「記載」と「記入」の意味の違いとは!?それぞれの使い方や類義語との違いを解説!

書類などの中で見かけることのある「記入」と「記載」という言葉。
両者は似たような意味合いで用いられる表現ですが、両者にはどのような意味の違いがあるのでしょうか?

ここでは、「記入」と「記載」の意味の違いをはじめ、「記述」「入力」「明記」「記録」など、類義語の意味についても見ていきましょう。

「記入」と「記載」の違い!意味が微妙に違う!

 

「記入」と「記載」には、微妙な意味の違いがあります。
まずは、それぞれの意味を見てみましょう。

『記入』の意味とは?

「記入」とは、所定の用紙に書き入れることをあらわしています。

『記載』の意味とは?

「記載」は、書類や書物などに書き記すことを指す言葉です。

共通の意味と違いとは?

 

「記入」と「記載」の共通点と違いについて、ここからはまとめていきます。

それぞれの言葉の共通の意味

『記入』と『記載』の共通点としては、書くことをあらわしている事があげられます。

それぞれの意味の違い・独自の意味は?

『記入』は、アンケート用紙などの「あらかじめ決められた書類などに書き入れること」を指す言葉。
『記載』は、書いた後に誰かに読ませる、といった目的がある書物などに書き残す、といった意味合いが込められています。

「記入」と「記載」の違い!使い分けの方法とは?

 

ここからは、どのように「記入」と「記載」を使い分けるのかを見ていきましょう。

「記入」を使った方が良い場合

前述のように、『記入』は「所定の用紙に書き入れること」。
アンケート用紙や官公庁の書類など、あらかじめ決められた書類などに書き入れることを指しています。

「アンケート用紙に記入する」「テスト用紙に記入する」などが正しい使い方となります。

「記載」を使った方が良い場合

『記載』は、「書類・書物など」と書き記す対象がやや漠然としています。
『記載』は「書き載せること」と読めるので、書いた後にそれを誰かに読ませる、といった目的とした場面で用いられます。

「原稿に記載する」「取扱説明書に記載されている通りに使う」などの用い方があります。

他の類義語「記述」「明記」「入力」「記録」の違いは?

 

『記入』と『記載』の類義語としては、「記述」「明記」「入力」「記録」などがあげられます。
ここからは、それら類義語のそれぞれの違いや使い方を見てみましょう。

「記述」の意味と使い方

「記述」は、文章にして書き記したり、事物を事実のまま正確に記し述べることを意味します。
より事実に基づいて、かつ文章として書くことをあらわしています。

「記載」よりかは人に見せる前提ではありませんが、より文章として構成するという意味合いが込められています。

「明記」の意味と使い方

「明記」は、はっきりと書きしるすことを指します。
書く目的や書き方などは関係なく、事柄を「はっきりと」書くことを指しています。

「書類に住所氏名を明記する」「必要事項を明記してください」といった使い方ができます。

「入力」の意味と使い方

「記載」「記入」「記述」「明記」が手書きで文章を書くことを含むのに対し、「入力」はコンピュータで情報を書き込むことをあらわしています。

「パソコンにデータを入力する」など、コンピューターで、処理させる情報を入れることを指します。
言葉だけでなく、「機械装置・電気回路などに動力または信号を与えること」も指すのが最大の特徴です。

「記録」の意味と使い方

「記録」は、ただ事柄を書くのではなく、「書き残す」ことを目的とした記載のことです。
将来や未来のためにまとめられたものや、歴史学・古文書学における史料としての日記や書類といった意味があります。

ちょっと先の未来から遠くの将来まで、情報を残しておくことを目的として書くことを記録というのです。
文章だけでなく映像や音声などのデジタルデータを使って残すことも「記録」に含みます。

まとめ

同じような場面で用いられる「記入」と「記載」。
両者は共に書くことをあらわす語句です。

記入はあらかじめ決められた書類などに書き入れること、記載は書いた後に誰かに読ませる事を目的とした書物などに書き残すといった使い分けが用いられます。

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