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「名護市役所さま。お願いがあります」「バス停のベンチを直してください」
バス停を利用する高齢者を思い、とある小学生が役所に出したハガキが大人を動かし修繕に至ったという出来事が話題になっているのでご紹介します。
小学生とは、沖縄県名護市立東江小学校に通う5年生と2年生の姉妹。通学路に設置されているバス停(市東江の東江バス停)のベンチが壊れ、お年寄りが座りづらそうにしている姿を見ていたといいます。そこで、2人がとった行動が市役所にハガキを出してベンチの修理を依頼することでした。
姉妹の優しさとその気持ちを大事にさしたお母さん。行動した区長さん。
色んな人の気持ちが生かされてよかった~「ベンチ直して」高齢者思い名護市に投書 小学生姉妹の優しさ届く http:https://t.co/XEHO6A27Fc
— とますけ (@tomakich357) 2016年6月26日
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姉妹は登下校時に、ベンチの座る部分の板がボロボロになっていることを気にかけていたといいます。
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姉妹はそのことを母親に相談したといいます。すると、母親が市役所に手紙を書いてみたら?と提案。姉妹は母親が買ってくれたハガキに思いを綴りました。2人で懸命に文章を考えたといいます。
(ハガキの内容)※画像から見える部分のみ転載。原文そのまま。
わたしは学校の帰り道にいつも通っていて悲しいです。
そこでお願いがあります。
東江バス(大同火さい前)ていのベンチをなおしたほうがいいですよ。
それかあたらしいのとかえてください。
おじいさんやおばあさんがすわりずらそうでとってもかわいそうですよ。
いたがこわれてあぶないです。
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姉妹が日々感じている思い、お年寄りを思う気持ちがストレートに伝わってくる文章ですね。
ハガキを見て感動した区長が修繕に動く
ハガキを受け取った市総務部総務課地域協働係が、ベンチの所有者を調べたそうですが見つからなかったとのことで、東江区に相談。ハガキを見て感動したという東江区の区長が、3日間かけて自らベンチを修繕したそうです。
区長は、「このハガキを見たら、直さないわけにはいかなかった」とし、「大人が気づかないことに気づいてくれてありがとう。こんなふうに教えてくれたら、東江はもっといいまちになる」と感謝していたそうです。
姉妹は、修繕されてきれいになったベンチを利用しているお年寄りの姿を見て、「とっても嬉しかった」と話していたそうです。
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(寄せられていた声)
・子供の観点にも感服しましたが、自らベンチを直す区長の行動力もすごい。他の首長も見習ってほしいと思います。
・大人って大抵のことじゃ何も思わない、思っても何もしないからな…。
・子供には大人に見えないものがたくさん見えるんやな。
・自ら直した区長が偉いな。でも、便乗して色んな依頼がきたりして。
・なかなかの行動力。その積極性を大事にして大きくなってほしいな。
・このお子さんも、その想いを後押しした親御さんも素晴らしいね。
お年寄りを思う子供たちのやさしさ、それを後押しした親御さん、修繕に動いてくれた区長さん。やさしさの連鎖で生まれたバス停の利用者の笑顔。素晴らしいですね。日々の生活で忘れがちな、大切なことを気づかせてくれる出来事です。