
雪も氷もない世界… 悲しげなホッキョクグマをとらえた1枚の写真が話題となっているのでご紹介します。
この写真を撮影されたのは、写真家・Patty Waymireさん。ホッキョクグマを撮影するため、北極圏にある米・アラスカ州のバーター島を訪れたといいます。
雪も氷もない世界だった…
北極圏にあるバーター島といえば、通常は雪に覆われた真っ白な世界。ところが、Pattyさんが目にした光景は雪も氷もない世界だったそうです。気のせいか、肩をおとしているように見えるホッキョクグマが、そうした地球温暖化という問題を如実に表しているように見えます。
地球温暖化の影響により、日本に住んでいてもこれまでになかった異常気象に見舞われることが近年増えてきました。北極圏も例外ではなく、ここ数年は海氷の形成がままならないといいます。そのことは生態系にも影響を与えており、例えば、ホッキョクグマが捕食しているアザラシは、その数が減少傾向だそうだです。
氷がないと、どこか寂しそうに見えます。
雪も氷も当たり前にあった世界に起こっている異変。Pattyさんは当初、北極圏の白い世界で元気に暮すホッキョクグマを撮影する予定だったといいます。しかし、そこで目にしたのは悲しげなホッキョクグマの姿…。北極圏における地球温暖化の影響は、その地域に生息する生態系にまで影響が現れており、ホッキョクグマに関しては絶滅の危機さえあるとも言われています。
人類が排出を続ける「温室効果ガス」による地球温暖化の進行が、野生生物を絶滅させてしまうという現実を改めて思い知らされます。