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熱い戦いの続いているラグビーW杯。そのオーストラリア代表として活躍しているスコット・ファーディー選手は、釜石シーウェイブスに所属していた2011年に東日本大震災に遭遇しました。その事に関するエピソードが話題となっているのでご紹介します。
日本人としては、今夜はラグビーオーストラリア代表のスコット・ファーディー(Scott Fardy)選手を応援しないと義理を欠くだろ。
RT 釜石で被災した豪代表ファーディー、人生を変えた体験を語る http://t.co/IoYjh8MPWu #Yahooニュース
— R papa (@GOmasumi1) 2015, 10月 17
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東日本大震災に遭遇したファーディー選手。当時、オーストラリア大使館の人がやってきて「ここから避難するか?」と帰国するかどうかを聞かれたようですが、彼が選んだ道は帰国せずに救援活動を続けることでした。大使館の人に対してファーディー選手はこう語ったそうです。
私はキャプテンでここに仲間がいます。その車は避難が必要な人のためにお使い下さい。
目次
順風満帆のキャリア。次へのステップ…そんな矢先に遭遇した震災
当時26歳だったファーディー選手は、選手として脂の乗り切った状態であり、トップイーストリーグの中では無敵のパフォーマンスを続けていました。そんなファーディー選手には、母国に帰ってスーパーラグビーで活躍し、その上のオーストラリア代表を目指すという目標がありました。
そんなファーディー選手にとって、オフの期間は帰国してクラブレベルの試合でプレーすることも可能でした。ちょうどその時に東日本大震災に遭遇したのです。
釜石に滞在することを選んだのは、釜石で築いたチームメートとの信頼関係が大きかったといいます。ファーディー選手は「そこに残って、自分たちにできることをやるのが最善の選択だと思った」と語っています。
人生を変えるような瞬間だった
釜石では2011年3月11日に発生した地震と津波によって1200人以上が命を落としたとされており、そのすぐ後には福島の原子力発電所で未曽有の事故が起きました。ファーディー選手は「人生を変えるような瞬間だった。僕自身はいかなる被害も受けていないが、自分のいた地域や、住んでいた町で、多くの人が苦しんでいるのを見た」と振り返りながら語っていたそうです。
当時の状況をこう語っています。
自宅は山間部にあったので、体感したのは地震だけだった。海沿いの工場から人がやってきて、津波が来ると知らされるまでは、まったく気がつかなかった。
まきを集めに行くふりをして、車で下り海側を見てみたら、車が道路を流れていて、町が火に覆われていた。何が起こっているのかは理解できたけど、電力供給も止まっていたから、全体像としてどれくらい深刻なものなのかは分からなかった。
翌朝起きてみたら、軍用車両がノンストップで往来していて、最初に思ったよりも大変なことが起きているのだと気付いた。
日本人の優しさと寛大さは忘れない。いつかは釜石に帰りたい。
ファーディー選手は、「ある日突然、天災により生活を奪われた人を見ると、人生は短すぎると感じる」「ときに被災者のことや、彼らの経験したことを考える」など、釜石の人々のことを気にかけている様子。
釜石の人々とも連絡を取り続けているそうで、町が徐々に復旧している様子を聞いているといいます。「当時、小さな港町にいた白人はわずか二十数人だったけど、あれは本当に楽しい時間だった」「住むかは分からないけど、いつかは帰って、みんながどうしているのか見てみたい」と語っていたそうです。
ファーディー選手に対して寄せられていた声
粛々とタックルし続け、ラグビーオーストラリア代表の強力な防御網を支えるフランカー、スコット・ファーディー。彼の今のひた向きなプレーの奥底に、東日本大震災の際に釜石で経験した日々があるとは…。週末の準決勝スコットランド戦の活躍に期待!
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— 櫻井音楽工房 (@SakuraiMusicLtd) 2015, 10月 14
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ファーディー選手すごい、、、感動しました。僕は一緒にプレーしたことはありませんが釜石シーウェイブスの誇りだと思います。#kamaishiseawaves
釜石で被災した豪代表ファーディー、人生を変えた体験を語る http://t.co/FPfEPY3v6w
— Sho Kataoka (@123sh0) 2015, 10月 14
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※過去の参考イメージです。
ファーディー選手は2011年シーズンも釜石シーウェイブスで戦い年末に帰国。2013年夏には念願のオーストラリア代表入りを果たしました。そして、現在行われているW杯でも活躍されています。
ファーディー選手の鬼気迫るプレースタイルには熱いもの感じます。日本人として心から応援しています!