
物心ついたころには竿を握り、ひたすら魚釣りを愛してきた筆者「ぎちょん」が、アジングについて独自の目線・経験にてお話させて頂きます。

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アジングのタックルって??
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アジングといえばルアー!!
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竿(ロッド)の選び方
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リールの選び方
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糸(ライン)の種類
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釣りのスタイルでタックルを選ぶ
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まとめ
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目次
アジングのタックルって??

タックルとは、ロッドやリールを含めた釣り道具全般を指す言葉です。
狙う魚の種類によってタックルは大きく違ってきますが、アジングのタックルはライトゲームと言われることもありシンプルな分類に入ります。
シンプルですが、釣りのスタイルなどにもよって幅広い選択肢があるので、ここでは皆さんが道具を選ぶ際のひとつの考え方として参考にして頂けたらと思います。
ではいきましょー!
アジングといえばルアー!!


アジングといえば餌を使わずにルアーを使って「魚を騙して」アジを釣るのが特徴ですね。
アジングに使用するルアーとしては、ワームやプラグ、メタルジグなどがありますが、ここでは1番使用頻度が高いと思われるワームについてお話させて頂きます。
ワームにも色々なカラー、匂い、形状、硬さなどなど、悩むところですよね。
その中で、選ぶ基準は人それぞれだとは思いますが、ぎちょん的には「このワーム、釣れそうだな」と思ったものを使うことが最もアジングに集中出来るのではないかと思っております(笑)。
しかし、それではなんの参考にもなりませんので・・・。
まずはカラーについてです。
カラーの考え方としてはこんな感じです。
シルエット | 光の反射 | 発光 |
・クリア系 ・ハーフソリッド系 ・ソリッド系 |
・ラメ | ・グロー ・ケイムラ |
- シルエット⇒透けているか、透けていないのか、その中間か
- 光の反射⇒光の反射によるアピール力
- 発光⇒自ら発光することによるアピール力
この3つを中心に考えて、ワームのカラーを選択しています。
ワームのカラーはたくさん有り過ぎて正直なところ選びきれない・・・結局自分の好みの色が多くなってしまう・・・なんてことありませんか?
ぎちょんも最初はそうなっていました。
しかし、この考え方をするようになってからは、自然と今までとは違うワームの選び方をするようになりました。
「この前はクリア系のワームを買ったから、今度は同じワームでもソリッド系を買ってみようかな」、「ラメがないものも使ってみようかな、、、」など、自然と色々なパターンに対応出来るように揃っていきました。
余談ですが、アジの視力は0.12程度、素早く動く物でもしっかりと認識することが出来る(動体視力が良い)、波長の短い色(紫、青、緑系)が見やすいと言われています。
となると、理論上は紫色で、ラメも紫、ケイムラ(紫外線発光は紫っぽい色になります)のカラーが最強アピールなのでは?となるのですが、水質や時間帯などによってかなり違いが出てくるのでなんとも言えないところではあります。
その日はずっとそのカラーが釣り続くことや、カラーローテーションにより釣果が伸びるということもあります。
皆さんのフィールドの水質や時間帯、潮、常夜灯の色など様々な条件で釣れるカラーというものを探してみてください。
次に匂いについてです。
最近のワームにはほとんどといっていいほど、何かしらの匂いが加えられているものが多いように思います。
ガルプだったり、匂いをつけるパウダーなどもありますしね。
少なくとも、匂いがアジに対してマイナス方面に働くことはないと考えています。
ぎちょんも匂いが効くと思って、バスフィッシング界では有名な「巧漬け」を参考にして漬けワームを作ったりもしてます。
市販のとは比べものにならないぐらいの匂いになってます(笑)
まだ試作段階なので、釣果の差はいつか報告できたらと思います。


次は硬さについてです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、アジは噛むのではなく、吸い込んで捕食する魚です。
と、なると素材が柔らかいに越したことはありません。
しかし、柔らかいとワームの針持ちも悪く、一匹釣ったら即交換ということも考えられます。コスパは悪いですね・・・。
中には塩ビ素材ではなく、エラストマーというゴムの様な素材が使われているものがあります。
有名なところで、ダイワの月下美人シリーズなどですね。
これは針持ちはものすごくよく、適度な柔らかさもあるので一時期愛用してました。
ただ、針が刺しにくく、ジグヘッドになかなか綺麗に装着出来ないのが難点でしたね。
アタリはあるけどなかなかフッキングしないような時は、ワームの硬さのローテーションもありですね。
竿(ロッド)の選び方

