お腹に付いた袋がチャームポイントのカンガルーですが、その袋についてみなさんはご存知でしょうか?
実はすごく臭いという噂もありますが、本当なのでしょうか?今回はそんなカンガルーの袋の仕組みについて調べてみました!
目次
カンガルーの袋
出典:YouTube
まずはカンガルーの袋について簡単に解説します。
基礎知識
カンガルーの袋には「育児嚢」という名前がついており、ちょっぴり難しいですが「いくじのう」と読みます。
皮膚のヒダからできたもので、赤ちゃんを育てるためだけの袋になります。
生まれたばかりのカンガルーの赤ちゃんはわずか2センチ程しかないので、その赤ちゃんを安全に育てるためにもこの袋は欠かせないものなんですね!人間でいうお母さんのお腹の中のようなものかな!?
伸縮性抜群!
袋の入口はなんだかすごく小さくて狭そうに見えますが、実は伸縮性は抜群なのです!
YouTubeに動画が公開されているので、ぜひ確認してみてください。
動画はこちら
たしかに入口は小さいのに非常に伸び縮みしているのが分かりますね!
カンガルーの袋はくさい?
次にあの噂、「カンガルーの袋は臭い」かどうかの真相に迫ってみます!
子供がいない時が臭いらしい
結論から言うと、子供がいるときは臭くなく、逆に子供がいないときに臭くなるそうです。
これには理由があり、子供がいるときは袋の中で出した子供の排泄物を、親が舐めて掃除する習慣があるからです。そのため子どもが袋の中にいる間は親心で清潔に保たれますが、子どもがいないと掃除をする必要がなくなるため臭くなってしまうようです。
子どものためだったら頑張れるけど、自分1人になるとサボってしまう感じ!?違うか(笑)
「探偵ナイトスクープ」で実際に嗅いでいた!
私は嗅いでみたいとは思いませんが、朝日放送テレビ制作の視聴者参加型バラエティ番組「探偵ナイトスクープ」で実際に嗅いだ猛者がいました!
試行錯誤の末に嗅ぐことに成功したようですが、奥の方はうんちのような匂いがしてかなり臭かったみたいです(笑)
ちなみに、この時カンガルーには子どもがいたようです。いくら掃除しているとはいえ、やはり親が舐めただけですし、動物特有の獣の匂いも混じっていたのでしょう。
オスにも袋はある?
全てのカンガルーが持っていると思われがちなこの袋ですが、実はオスにはありません。
この育児嚢は人間で言うところのお母さんのお腹の中のような器官になるので、メスのカンガルーだけが持つものとなります。子育てをしないオスのカンガルーには必要のないものなんですね。
袋の中の仕組み
最後に気になる袋の中の仕組みをご紹介します!
袋は子宮や胎盤の代わり
前述したように、カンガルーの袋(育児嚢)は人間で言うところのお母さんのお腹の中の役割を果たします。
カンガルーの赤ちゃんは数センチ程度の非常に小さい状態で生まれてきてしまうため、ある程度の大きさに成長するまでにお母さんのお腹の中で過ごします。袋の中で食事や排泄を済ませることができるため、袋は赤ちゃんにとって子宮や胎盤の代わりとなります。
中で母乳も飲める
袋の中にもおっぱいがあるので、袋の中の赤ちゃんはわざわざ母乳を飲みに袋から出る必要はありません。
生まれてから袋に入るまで小さい赤ちゃんにとっては大変ですが、入った後は特になんの苦労もないということですね~!
赤ちゃんにとって快適空間
みなさん薄々気付いているかもしれませんが、この袋の中は赤ちゃんにとってはこれ以上ないくらいの快適空間なんです!
排泄物もお母さんが処理してくれるので、何も気にせず自由に食事と睡眠を繰り返す生活です。完全に引きこもりの天国ですね(笑)
なんて羨ましいんでしょうか…。臭くなければ私も袋にこもりたいです(笑)
だからカンガルーの赤ちゃんは袋が大好き
居心地が良すぎるせいなのかもしれませんが、子どものカンガルーは袋が大好きで、お母さん以外の袋にも入りたがります。
それどころか人間慣れしている子どもカンガルーだと、人間が用意した布の袋にも喜んで入ってくるそうです!それだけ子どもカンガルーは袋が大好きなんですね。
まとめ
「カンガルーの袋は臭い」という噂は正しかったようですね!仕組みを知ればその理由にも納得です。
一見全く違う子育てに見えて、人間と似た要素もあり面白いですね!
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出典:YouTube(Inside a Kangaroo Pouch - Smarter Every Day 139)