普段、何気なく使っている「当該」と「該当」という言葉。
どちらもビジネスシーンなどで使われる言葉ですが、この違いをしっかり説明できる人はきっと少ないのではないかなと思います。
日本語には似た言葉や、あれ?どんな意味だっけ?と思ってしまう言葉がたくさんありますが、今回はそんな中から「該当」と「当該」の違いにスポットを当てていきたいと思います。
目次
「該当」「当該」の違いって?
ではどんな時に「該当」や「当該」という言葉を使うのでしょうか。
パッと思いつく使用例を挙げてみますと、『該当』は「該当する人」のような使い方をしますよね。
それに対して『当該』は「当該商品」といった使い方をするのではないでしょうか。
同じようで微妙に違う・・・ということで、それぞれの言葉の意味を調べてみました。
『該当』の意味
「該当」という言葉は、ある条件・資格などに、当てはまっている際に用いられる言葉です。
そして、この「該当」は「する」という言葉をつけて使うことができます。では実際に使用例を挙げてみましょう。
該当の用い方の例文
・身長180cmに該当する人物を探す
・該当する施設を知っていますか?
・文章の該当する箇所を述べよ
・一定の条件に該当する
・それぞれのセルの中に該当する数字を入れてください。
『当該』の意味
では「当該」はというと、こちらはいま話題になっている事柄に直接関係することやそのものを指す言葉です。
当該の用い方の例文
・当該事項
・当該製品
・当該商品
・当該事件
・当該選手
当該は、話し言葉で使われることがあまりなく、書面などで使われることが多いです。
これは、会話で使うには堅苦しい表現だからかもしれませんね。
まとめ:『該当』と『当該』の正しい使い分け
『該当』はある条件や資格などに当てはまること
『当該』は事柄に直接関係すること
ということでした。
ちなみに「該当」では「する」という言葉を使って使用することが多いと先に書きましたが、「当該」は「する」という言葉をつけて使用することはありません。
「当該」は連体詞として、「該当」は動詞と連体詞として用いるというルールがあるようですね。