ハエの寿命ってどれくらい?越冬することもあるって本当?

ハエ

「24時間の命」と言われることもあるハエ。ですが、実はその寿命はもっと長いって知ってましたか?

日本でよく見るハエの種類やハエの本当の寿命、そして簡単に試せるハエ対策方法など、知ってると便利かもしれないハエの雑学をご紹介します!

日本にいるハエの種類

ハエのイラスト

実は種類がとても多いハエ。日本にいるだけでも約50科、3000種にも及ぶといわれています。

国内だけで約3000種類も!

国内にいるハエは約3000種。中でもそのうち100種は衛生害虫と指定され、感染症を媒介すると考えられています。

ハエは一生の間に約500個もの卵を産みます。そのため繁殖力が非常に高く、ねずみ算式に増えると考えられています。

よく見るハエはどんな種類?

日本において衛生害虫と指摘されている、よく見る種類のハエは主に4種類

イエバエ

イエバエ
出典:Wikipedia

イエバエはその名の通り、人家の中で繁殖しやすいハエ。生ごみや動物のフンなどから大量発生します。

クロバエ

クロバエ
出典:Wikipedia

イエバエと同じく動物のフンなどから発生するクロバエ。代表的な種はオオクロバエと呼ばれ、体長は最大1.2㎝の比較的大きな種類です。

ニクバエ

ニクバエ
出典:Wikipedia

動物の死骸やフン、精肉などから発生するニクバエ。トイレなどでも発生しやすいです。ニクバエが卵を産み付けた肉を食べてしまうことによって、病気の原因ともなるハエです。

コバエ類

ショウジョウバエ
出典:Wikipedia

最も数が多いのがコバエ類。ショウジョウバエやノミバエ、キノコバエなどさまざまな種類があります。種類によって発生場所は異なり、2㎜程度の小さな体をしています。

ハエの寿命とは?

巷ではハエの寿命は24時間なんて情報もあるのですが、実はこれは勘違い!

24時間というのは勘違い!

ハエの寿命が24時間と言われるようになったのは、映画「バグズライフ」がきっかけ。本編で「どうせ24時間の命」というセリフがあったため、多くの人が勘違いしてしまったようです。

ちなみに、最も寿命が短い生物といわれるカゲロウの成虫の寿命は数時間~1日とされています。

実際は大体1か月は生きる!

ハエの寿命は種類によって異なりますが、大体平均1か月は生きるとされています。研究用に飼育されているハエの中には、50日以上も生きるハエもいるのだとか!

ハエが越冬することはある?

冬のイメージ

基本的には成虫は越冬できない

ハエは成虫になってしまうと、基本的に越冬できないとされています。ほとんどの種類のハエが気温の低い季節には卵やサナギの状態で冬を越し、羽化できるぐらい気温が上がってから成虫になります。

オオクロバエは寒さに強い

寒さに弱く越冬できないハエの成虫ですが、オオクロバエは寒さに強いため冬でも活動することが可能です。しかし、成虫の寿命自体は1か月程度なので越冬までは難しいでしょう。

家の中なら越冬する可能性も!

また、温度の高い家の中なら真冬でもハエは生きることができます。

ハエが活発に活動できる気温は20~25℃。密閉度が高く温かい室内なら、この程度の気温はキープされそうですね。人間の快適さを求めた室内が、皮肉にも害虫であるハエにとっても快適な環境になってしまったのですね……。

ハエは成長サイクルが速い!

ハエの幼虫

ハエは成長サイクルがとても速い虫としても知られています。

卵は半日~3日で孵化

ハエの卵は乳白色で長楕円形。1回に50~150個も産み落とされます。ハエの卵は基本的に1日足らず、半日から長くても3日で孵化するそうです!

幼虫期間は4~10日

ハエが幼虫でいる期間は平均1週間。4~10日の間に成長してサナギになります

サナギ期間が4・5日

サナギになったハエはあっという間に成虫に。その期間なんと4~5日!卵から成虫になるまでに要する時間はなんと脅威の2週間足らずです。

羽化後24時間で産卵可能!

さらに驚きなのが、ハエは成虫になって24時間で産卵できるそうです。ハエの高い繁殖力は、その成長の速さに裏付けられたものなんですね。

簡単ハエ駆除「めんつゆトラップ」

高い繁殖力で私たちを悩ませるハエ(コバエ)を効率的に駆除できるとして、最近ネットで大評判の方法があります。

それが、「めんつゆトラップ」!

トラップの作り方は簡単。紙コップや使い捨てのプラスチック容器などのうつわに水を入れ、そこにめんつゆを数滴垂らして中身をかき混ぜます。そこに食器洗い用洗剤を数滴垂らし、軽くかき混ぜたら出来上がり!

このトラップをコバエが発生しやすい台所などの場所に置いておくだけで、コバエが面白いぐらいに取れるそうですよ!

ハエを寄せ付けない環境が大切

網戸を張った窓辺

ハエ対策のためには、ハエを寄せ付けない環境を作ることが何よりも大切。窓にはしっかりとした網戸を張り、ごみは外に放置しないなど小さなことから気をつけましょう。

三角コーナーや生ごみの保管場所にも気を配ることが必要です。しっかりフタをする、ごみ袋を二重にするなど、ハエが入り込まないように気をつけましょう。ペットの食べ残したごはんなどもハエの温床になりやすいので要注意!

【まとめ】ハエの寿命って本当はどれぐらい?

殺虫剤と害虫

意外と長生きなハエ。しかも成長サイクルもとても早く、繁殖力が高いんですね。これはしっかり対策しておかないと、お家で繁殖しちゃうかも!

まずはハエの生態を知って、それに合わせた対策を取りましょう!

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
出典:Wikipedia(イエバエ) / Wikipedia(クロバエ科) / Wikipedia(ニクバエ) / Wikipedia(ショウジョウバエ) / YouTube(コバエ対策のめんつゆトラップ)

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事