巨大な角が目を引く「アイベックス」。そのいる場所にも目が引かれるかもしれません!!

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巨大な角が目を引く動物、それがアイベックスです。
彼らは生息域も特殊で壁に立つ姿が度々話題となります。

今回はそんなアイベックスという動物について解説します。
ここではアイベックスがどのような動物なのかについて詳しく説明するので、ぜひチェックしてみてください!

「アイベックス」とは

まずはアイベックスがどのような動物なのかを見てみましょう。

代表的なアイベックス「アルプスアイベックス」

アイベックスはウシ科ヤギ属に分類される哺乳類の動物です。

中でも代表的な種類はアルプスアイベックスと呼ばれます。
日本でもアイベックスといえばアルプスアイベックスを指すことが多いです。

その生息地はスイスのアルプス山脈とされています。
アルプスという名はその生息地にちなんでいるのだとか。

外見は頭胴長で約1.3m、体高で約90cmほどあります。
その体格は全体にがっしりとしているのが特徴です。

それだけでなく長さ1m、重さ10kgを超える立派な角を持っているのもアイベックスの特徴となります。
この角は年々成長して10kgを超えることもあるとか。
まさに崖の上に立つ気高き動物、それがアイベックスです。

他にもいる「アイベックス」

実はアイベックスの仲間はたくさんいます。
例えば「ヌビアアイベックス」「スペインアイベックス」「シベリアアイベックス」「ワリアアイベックス」などがいます。

分布はアルプスアイベックスと同じアルプス山脈です。
ただ、他のアイベックスはヨーロッパだけでなく中東やアジアの山岳地帯にも生息しているのだとか。

崖の中腹でも姿を見られる「アイベックス」

アイベックスは崖の中腹に立つ姿が度々話題になります。
事実、彼らは傾斜の急な山々で暮らす動物です。

草食動物の中で最も高所に生息する「アイベックス」

アイベックスは標高500m~5000mの領域に生息しています。
これは草食獣の仲間としては世界で最も高い場所に分布していることになります。

特にアイベックスは急峻な山腹やダムの斜面にも出没する特異な行動範囲を持つのが特徴です。

実際に写真を見てみると傾斜70度~80度はありそうな壁であっても難なく歩いている姿が確認できます。
まさに壁歩き名人、それがアイベックスなのです。

崖も進めるのは「蹄」に秘密が!!

アイベックスの写真を見てみるとほぼ垂直の壁にも立つ姿が見られます。

実際にアイベックスは難なく壁を登っていくことができます。
そんな芸当ができるのは蹄に隠されているのだとか。

実はアイベックスの蹄の内側には肉球があります。
その柔らかい肉球が地表面を掴み取る構造になっているのです。
それゆえに少し斜めになっているだけの壁も登れるというわけです。

一度は絶滅の危機に瀕した「アルプスアイベックス」

最後に絶滅の危機に瀕したことのあるアルプスアイベックスについてまとめます。

乱獲された歴史のある「アルプスアイベックス」

アルプスアイベックスは19世紀頃の乱獲された歴史があります。
その影響もあってか個体数がかなり減ってしまっています。
一度は絶滅が危惧されたほどでした。

現在のスイスに生息する個体も実は1920年代に人工的に放獣された個体の子孫となります。
そのため、野生に生息しているアルプスアイベックスは人間が保護した個体から生まれた個体なのです。

そのため、オリジナルのアルプスアイベックスはもうこの世にいないと言っても過言ではありません。

現在はその数を取り戻しつつある

一時期、アルプスアイベックスは絶滅の危機に瀕していました。

しかし、今では自然保護団体による保護活動の成果もあって約13,000~14,000頭にまで増えたとされています。

他のアイベックスの中には未だ絶滅の危機に瀕している種類もいるもののアルプスアイベックスは個体数も戻ってきています。
オリジナルのアイベックスは絶滅の危機でしたが、人間が救った数少ない成功例でもあるわけです。

そういった意味でもアイベックスは人間との関わりも深い動物と言えるかもしれません。

まとめ

アイベックスは日本では聞き慣れない動物かもしれません。
しかし、山奥に住むその気高い姿に魅了される人もいます。
事実、山肌も難なく進む姿は動物としての逞しさを感じます。

そんなアイベックスを生で見たいという方は、ぜひ現地に見に行ってみてはいかがでしょうか?

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