アジングロッドにも、たくさんの種類がありますね。
5フィート程度の短いものから8フィート程度の長めのものまで色々なメーカーから出ています。
竿を選ぶとき、まずは自分がどんな場所で釣りをしたいかで考えてみてください。
長さ
・漁港内、常夜灯周りの近距離
→5フィートから6フィート前後
・沖の潮目狙いなどの遠距離
→7フィートから8フィート前後
価格
価格については1万円以下の物から6万円程度の高価な物まで幅広く販売されています。
価格の違いは、使われている素材や製法の違いがほとんどだと思われます。
アジングロッドは値段が高くなるほど、「軽さ」、「感度」が良くなり、デザインもカッコいいものが多い印象です。
皆さんの予算やスタイルに合わせて考えてみてくださいね。
決して安いからアジが釣れない訳ではないので・・・。
リールの選び方

アジング用のリールは、扱うルアーが軽く、ラインも細いため1000番〜2000番程度小型のスピニングリールを使います。
こちらもロッドと同じく色々な価格帯で販売されています。
リール選びのポイントとしては、番手、価格、ギア比で考えてみてください。
番手
リールの番手は大きさを表しています。
各メーカーで同じ番手でもサイズ感は変わってきますが、2000番以下を選べば不自由なく釣りは出来ると思います。
軽量のジグヘッドとワームを使用するジグ単での釣りをする場合は2000番以下、フロートリグやキャロライナリグを使用し、遠投する場合は2000〜2500番を選べばいいでしょう。
価格
こちらもロッドと同様に1万円以下のものから、7万円程度のものまで幅広く販売されています。
リールにおける値段の違いは、素材や製法、ベアリングの数、精度が主になってくると思われます。
簡単に言うと、値段が高くなるにつれ「軽く」「なめらかに」「丈夫に」なってくると考えてください。
ギア比
ギア比はハンドル一回転で、何センチ巻き取ることができるかという物です。
基本的にはハイギア、ノーマルギア、ローギア(パワーギア)に分類されます。
最近ではハイギアよりももっと巻き取れるエクストラハイギアというものも出てきています。
アジングで使うものは、ハイギア、ノーマルギア、ローギアが中心になるかと思われます。
それぞれの特徴はこのようになっています。
ハイギア | ノーマルギア | ローギア | |
メリット | ルアーの回収が早い 魚の取り込みが早い 巻き感度が良い |
ハイギアとローギアの中間 | 巻き出しが軽い 軽い力で巻き取れる |
デメリット | 巻き出しが重い | ハイギアとローギアの中間 | ルアーの回収が遅い 巻き感度が悪い 手返しが遅い |
ギア比については、自分が使ってみて使いやすいかどうかなので、それぞれのメリットとデメリットを考えて選んでみてください。
ぎちょん的な考え方は、近距離から中距離はローギアかノーマルギア。
中距離から遠距離はノーマルギアかハイギアを選択します。
初めてリールを買うという方はどちらがいいのかもわからないと思うので、ノーマルギアを購入されることをオススメします。
糸(ライン)の種類
ラインはアジングの繊細な釣りを支える重要な部分です。
一般的にラインの種類としては
- フロロカーボン
- ナイロン
- PE
- エステル
となっています。
それぞれの特徴はこのようになっています。
メリットとデメリットについてはアジングで使用した場合として記載しています。
フロロカーボン | ナイロン | PE | エステル | |
特徴 | ・比重が重い ・伸びにくい ・擦れに強い |
・比重が軽い ・しなやか ・伸びやすい ・擦れに弱い |
・比重が軽い ・伸びない ・擦れに弱い ・細くて強い |
・比重が重い ・伸びない ・擦れに弱い ・強度以上の力で引っ張るとすぐに切れる |
メリット | ・ショックリーダー無しでもOK ・感度もぼちぼちある |
・しなやか ・扱いやすい |
・細くて強度があるためより細い糸で重いリグを扱え、遠投が出来る ・感度が良く、遠距離でのアタリもよく分かり、フッキングも決まりやすい |
・風がある場合でも比重があるためアタリが分かりやすい ・フッキングが決まりやすい |
デメリット | ・PE、エステルよりも感度は低い | ・感度が悪い ・糸が伸びすぎてフッキングが決まらない |
・風に弱い ・ショックリーダーが必要 |
・扱い方を間違えるとすぐ切れる ・ドラグ調整が必要 ・ショックリーダーが必要 ・重たいリグを扱えない |
アジングで使う、つまりは感度を求めると考えるとナイロンを選ぶことはないですね。
そうなると、フロロカーボン、PE、エステルとなります。
ぎちょん的な選び方は、
ジグ単・軽量スプリット→エステル、フロロカーボン
フロート・キャロライナリグ→PE
です。
ポイントは扱うリグの重さです。
軽量なリグを扱うほど、風などの影響を強く受けてしまい、アタリが分かりにくくなってしまうため、ラインの比重が重要となってくると考えています。
フロートやキャロライナリグは、ある程度の重量のあるものを扱うため、ラインテンションをキープしやすいため、PEを選んでいます。
ショックリーダーが必要にはなりますが、結び方を練習してでもエステルやPEを使う価値はありますよ。
どうしても出来ないという方はフロロカーボンでも大丈夫ですよ。アタリはちょっとわかりにくくなるかもですが・・・。
釣りのスタイルでタックルを選ぶ

