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比叡山延暦寺に伝わる荒行「千日回峰行」に挑んでいる僧侶が、“9日間断食不眠で真言を10万回唱え続ける「堂入り」”を達成したとして、大きな話題となっています!
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比叡山延暦寺に伝わる荒行「千日回峰行」。その中でも難行とされる「堂入り」を無事に終えたのは、延暦寺の善住院住職・釜堀浩元(こうげん)師。戦後13人目であり、平成19年以来8年ぶりだそうです。
目次
「堂入り」とはいかなるものか?
「堂入り」とは天台宗の修行「千日回峰行」の一つであり、「千日回峰行」は7年をかけて比叡山の山中で行う修行だそうです。行者は、修行途中で挫折する時は自ら生命を絶つという厳しさを示す「死装束」ともいわれる白装束で修行に挑むそうです。その内容はとにかく厳しいものです。
(千日回峰行の内容)
1年目~3年目:1日に30kmの行程を年100日
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4年目~5年目:1日に30kmの行程を年200日
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そして、今回の「堂入り」
無動寺谷明王堂(むどうじだにみょうおうどう)(大津市坂本本町)に9日間こもり、断食、断水、不眠、不臥(ふが)のまま、不動真言(仏の徳を表す言葉)を10万回唱える。
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6年目:1日約60kmの行程を100日
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7年目:1日約60kmの行程を200日
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最後の100日間:比叡山山中30kmを巡る
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満行
今月13日から「堂入り」を始めた釜堀師は、21日午前0時すぎ、不動明王に供える水を井戸にくみに出る「取水」を行いました。そして、午前2時前、鐘の音が響くなか、お堂の扉が開かれると、釜堀師がほかの僧侶に伴われて姿を見せました。釜堀師はやつれてうつむき加減でしたが、一歩一歩踏みしめるようにしっかりと歩いていたそうです。
堂入りの行を終え、小森秀恵(しゅうけい)大僧正から満行の証明を授けられた釜堀師。断食後初めて薬湯を口にし、本尊の周囲を3周したそうです。
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この件に対して寄せられていた声
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「千日回峰行」は16世紀末から続く修行で、約7年間で地球一周分の4万kmを歩くといわれています。これまでに達成したのは50人だそうです。釜堀師は2011年3月に「千日回峰行」に入り、順調であれば17年9月に満行を迎えることになります。
今回、難行とされる「堂入り」を無事に終えましたが、この先も過酷な修行が続きます。無事に終えられることを願っています。
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