山羊と羊は何が同じでどこが違う?見た目以外の違いから共通点まで解説!

2019.8.17


動物園や牧場見学をするとよく見かける山羊と羊。どちらが山羊でどちらが羊か明確にわかりますか?

羊と山羊の角の違い、山羊と羊に目は同じ形をしているのかといった見た目だけではなく、肉や革の違いまで含めて山羊と羊の違いをご紹介します。

山羊と羊は分類学上違う

そもそも山羊と羊は違う動物です。見た目に相違がある、といった事ではなく生物分類学上で違う生き物です。

山羊は「鯨偶蹄目ウシ科ヤギ亜科ヤギ属」を指し、 
羊は「鯨偶蹄目ウシ科ヤギ亜科ヒツジ属」生き物です。


染色体の数も山羊が「60」に対して羊は「54」となっていますので、山羊と羊は別々の進化をしてきた別の動物なのです!ですが共通点もあり、偶蹄目のため、蹄(ひづめ)は二つに分かれており、胃袋が4つある反芻胃(はんすうい)を持っています。

山羊について


山羊の生態

山羊は山岳地帯など、高所で険しい地形を好み、人間では容易に登ることのできない崖でも移動することができます。

山羊の家畜となった起源

山羊は古くから家畜として親しまれており、紀元前10000年ごろに現在のトルコ南部で家畜化したのが最初だと一説ではいわれています。

紀元前12000年ごろに最初に家畜化された犬に次いで動物と考えられています。家畜としては最初期は肉を、そして次第に毛皮や乳を求められて現在に至っているようです。

羊について


羊の生態

羊は群れを作りたがる性質があり、群れから離れることを嫌がります。そして群れのリーダーに付き従う傾向がみられます。この性質は家畜さするにあたってとても重宝されたそうです。

山羊の家畜となった由来

羊もまた古くから家畜として親しまれており、紀元前7000年ごろに家畜化したという考えが一説にあります。山羊より家畜になった時期は遅いです。乳、皮は山羊の方が優れているとされていましたが、羊には山羊には無い脂肪が多く蓄えられいたため、乾燥地域で生活をしていた当時の遊牧民には欠かせない存在だったと考えられています。

山羊と羊の星座


山羊座の物語

山羊座は黄道十二星座の一つですが、星座の中でもひときわ不思議な「上半身が羊で下半身が魚」という姿であらわされていることで知られていますよね!そんな山羊座の物語を紹介します。

ゼウスをはじめとした神々はある時、ナイル川の岸で宴会を開きました。頭に山羊の角が生え、上半身は人間、下半身が山羊という姿をしていた羊飼いのと羊の群れを守護する神「パーン」ももちろん呼ばれており、笛を吹いたり踊ることで神々と宴会を堪能していました。 
そこにギリシャ神話最強の化け物とも呼ばれるティポーンが現れました。突然の襲撃に神々は恐れ逃げ出しました。パーンも急いで逃げ出しました。まずはその姿を山羊に変えて逃げました。更にナイル川に逃げ込もうと姿を魚に変えようとしましたが、ティポーンの恐ろしさに慌ててうまく魚に変身できません。焦って変身しましたがそれは下半身だけ。結果パーンは上半身が山羊、下半身は魚という珍妙な姿で逃げることになりました。


このパーンの姿を神々は大いに気に入り星座として残したのが山羊座といわれています。

牡羊座の物語

牡羊座もまた黄道十二星座の一つです。ギリシャ神話の中で語られている物語を紹介します。

ボイオティア王アタマスとその妻ネペレ、その間には王子プリクソスと王女ヘレという二人の子供がいました。しかしアタマス王は妻と離別し新しい妻イノをむかえます。イノとの間にも子供ができたことで、イノは先妻の子供二人を疎んじるようになりました。そこでイノは飢饉なのでプリクソスとヘレの二人を神の生贄に捧げよという嘘の神託をアタマス王に告げます。 
イノの悪巧みによって生贄となることが決まったプリクソスとヘレですが、そこにゼウスからの助けが入ります。それが黄金の牡羊でした。黄金の牡羊は二人を背に乗せると空をかけていきました。 
しかしヘレは途中で羊から落ちて命を失ったといわれています。その後王子プリクソスはコルキスへ逃亡し、その地で黄金の牡羊を生贄に捧げることで神に返しました。


そうして大役を果たした黄金の牡羊は星座になったといわれています。山羊も羊もギリシャ地方では古くから日常の中で重要な存在だったからこそ神話にも出て来て、星座になるほどの存在になったのではないでしょうか。

山羊と羊の特徴的な違い


山羊と羊の特徴的な違いは多くありますので紹介します。ただし山羊と羊それぞれの種類によって違いが該当しないということはあります。

尾の長さが違う!

