東日本大震災、熊本地震、西日本を中心とした豪雨など… 甚大な災害に見舞われた場合の問題のひとつに、物資に関する問題があります。
「なんとか助けたい」「少しでも力になれれば…」そうした思いから、個人物資を送ろうとする方、送る方も多いと思います。今回Twitterで反響を呼んでいたのは、そうした個人物資などをむやみに送ってはいけない理由を示したものでした。
投稿されたのは、Twitterユーザーの佐藤賢一の中の人@ke_1satoさん。
避難所に個人物資や不用品を無闇に送ってはいけない理由を理解してもらう一助として、避難所での仕分け作業の流れを図式化してみました。(粗っぽい図で恐縮ですが。。。)
(1) 個人で物資を支援する場合にありがちなイメージ
(2) 実際の作業
(3) 協定企業からの支援物資の流れ pic.twitter.com/wgIfXYfKIp— 佐藤賢一の中の人 (@ke_1sato) 2018年7月12日
こうして図式化されたものを見てみると、個人物資を送った場合の避難所における作業工程があまりにも多いことが分かりますね。
送ったものがすぐに被災者の元へ届くわけではなく、様々な確認作業などを経なければならないのです。
(寄せられていた声)
・阪神大震災の時、コンビニ等で買ったおにぎりや弁当が大量に届いてゴミとなって放置されているのを見ました。当日しか日持ちのしない食品を送る想像力のなさに驚きましたが、未だにそういう事をする人がいるのですよね。
・分かりやすいチャートですね。 支援物資は、企業に任せるのが一番です。個人は、義援金やふるさと納税、被災地の特産品の購入等で支援すれば良いと思う。検品や仕分けの手間や人員を減らして、効率的に被災者に必要な支援物資を届けるのに多くの人員を投入できるようにした方がよいです。
・被災地に物資を送ったり、被災地に行ってボランティア活動をしようと思っている人は、自分が住んでいる市区町村の災害ボランティア組織に入って地元が被災した時のボランティア活動をすることをお勧めします。自分が住んでいる市区町村の総務部や社会福祉協議会が窓口になっている場合が多いと思う。
・個人が直接物を集めるより、後方で一度集めて信頼のおける人が分別し、送れば配達日数はかかるものの被災地の負担が少なくて済むのかな?
・作業にあたった印象としては、場所確保ができてから開梱までの時間が非常に大きかったと感じます。この時に水などと一緒に衣類や下手をして折り鶴が入っていると、箱が潰れてしまうということがよくありました。また、衣類の中に一部だけ洗っていないものがあって、全部に匂いが移ることも。
個人物資を送りたいという気持ちが先走り、結果的に避難所で動いているスタッフの作業を増やしたり複雑化してしまっては本末転倒です。
個人で物資を送った場合の作業工程を頭に入れた上で、送るか送らないかを考えるべきですね。
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出典:Twitter(@ke_1sato)