十五夜に「月見団子」がお供えされるのはなぜ?その理由を解説!!

「十五夜」のお供え物の定番となる「月見団子」。
しかし、なぜ十五夜には団子をお供えするのでしょうか。

そこでここでは、十五夜に月見団子を供える理由について解説します。

十五夜に月見団子をお供えする理由

 

ここでは「十五夜」に「月見団子」をお供えるする理由を見ていきましょう。

月見団子と十五夜の関係性

「十五夜」にお月見をする際、お供え物の定番となるのが「月見団子」となります。
この団子は満ち欠けをする月の中でも満月を模したものです。
豊作祈願や収穫祝いだけでなく物事の結実や健康の成就、幸福の実現なども意味します。

この月見団子は、十五夜の数字にちなんで、一寸五分(約4.5cm)の大きさで作ると縁起が良いとされることもあります。

もともとは里芋をお供えしていた?

「十五夜」には、はじめは里芋をお供えしていたとされます。
そのため、十五夜の別称として「芋名月」というものもあります。

その名残から、関西地方では里芋を模したお団子にあんを巻き付けた里芋形の月見団子が伝わっています。

月見団子はいつ食べる?

月見団子を食すのは、お月見として十五夜のお供えをした後です。
「十五夜」のお供え物なので、行事の最中は食べません。

ただし、地域によっては「お月見」の最中に食べることもあるようです。

月見団子に関する豆知識

 

ここからは「月見団子」に関する豆知識を紹介します。

関東と関西で月見団子の形が違う!?

前述もしましたが、「月見団子」は関東と関西で形状が異なります。

関東の「月見団子」は基本的に円形もしくは楕円形です。
真円よりはやや潰れた形をしており、何もつけないのが主流となっています。

 

対して関西の「月見団子」は、雫型にしたお団子にあんこを巻き付けたものが伝わっています。
これは、里芋をお供えしていた伝統から里芋を模しているとも、月に雲がかかっている様子をあらわしているともされています。

静岡県にはまるっこいお団子の真ん中を凹ませたものが、名古屋では関西の月見団子にあんこを巻いていないものに近い雫型の月見団子が伝わっています。

月見団子をお供えする台「三方」と並べ方

月見団子をお供えする際は、そのまま並べるのではなく、独自のお備え方があります。
神事に用いられる「三方」と呼ばれる台の上に並べていきます。

その際、団子は「十五夜」にちなんで15個お供えするのが一般的です。
「1段目は9個」「2段目を4個」「三段目を2個」というピラミッド状に盛ります。

また、1年の満月の数に合わせて12個だけ盛る場合もあります。
その場合は「1段目に9個」「二段目に3個」並べます。

月見団子をお供えする「十五夜」とは

 

ここからは「月見団子」をお供えする「十五夜」とはどのような日なのか解説します。

「十五夜」はいつある?

「十五夜」があるのは、旧暦の8月15日です。

現代の暦とは異なるしくみなので、日付は毎年変わります。
毎年9月中盤から10月初旬にかけて「十五夜」が来ます。

以下が、2030年までの「十五夜」となります。

・2023年:9月29日
・2024年:9月17日
・2025年:10月06日
・2026年:9月25日
・2027年:9月15日
・2028年:10月03日
・2029年:9月22日
・2030年:9月12日

ただし、月の満ち欠けの周期も約15日と一定ではないため、満月の日自体は、十五夜と1日~2日ほどずれることがあります。

中秋の名月とも呼ばれる

十五夜の風習は、中国から平安時代に伝わってきました。
平安時代の貴族は月を眺めて和歌を詠む「観月の宴」を開いて楽しんでいたとされ、それが形を変えて庶民に広まったとされています。

この十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれます。

中秋とは、旧暦の8月15日を指す言葉です。
旧暦では7月~9月が秋とされていたこともあり、8月15日はちょうど秋の真ん中に当たる日となります。

この中秋の満月が一年を通じて最も美しいとされたことから「お月見」の代名詞となりました。
そのため年に12回ある「十五夜」ですが、一般的に「十五夜」といえば旧暦の8月15日の「中秋の名月」のことを指します。

まとめ

「十五夜」にお月見をする際のお供物の定番「月見団子」。
この「月見団子」は、豊作祈願や収穫祝いの他、物事の結実や健康の成就や幸福の実現など願うものなのだとか。

並べ方は基本的に3段構成で「1段目に9個」「2段目は4個」「三段目が2個」となります。

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