課題であったり問題という意味で用いられるビジネス用語の「イシュー」。
同じく問題という意味となると、「プロブレム」や「トラブル」といった言葉もありますが、これらはどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、「イシュー」の意味や他の語句との違いについて解説していきます!!
目次
「イシュー」とは
まずは「イシュー」という言葉の意味について見ていきましょう。
ビジネス用語としての「イシュー」の意味
「イシュー」とは、課題や問題点を意味するビジネス用語です。
論点という意味合いでも用いることもありますが、成功に導くために問題点や解決させるための事項を洗い出すための話し合いであったり行動を指すこともあります。
「今回の事業を成功させるために、把握しておかないといけないイシューとはなんだろうか」といった用い方をします。
イシューをそのまま課題や問題点に置き換えても意味が通じますね。
「イシュー」の由来
ビジネス用語となる「イシュー」は、英単語の「issue」から来ています。
この「issue」もまた、課題や問題であったり論点などを意味する名詞となります。
動詞的な意味合いとしては、声明などを「発行する」事であったり書籍などを「出版する」事を意味します。
この動詞的用法から、発行物や出版物という意味で「issue」が用いられることもありますよ。
「プロブレム(Problem)」や「トラブル(trouble)」との違い
「イシュー」と同じように、問題を指して用いられる言葉として「プロブレム」や「トラブル」があります。
では、「プロブレム」や「トラブル」と「イシュー」にはどのような違いがあるのでしょうか。
「プロブレム(Problem)」との違い
「プロブレム(Problem)」は、解決すべき課題や問題を意味する言葉です。
その意味では「イシュー」とも共通した意味を持つと言えます。
ただし、「プロブレム」は短期的で緊急性の高い事案について、「イシュー」は長期的で緊急性の低い事案について使用される傾向にあります。
どちらも解決しなくてはならない事案ではあるものの、喫緊の課題や問題であるかどうかという点に違いがあります。
「トラブル(trouble)」との違い
「トラブル(trouble)」は、面倒な状況や困難を意味する言葉です。
イシューやプロブレムが解決すべき問題を指すのに対して、トラブルは厄介事や面倒事といった困った状況自体を指しあらわしています。
「イシュー」を含む用語
「イシュー」は単独で用いることもありますが、「イシュー」を含む用語というのも中にはあります。
ここでは、「イシュー」を含む用語にはどのような意味の言葉があるのかを見ていきましょう。
クリティカルイシュー
「クリティカルイシュー」は、「イシュー」を強調するためともいうべき表現です。
特に重大な課題や重要な問題という意味になります。
今後の命運を担うほどの事案ということになるため、全てのリソースを寄せてでも解決に向かわないといけないという深刻な状況ともいえます。
ソーシャルイシュー
「ソーシャルイシュー」は、社会における「イシュー」を強調した表現です。
直訳すると、社会問題となります。
社会で現在関心を集めている問題であったり、将来的に注目されるだろう観点
ワンイシュー
「ワンイシュー」は、「シングルイシュー」とも呼ばれる事があります。
この言葉は、政治的な問題点や論点を一つに絞り込み、それだけを重点的に解決していこうと政治を行うこと。
もしく課題を一つだけピックアップして争点とする政党を指します。
まとめ
「イシュー」は、ビジネスを成功に導くための課題や問題点、論点を意味します。
「プロブレム」や「トラブル」と比べると、前向きともとれる言葉とされます。