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「400年の時を超えた夫婦愛」「果てしなきロマンを感じる…」
室町時代の城主夫婦と思われる石像が発見されて、話題となっているのでご紹介します。
室町時代の武家の夫婦が、生前供養のため自らの姿を彫ったとみられる石像が、佐賀県唐津市相知町の山中で見つかりました。
同市教育委員会によると、生前供養のため、石塔に夫婦の名を刻む例は確認されているそうですが、夫婦像は珍しいといいます。
「400年の時を超えた愛」室町時代の夫婦の石像発見、生前供養か 佐賀県唐津市 #西日本新聞 #いい夫婦 https://t.co/0UDlHf2hHx pic.twitter.com/elnzB0i5R5
— 西日本新聞web (@nishinippon_dsg) 2016年11月22日
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向かって左が女性、右が男性。像は男女ともに高さ約40センチ、幅約30センチ。制作された時期は16世紀後半とみられています。
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城主夫婦の可能性が高い
市教委によると、大規模太陽光発電所の工事現場で5月、崖に彫られた石像を発見。付近には、大陸との貿易や倭寇(わこう)として知られた武士集団「松浦党(まつらとう)」関連とみられる山城があることから、城主夫婦の可能性が高いといいます。
石像は11月11日に、近くの天徳の丘運動公園へ移設して一般公開しているそうです。
動乱の時代、新たに家を築いた夫婦の意志の表れか
福岡大の桃崎祐輔教授(考古学)は、「動乱の時代、夫婦が生前供養で死に備える風習はあったが、写実的な人物像を彫る例は珍しく、当時の夫婦の絆を知る上で貴重な資料」と述べ、自分達の石像を作った理由として、「頻繁に勢力が入れ替わる時代に、新たに家を築いた夫婦の意志の表れかもしれない」と話していたそうです。
時代を超えて、現在もなお在り続ける夫婦像… 歴史のロマンとともに、いつの時代も変わらぬ夫婦の深い愛情を改めて感じます。