長友佑都が大船渡高・佐々木朗希の登板問題に対する張本勲の監督批判に言及「選手ファーストで考えて」

サッカー日本代表の長友佑都選手が、大船渡高校・佐々木朗希投手に対する張本勲さんの同校監督批判に言及。アスリートの立場から自身の見解を述べて、大きな反響を呼んでいます。

番組での発言が物議に

事の発端は、7月28日に放送された「サンデーモーニング」(TBS系)・スポーツコーナーでの張本さんの発言。夏の甲子園行きをかけて25日に行われた岩手県大会決勝で、大船渡高の国保陽平監督は絶対的なエース・佐々木投手の疲労を考慮して温存。結果、チームは大敗を喫して甲子園行きを逃しました。

この件に関しては、「なぜ、佐々木投手を投げさせなかったのか?」などと同校にクレームの電話がひっきりなしにかかってきたり、佐々木投手の将来を考えて投げさせなかった国保監督の判断に支持が集まるなど、様々な観点から大きな話題となっていました。

そして、張本さんの今回の発言(一部)がこちら。

一生に一回の勝負でね。いろいろ言い訳はありますけど、投げさせなきゃ。歴史に残る大投手たちは皆投げていますよ。勝負は勝たなきゃダメなんだから。 
 
投げさせなきゃいいという人は野球を知らない人。自分はよく思われようと言っている人なんですよ。壊れても当然。怪我はスポーツ選手の宿命。痛くても投げさせるくらいの監督じゃないとダメですよ。 
 
将来、将来って…。将来は誰が保障するの? 球界の宝って誰が決めたの?

張本さんは、大一番で投げさせなかった国保監督の判断に異論を唱えていました。

長友選手が反論

こうした発言に対して、長友選手が反応。競技は違えども、同じアスリートの観点で自身の考えをツイートしていました。

長友選手が訴えているのは、選手ファーストで考えてほしいということ。それを実行した国保監督の判断を「英断」と評価しています。海外リーグと日本代表を長年行き来し、常に過密日程との戦いを強いられている長友選手ならではの見解とも言えます。

この長友選手の意見に対しては、多くの賛同の声が集まっていました。

・監督が1番悔しいと思います。甲子園行きたかっただろうけど これからの選手をここで酷使して、選手生命が駄目になるかもしれないから使わなかっただろうから、僕は監督が正しいと思います。 
 
・未来ある選手のことを考えるのは大事。しかし、監督に決断させるのも酷なことだと思う。選手を守れるようルールで縛るべきだ。 
 
・連投せざるを得ない状況の日程で試合を組まれる仕組みを変えない限り、肩を壊しプロになる夢を泣きながら諦める選手はこれからもなくならないですよね。うちの長男、次男も野球をやっているので早く改善されることを願います。 
 
・今のスポーツは全てが根性論ではない。科学的にも全ての面で常に進化してるからこそ、選手の能力は昔に比べて飛躍的に向上している。それに若い選手の身体が悲鳴をあげるのは当たり前だと思います。投手でドラ1でプロに入って間もなく肘や肩を大怪我してる選手が多くいるのが現実です。

スポーツ界の大きな課題

今回、長友選手の主張を支持する声が多く集まりましたが、やはり根本的な原因は投手の肩を酷使さぜるをえない過密日程だと思います。そこが改善されていかない限りは、今回のような問題はいつ起きてもおかしくありません。

ここ数年は年々上昇する気温の影響もあり、夏の甲子園大会の開催時間をずらしてナイターの試合も積極的に行ったらどうか?ドーム球場で試合を行ったらどうか?など、様々な声が各方面から挙がっています。

今回、張本さんの発言や長友さんらアスリートの発言で、大きく注目されることとなった佐々木投手の登板問題。野球界をはじめ、今後のスポーツ界の在り方にも少なからず影響を与えるかもしれません。

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出典:Twitter(@YutoNagatomo5)

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