「煮え湯を飲まされる」とはどんな意味?使用する際に必要なある状況とは?!

ひどい目や痛い目にあうことをあらわす「煮え湯を飲まされる」という表現。
この言葉は、信頼していた人や信用のある人から裏切られた際に用いられます。

ここでは、この「煮え湯を飲まされる」という言葉について、その意味や成り立ち、用い方について見ていきましょう。

「煮え湯を飲まされる」とは

 

まずは「煮え湯を飲まされる」という言葉について、その意味や由来を見ていきましょう。

「煮え湯を飲まされる」の意味

「煮え湯を飲まされる」とは、人に裏切られることの例えとなる言葉です。
信頼できる相手や信用している人から裏切られた際の心情をあらわす言葉となっています。

また、相手や敵から酷い苦痛を受けるという意味で使用されることも近年は多くなっています。

自分が裏切った際は、「煮え湯を飲ます」と表現します。

「煮え湯を飲まされる」の由来

「煮え湯を飲まされる」の「煮え湯」は、煮え立った熱湯のことです。
飲み頃だと勧められた飲み物が、煮えたぎるほどに熱かったという状況を描写した言葉となっています。

実際に、気のおけない親しい人から勧められて飲んだものが熱々だったら恐ろしいですよね。
そんな裏切り行為から来たのが「煮え湯を飲まされる」という表現となっています。

「煮え湯を飲まされる」の用い方

 

ここからは「煮え湯を飲まされる」の使い方を見てみましょう。

「煮え湯を飲まされる」を使用する際の条件

酷い目に遭うことや痛い目に遭うことに対して使用される「煮え湯を飲まされる」ですが、本来は単なる災難を指す言葉ではありません。
この言葉を使用するには、裏切られたという要素が必要です。

それも、自分が信頼していた人もしくは親しい人物といった、裏切るとは思っていない人から裏切られた際に使用します。

「煮え湯を飲まされる」の例文

「「あの人からは何度も煮え湯を飲まされた」という用い方をした場合、本来の用い方としては、信じていた「あの人」から何度と無く裏切られ傷ついてきたという状況をあらわしています。
恋人関係にあった人が浮気癖があった、やるといったことを全く行わずさんざん迷惑をかけられてきたなど、どのような裏切りをされたのかという点については特に縛りはありません。

ひどい目にあったという意味で用いられていますが、「交通事故に遭うなんて煮え湯を飲まされた気分だ」というような表現には適していません。
あくまでもこの言葉は裏切りという行為が前提となります。

世代によっては「煮え湯」を飲ませてくる相手が違うと考えていることも

 

「煮え湯を飲まされる」は、本来の意味とは違う認識で使用されることも多くなっている言葉です。

文化庁による「煮え湯を飲まされる」に関する世論調査

文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査」によると本来の意味で使用する人の割合は64.3%となっています。

しかしその一方で、本来の意味とは違う意味「敵によって傷付けられる」という意味で使用する人は23.9%いるということが判明しました。
つまり、敵やライバルと目される相手から屈辱を受けることを「煮え湯を飲まされる」と使用する人も4人に1にくらいの割合でいるということになります。
特に30・40代は30%以上の人が「敵によって傷付けられる」という意味だと認識しているという結果がでています。

まとめ

「煮え湯を飲まされる」は、裏切られることを指す言葉です。
信じていた人に裏切り行為をされ傷つくことに対して用いられます。

ただし、近年は認識に変化も生じており、敵によって屈辱を受けるという意味で用いる人も一定数いることが判明しています。

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