「残暑見舞い」はいつ頃出せばいいもの?送る時期や書く際のポイントを解説!!

夏の便りとして「暑中見舞い」と「残暑見舞い」があります。
暑中見舞いは七夕のある7月7日ごろの小暑の時期から送る始めるものです。
では、「残暑見舞い」はいつ・どのような内容で送ったらいいのでしょうか。

そこでここでは、「残暑見舞い」を送る時期や書く際のポイントについて解説していきます!

残暑見舞いを送る時期

 

まずは、「残暑見舞い」はいつ頃から送り始めて、いつ頃までには出しておきたいものなのかをチェックしていきましょう。

贈るのは「立秋」になってから

「残暑見舞い」を送る時期は、暑中見舞いの時期の後となります。
暑中見舞いを送り時期は7月7日ごろの小暑の時期から大暑の時期までです。
この小暑や大暑というのは、二十四節気という季節を細分化したもののひとつで、四季をそれぞれさらに6つに分けたものとなっています。

残暑見舞いを送るのは、大暑のあと8月8日頃に訪れる立秋になってからです。

名称に残暑と入っていますが、これは暦上のこと。
暦の上では秋に突入しているので残暑見舞いというわけですね。
実際の気候状況によるものではありませんのでご注意ください。

いつ頃まで贈っていいもの?

残暑見舞いを送る期間の目安として8月末があげられることがあります。
遅くとも9月6日頃までの処暑にあたる期間中までに送るものとされています。

ちなみに、処暑のあと9月7日頃からは「白露」という次の二十四節気が訪れます。

残暑見舞いを書く際の6つのポイント

 

「残暑見舞い」を書く際、考慮しておいたほうがいい点はいくつかあるのですが、FUNDOでは特に6つのポイントに絞ってご紹介します。

ポイント①「お見舞いの挨拶」は相手によって変わる

残暑見舞いは、主に「お見舞いの挨拶」「主文」「結びの挨拶」の3つで構成されています。

出だしに書かれるのが「お見舞いの挨拶」ですが、正確には相手との関係性で文言を一部変える必要があるともされます。
『残暑お見舞い申し上げます』は、友人や同僚に後輩・部下といった同等もしくは自分のほうが優位の立場にある相手への挨拶となります。

これは、「お見舞い」という文言自体が優位にある立場の人間が使う表現とされます。
そのため、上司や先輩、取引先や先生などには用いるのはマナー違反とされるのです。
これらの人に残暑見舞いを送る際は、『残暑お伺い申し上げます』とするのが本来のマナーとなります。

しかし、印刷済みの残暑見舞いのハガキには『残暑お見舞い申し上げます』はあっても、まず『残暑お伺い申し上げます』はありません。
これに関しては、以前よりもお見舞いの挨拶の言葉遣いを気にする人が減っている、知っている人が減っているという事が考えられます。

ちなみに、「お見舞いの挨拶」を書く際は「、」や「。」といった句読点を打たないようにしましょう。

ポイント②「時候の挨拶」から主文をはじめる

お見舞いの挨拶の後に、「主文」が続きます。
この主文では、まず「時候の挨拶」から書き始めましょう。

この「時候の挨拶」というのは、その時の季節感を表現したもの。
「まだまだ暑さ厳しき折ですが〜」や「立秋を過ぎましても、連日厳しい暑さが続いていますが〜」などがあります。
「京都の夏は一層厳しいものとうかがいますが〜」といった送る相手の土地柄に合わせた気候について触れた挨拶で差し支えありません。

ポイント③「相手の健康を気遣う」言葉を添えよう

時候の挨拶に続いて、「いかがお凌ぎでしょうか」といった健康や体調を気遣う言葉も添えましょう。

「残暑見舞い」の場合は「暑さ」を軸にした気遣いの言葉を添えるのが最適です。
時候の挨拶と組み合わせると、「連日猛暑が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか」「今年の猛暑にはいささか参っておりますがお変わりありませんか」などの文言がオーソドックスな形式となります。

ポイント④「自身の近況」を伝える

主文では、自身の近況も伝えるようにしましょう。

その場合「お盆は家族と花火を観ました」や「子供が夏休みなので一緒に帰省する予定です」などの言葉を添えるのが通例です。
もちろん、自分のエピソードだけでなく家族や親戚のエピソードを交えても差し支えありません。

ただし、長々と語りすぎると文字も小さくなる上に読む側の負担となります。
「シンプルかつわかりやすい表現」でまとめるようにしましょう。

ポイント⑤「結びの挨拶」で締めくくる

残暑見舞いの締めくくりとなる「結びの挨拶」。
ここでも相手の健康や体調を気遣い、無事を祈る言葉を添えましょう。

一例としては、「暑さが当分続きそうですが、くれぐれもご自愛ください」などの文言があります。
失礼な言葉にならないよう、思いやりのある言葉を添えるようにしましょう。

ポイント⑥詳細な日付は入れなくてもいい

「残暑見舞い」には、詳細な日付は入れなくても構いません。
その代わりに年号の下に「晩夏」「立秋」「葉月」などの言葉を添えるのが一般的です。

残暑見舞いをもらったら・・・

 

では「残暑見舞い」をもらった場合はどうすればいいのでしょう?
ここでは「残暑見舞い」をもらった際の対応について解説します。

お返事を書きましょう!

「残暑見舞い」をもらったらお返事を書きましょう。
もらったまま返信しないのは、礼儀作法の観点から見てもNGです。

もらった残暑見舞いがメール形式やSNSだったら、それに返信する形でもちろん問題ありません。
ただし、ハガキや封書で残暑見舞いが届いたのなら、自分もハガキや封書でお返事を書くようにしましょう。

残暑見舞いを贈ってくれたことへの感謝の一文を忘れずに

お返事の書き方としては、前述の残暑見舞いを書く際のポイント通りでです。
ただし、自分の体調や健康を気遣ってくれた残暑見舞いをもらったことに対して必ず「感謝の一文」を添えることを忘れないようにしましょう。

まとめ

「残暑見舞い」は立秋の頃から送られる夏の挨拶です。
その送り時期は、「8月8日頃にある立秋~8月末まで」が目安となっています。
遅れても「9月7日頃の処暑の候まで」に送るようにするのがマナーです。

夏の暑い時期に、相手の健康を気遣い、自分の近況を送る夏の便りとなっています。
もし、送られて来たら、その際はお返事の残暑見舞いを送るのがマナーです。

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