「逆恨み」とはどんな意味?実は二通りの逆恨みがあった!!「逆ギレ」や「腹いせ」との違いは?

「逆恨み」は、2つの意味合いで用いることのできる言葉です。
ひとつは、恨まれる側の立場にあるはずの人物が逆に恨み言を言ってきたり憎しみをぶつけてくること。
もうひとつは、人の好意を曲解してしまうことでその好意を向けてくれた人のことを恨む様子です。

ここでは、この「逆恨み」という言葉について、その意味や「逆ギレ」や「腹いせ」との違いを見ていきましょう。

二通りある「逆恨み」とは

 

「逆恨み」には、二通りの意味があります。
まずは、その2つの意味について見ていきましょう。

ひとつめの逆恨み

「逆恨み」には、恨まれる側の立場にある人物が、相手に対して逆に恨み言を発したり憎しみをぶつけるような行動を取ることをあらわしています。

仕事をしている中で大きなミスをした人がいたら、その分を取り返したる行動をとったりミスの補填をする作業が生じるので、ミスをした人が小言を言われたりすることもあるでしょう。
しかし、自分のミスを省みること無く、そのミスを同僚のせいにするような発言をしたり、時に「あいつのせいで失敗した!」なんてお門違いな相手に憎しみをぶつける人もいることでしょう。

この筋違いな憎しみが「逆恨み」となります。

ふたつめの逆恨み

「逆恨み」は、他人の好意を曲解したことで恨むことをあらわすこともあります。

例えば、親切のつもりで教えてあげたにもかかわらず「上から目線でむかつく」と憎しみの抱くこと。
このように自分の中で勝手にこじらせて相手を恨むことも「逆恨み」となります、

「逆ギレ」や「腹いせ」との違い

 

ここからは「逆恨み」と似た言葉の違いを見てみましょう。
「逆恨み」と似た言葉には「逆ギレ」や「腹いせ」などがあります。

「逆ギレ」とは

「逆ギレ」とは、本来なら怒られるべき立場にある者が、注意をしたり叱る立場にある者に対して怒り出すことです。
自分が責められることに対して怒りを抱き、自分が責められていることは不当である、被害者的立場にあると主張するかのような言動や振る舞いを指します。

「腹いせ」とは

「腹いせ」は、自らの怒りを晴らすために取る乱暴な行動のことです。
自分がイライラしていたりムカムカしていることを抑えるために、第三者に対して起こす行動となります。

「逆恨み」を含む熟語

 

最後に「逆恨み」を含む熟語について見てみましょう。

下種の逆恨み

「下種の逆恨み」とは、卑しい性格をした者は好意で忠告してくれたことでも悪口として受け取り、かえって恨んでくるという状況を例えた言葉です。

「下衆」は、身分が非常に低い者を指す言葉でしたが、昨今では卑しい心の持ち主という意味合いで用いられます。

盗人の逆恨み

「盗人の逆恨み」とは泥棒が自分の悪事を棚に上げて、捕らえた者や被害者を恨むことの例えです。
泥棒が悪事をはたらいて捕まるのは、どう考えても自業自得です。

しかし、捕まった泥棒が自分の行いを反省するのではなく、捕まることになった窃盗の被害者や自らを捕まえた人物に対して憎しみを抱くことを表す言葉となっています。

まとめ

「逆恨み」は、本来は恨まれる立場の相手が、逆に恨んでまわる行動を指します。
もうひとつ、親切にしてくれた人物のその行動を曲解して恨んでみせるという意味合いにもなります。

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