山羊の尾は短い


ご覧の通り、結構短いですね。

羊の尾は長い


これは意外な長さですよね!ただし長い尾は野生の羊だけです。家畜飼育している羊の場合、長い尾をしていると尾に付いた汚れが毛に付いてしまい採取量が減ってしまうため、生後すぐに切断されてしまうそうです。その為、羊の尾が長いイメージがないんですね。

角の長さが違う

山羊の角


婉曲をしながら後方に伸びています。

羊の角


螺旋状の渦を巻いた形をしています。

あごひげの有無

山羊にはあごひげがある


羊にはあごひげは無い


のどの垂れた肉

山羊には肉垂(にくぜん)がある


のどの部分にこぶのような肉垂がありますね。

羊には肉垂はない


羊ののど部分にはこぶのようなものはありません。

食事の違い

山羊

山羊は草の他にも木の葉や木の芽に木の根を食します。


羊は草を好んで食します。


家畜としての違い

食肉としての違い

山羊肉


山羊肉には強い臭いがあり、世界中で山羊肉料理の際には臭い消しとして香辛料を使うことが多いようです。日本の場合は主に南西諸島で山羊肉は消費されています。

特に沖縄では種類が多く山羊汁や山羊刺し、沖縄本島のヒージャー、宮古島のピンザ、多良間島ではピンダと呼ばれる料理が有名ですよね!山羊の睾丸の刺身は特に重宝されていて沖縄や奄美群島、トカラ列島ではご馳走とされているそうです。

羊肉


羊肉はジンギスカンやラムしゃぶが有名ですよね!主に北海道で食されているイメージが強いですよね!

海外では広く食されていてオーストラリアやニュージーランドの他、宗教的理由からイスラームが普及した国では豚肉の代わりに消費が多くなっているそうです。日本の宮中晩さん会のメインメニューも宗教上忌避されていない事から羊肉を使っているそうです!

山羊革と羊革の違い

山羊革

山羊革は「ゴートスキン」と呼ばれています。特徴として革の表面にはシボ模様と呼ばれる小さくてシワがあり、弾力性があり摩擦にも強いです。製品化しても型崩れしにくいともいわれています。「ゴートスキン」は成獣の山羊から作られていますが、「キッドスキン」と呼ばれる子山羊の革もあります。こちらにもシボ模様はありますが、「ゴートスキン」よりキメが細かい革になっています。

羊革

羊革は「シープスキン」と呼ばれています。毛穴によるきめが細かく、薄くて柔らかいことが特徴です。ですが水に弱い点と繊維が粗いという特徴から型崩れするものには使われないことが多いそうです。しかし断熱性と保温効果が高いため手袋やコートといった温かさを求められる製品には一番適しているそうです。「シープスキン」は羊の成獣の革ですが、子羊の革は「ラムスキン」と呼ばれており、「シープスキン」よりもキメが細かく毛穴ま小さく、より滑らかでしっとりとした革になっています。生後6ヶ月以内のラムスキンは「ベビーラムスキン」とも呼ばれているそうです。

山羊と羊ここは同じ


最初のほうで、偶蹄目のため蹄(ひづめ)は二つに分かれており、胃袋が4つある反芻胃(はんすうい)を持っている点が共通点としましたが、もちろん他にも共通点がありますので紹介します。

瞳の形が四角い


山羊も羊も特徴的な四角い瞳を持っています。これには視野を広くするという効果があります。肉食動物に早く気付くことで逃げきれるようにするために視野を広くする四角い瞳になったと考えられています。

山羊の四角い瞳に付いて紹介した記事がありますのでご覧ください。

奇妙なヤギの目!よく見ると「なんだか怖い… 」その仕組みを解説!ヤギ雑学も

山羊と羊の交配種がいる!

本来違う種の山羊と羊には交配ができません。ですが稀に自然交配されることがあるそうです。山羊の「goat」と羊の「sheep」から「geep(ギープ)」とも呼ばれている山羊と羊のハイブリットは国内では大阪のワールド牧場などで出生が確認されています。

大阪ワールド牧場のジープの姿が見れる動画はこちら


まとめ


山羊と羊には尾や角、あごひげや肉垂の有無といった見た目で判断できる違いが多くありましたが、交配種が生まれてきてしまうことがあるというのは驚きでした!違う種になったとはいえ相当近い種ではあるようですね!

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出典:YouTube(ヒツジヤギ動画)

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