。
「言」「語」はどちらも言葉のことを意味します。
そこから口うるさい様子を意味する言葉として広まったそうです。

「千紫万紅」は花が咲き乱れている様子を言った言葉です。
実際に色とりどりの花が咲くことを「千紫万紅」と言います。
このように日本には「千」や「万」が含まれた言葉がたくさん存在しします。

それらの四字熟語もぜひ併せて覚えておきましょう。
日常会話に取り入れれば、より表現の幅が広がるはずです。