
多くの動物園で会えるワオキツネザル、小さい顔にすらっとした体型で大きな目をした抜群のスタイルをしたおサルさんです。このワオキツネザル、なんで名前がワオ!なんだろうかとふと思ったことはありませんか?
この「ワオ」は大きい目が驚いているように見えるから付けられた、訳ではありません!!名前の由来は英語から来ているようですので、英語でワオキツネザルがどのように表現されるのか、そしてどのような生態したおサルさんなのかを紹介します!
目次
ワオギツネザルはこんな動物
ワオギツネザルの生息域
アフリカ大陸の南東に浮かぶ島、マダガスカル島の南部にのみ生息するのがワオキツネザルです。森林地帯の浅い箇所を主な生息地にしていますが、森林の外でも乾燥地域にも生息しています。また、高地の岩石が多くある場所でも姿を目撃されることがあるそうです。
ワオギツネザルの生態
背面は灰色で、手と脚の先や顔面そして大きい耳は白く、目の周りと口の周りは黒い配色をしています。体長35~50cm、体重は体重2~4kgの大きさで、小さい頭でほっそりした体型をしています。
数頭~30頭程度の群れを形成し、社会性の強い生活をしています。群れの中ではメスがオスより順位が上で、さらにメスの中でも順位付けがされているそうです。メスが群れの中心で、オスは数年経つと群れから出て別の群れに合流するといいます。
雑食性の動物で、果実や木の葉、花などの植物を採食する他樹皮や樹液も食しています。また、昆虫やクモの他にカメレオンなどの小動物も捕食します。樹上性の生き物ですが、地上で行動することも多く、栄養として土を食べることもあるそうです。
ワオキツネザルの鳴き声
ワオキツネザルは、鳴き声を用いたコミュニケーションをとりますが、その鳴き声は大きく高い声をしています。
ワオギツネザルの鳴き声が聞こえる動画を紹介しますので、その高い声を聴いてみて下さい。
動画はこちら
猫でも鳴いているのかな?と思ってしまう鳴き声ですよね。
ワオギツネザルの名前の由来は英語で分かる
Ring-tailed lemur
ワオギツネザルは英語で「Ring-tailed lemur」と表現します。和訳すると「輪状紋のある尾」すなわち「輪尾のある~」、なります。日本名の「ワオギツネザル」は、英語の直訳「輪尾」で付けられたようですね!
『lemur』はキツネザルを意味する単語
『lemur』はキツネザルをあらわす単語です。ラテン語で幽霊を意味する「lemures」から取られています。マダガスカルの原住民はキツネザル達を妖精と考えていた、というのが幽霊の意味を付けられた由来です。
語源の輪状紋がある特徴的な長い尾
ワオキツネザルは体長よりも長い尾をしています。この尾は仲間や縄張り争いをしている者に、ここに自分がいるというのを主張するために用いられています。他にも、模様で仲間の区別をする事にも使われています。
長い尾でサル、となると枝にぶら下がる時に第三の腕として使うイメージがありますが、ワオキツネザルの場合、体を支えたり物を取るといったことに尾は使えないそうです。
ワオキツネザルに会える動物園5選
マダガスカル島ではその姿を減少させており、絶滅の恐れがあるワオキツネザルですが、日本の動物園のでは数多くのワオキツネザルが飼育されています。今回紹介する5ヶ所以外にも、多くの動物園にワオキツネザルはいますので、ぜひ会いに行ってあげてください!
・岩手サファリパーク(岩手県)
・那須ワールドモンキーパーク(栃木県)
・上野動物園(東京都)
・神戸どうぶつ王国(兵庫県)
・九十九島動植物園森きらら(長崎県)
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出典:YouTube(ときわ動物園 ワオキツネザルの鳴き声)