常夜灯周りを釣るのか、沖の潮目や深場を狙った釣りなのか、釣り人それぞれの考え方でタックルは選択されていると思います。
ここでは、近距離から中距離、中距離から遠距離に分けてタックルの例を紹介します。
近距離から中距離
ロッド→5フィートから6フィートのアジングロッド
リール→1000番から2000番のスピニングリール
ライン→フロロカーボン(0.2号~0.4号)もしくは、エステル(0.2号~0.4号)+ショックリーダー(0.8号~1.0号)
使用リグ →ジグヘッドリグ(0.4g~2g)、軽量スプリットショット(~2g)
中距離から遠距離
ロッド→7フィートから8フィートのアジングロッド
リール→2000番から2500番
ライン→PE (0.3号~0.6号)+ショックリーダー(1.2号~1.5号)
使用リグ→ジグヘッド(1.5gから3g程度)、スプリットショットリグ(3g~)、フロートリグ(5g~)
まとめ

アジングのタックルについて解説してきました。
タックルにも色んな選択肢があって、楽しみ方も人それぞれです。
何も持っていない状態から始めようとしても、中古ショップやメルカリなどを利用すればそこまで高価にはならないので揃え易いのではないでしょうか?
ちなみに、ぎちょんのアジングタックルの始まりはブラックバスの竿でした(初代のポイズン アドレナっていう竿です)。
本格的にアジングをやろうと思って、中古で1万円程度のアジングロッドを買ったのですが、やはりアジングを専門に考えられている竿なので、とても使いやすかった思い出があります。
初めてタックルを買う時に大事なことは、もし近くにアジングをしている友達や知り合いがいたら何を買ったらいいか聞くことです。
いきなり店で店員さんの言われるままに買ってしまうと、たまーーーに後悔することがあります。
実際、ぎちょんの後輩がそうなっていました。
ぎちょんや周りの釣り友達も「なんでそれ買ったの??」って思わず言ってしまいました(笑)。
周りにアジングをやってる人が誰もいないよっていう方は店員さんに聞いてみてください。
地域性などもありますので色々相談に乗ってくれると思います。
その時は、オススメされたタックルと同じ値段で他の選択肢がないか(中古ショップやメルカリなどで)も考えてみるといいかもです。
同じお金を出すなら賢く買えた方がいいですよね。
アジング専用のタックルを揃えることで、釣れるアジが増える!!これは間違いないと思っています。
皆さんも色々悩みながらタックルを選んでみてください。選んでる最中が1番楽しかったりもします。
それでは楽しいアジングライフをー!!