ビジネス用語「リスクテイク」とはどんな意味?「リスクヘッジ」や「リスクマネジメント」との違いは?

「リスクテイク」ビジネス用語として用いられますが、これはあえてリスクを取ることで大きなリターンを狙うことを意味します。

同じく「リスク」を含む「リスクヘッジ」や「リスクマネジメント」といった用語もあります。
この2つとはどんな違いがあるのでしょうか。

そこでここでは、ビジネス用語「リスクテイク」について解説します。

「リスクテイク」とは

 

まずは「リスクテイク」がどのような言葉なのか見てみましょう。

「リスクテイク」の意味

リスクテイクは、リスクつまり危険を承知で行動を起こすことを意味します。
リスクを避けるのではなく、受け入れることを指す言葉となります。

失敗した時の損失を加味したうえで、大きなリターンを得ることを期待して行動に出るわけです。

新規事業を考えた際、リスクを全くなくすことや全て回避するなんてことは難しいものです。
そこで、あえて研究開発費といったコストなどのリスクを受け入れることでその先にある利益を求めに行く、この状況が「リスクテイク」というわけです。

投資における「リスクテイク」

「リスクテイク」は、ビジネスの場だけでなく資産運用など投資における用語としても使用されます。

資産運用などの場面で投資をすることが多々あります。
しかし、確定した未来は誰にも見えませんので、当然確定したものではありません。

そんな中でも、相場の先行きが不透明であったり市況が低い時などはリスクも大きくなります。
こんな状況で、失敗したら非常にダメージを受ける事態に陥るのですが、それでも大きなリターンを求めてリスクのある行動を取ることを「リスクテイク」といいます。

これは当然失敗した際の次善策などを考えてから行動するものです。
ですから、失敗した時のことを考えずに行動に出たらそれは「リスクテイク」ではなくいきあたりばったりやノープランということになります。

似ている用語との違い

 

ここからは「リスクテイク」と同じく「リスク」を含む「リスクヘッジ」や「リスクマネジメント」といった用語について見ていきましょう。

リスクヘッジ

「リスクヘッジ」は、事前にどのようなリスクが発生するのかを予想し、そのリスクも踏まえて準備をすることです。
不測の事態に備えておくという意味合いで、危険防止策ともいえる用語です。

例えば、金融取引の場においては、投資先の分散などが挙げられます。
投資先を分散しておけば、万が一に損失が発生した場合でも被害を最小限に抑えることができます。

マンション投資のような不動産投資ならば、火災や災害に備えて各種保険に加入しておく、空室リスクに備えて需要の高い好立地なエリアを選ぶなどがあります。

ちなみに「ヘッジ」は防止策という意味を持つ英単語の「hedge」から来ています。

リスクマネジメント

リスクの管理を意味する「リスクマネジメント」。
想定されるリスクに対して、事前に対応できるように体制を整えておくことやそもそも問題が発生しないように事前に備えておくこととなります。

ビジネスの場ならば、突発的なハプニングやトラブルが起きた時に備えて、マニュアルの準備や周知であったり連携を進めておくこととなります。

まとめ

「リスクテイク」は、リターンを得るためにリスクがあることを承知で行動することです。

似た言葉には「リスクヘッジ」や「リスクマネジメント」があります。
「リスクヘッジ」はどのようなリスクがあるのかを考慮し、それを踏まえた行動を取ることです。
「リスクマネジメント」は、リスクにどのような対処をするのかを事前に考えておくことや、そもそも不測の事態にならないよう管理を進める事を意味します。

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