鱗が特徴的な「センザンコウ」ってどんな生き物?その姿が見られる動物園はどこ?

2019.10.4


センザンコウは鱗を持つ唯一のほ乳類で、その外見は怪獣のようでカッコいいとも、身の危険が訪れると身を丸めて鱗で防御に専念するその姿がかわいいともいわれています。

他にいない独自な外見をした生き物センザンコウの生態や、その姿を日本で見られる動物園をご紹介します!



センザンコウという生き物

出典:wikipedia.org

漢字では穿山甲と表記され、山を穿つ甲羅なんてカッコいい名前が付けられていますが、とっても愛らしい顔をしていたりします。

丸くなるという特徴からアルマジロの仲間と思われそうですが、アルマジロの一種ではありません!そんなセンザンコウはどんな生物なのでしょうか?

生息域は広く、現在8種類のセンゾンコウがいる


センザンコウの生息域は幅広く、現在は中国やマレーシア、インドにフィリピン、台湾といった東南アジアから東アジアにかけてと、アフリカ大陸の中南部というかなり広い範囲に分布しています。しかし、アジアとアフリカでは進化体系が変わったため、それぞれ違う種類のセンザンコウが生息しています。

アジアにいるセンザンコウは現在四種類います。

インドセンザンコウ 
フィリピンセンザンコウ 
ミミセンザンコウ 
マレーセンザンコウ


アフリカ大陸にも四種類のセンザンコウがいることが確認されています。

オオセンザンコウ 
サバンナセンザンコウ 
キノボリセンザンコウ 
オナガセンザンコウ


センザンコウの生態


八種類いるセンザンコウの中でも、最も大きな種のオオセンザンコウは体長70~90cm、体重は25~35kgほどになります。なんと最大140cmという大きさになるそうです。

センザンコウは夜行性であり、単独で行動をする動物ですが、母親は子供を連れて行動している時もあるそうです。

センザンコウの食事方法


センザンコウは非常に長い舌を持っており、アリやシロアリの巣穴に舌を入れることでアリを舐めとり食事をします。また、前肢の発達した爪でアリの巣穴を破壊してからアリを舐めとることもあるそうです。




センザンコウは鱗を持つ唯一のほ乳類

出典:wikipedia.org

300枚以上ある鱗と丸まれるカラダ


センザンコウの最大の特徴は体を覆う鱗です。この鱗は人体で一番硬いといわれる爪と同じ成分「ケラチン」でできています。センザンコウの鱗も非常に硬く、捕食者であるライオンの攻撃も通さない硬さがあります。

また、この鱗は角が尖っているため装甲としてだけではなく、尻尾を振り回せば鱗が相手を切り裂く攻撃の役目も持っています。

このように防御にも武器としても使える鱗が300枚以上、センザンコウの全身を覆っています。少数の板のような形状ではなく、大量の小型な鱗なので、センザンコウは八種類とも、体を丸めることで砦のように鉄壁の防御態勢になることができます。

実は木登りが得意


硬い鱗に覆われているため、地表でのみ生息しているように思われがちなセンザンコウですが、実は樹木の上でも生活をしています。木に登るのに適した発達した前肢と、木の枝に絡ませて体を支えたり、バランスを取るために用いれる長く力強い尾を持っています。

出典:wikipedia.org

器用に尾で体を支えているのが分かります。これなら確かに樹上生活を送れそうですね!

食用、万能薬とされ絶滅の危機に!


センザンコウは現在、絶滅危惧種に指定されています。絶滅危惧種に指定されるほど個体数が減少してしまった原因は、人間による密猟です。

昔から中華料理では、センザンコウの肉は高級食材として使われていました。しかし、近年のアジアの経済発展に伴い、需要が急増、結果として乱獲され個体数を減らしてしまいました。2000年にはワシントン条約で狩猟や販売は違法になりましたが、未だに密猟が後を絶たない状況にあります。

また、密猟が横行する原因はセンザンコウの肉だけではありません。特徴である鱗は古来より漢方薬として用いられガンや喘息、またはリウマチなどにも効くとされて高価で取引されてきました。様々な病気に効能があるとされているセンザンコウの鱗ですが、前述の通り鱗の成分は人間の爪と同じものなので西洋医学ではその効能は否定されています。

これは、同じく角が万能薬になるとされ密猟の対象になっているサイと同じです。サイの角もセンザンコウと同じくケラチンで出来ています。近年では、アジアのセンザンコウだけでなく、アフリカのセンザンコウも近年は中国などアジアに密輸するために乱獲されているといいます。

現在日本で公開されている動物園は一ヶ所!

出典:wikipedia.org

上野動物園ではセンザンコウの姿を見られる


東京の上野動物園では、現在ミミセンザンコウが飼育されています。夜行性のため、ほぼ寝ている姿しか見れないそうですが、食事の時間はしっかり起きているようなので、その時間を目安に訪れるといいのかもしれませんね。

ミミセンザンコウはネパール、タイといった東南アジアから中国南部にかけて生息しています。体長は55~80cm、体重は2~7kg程度になります。オオセンザンコウよりも体型は一回り小さく、体重に至っては1/10程度しかない種類なんですね!

▼ 上野動物園のツイート


まとめ


鱗を身を守るためでなく、攻撃にも転用する生き物センザンコウについて紹介しました。重い鱗を持ちながら木の上で生活することもあるという生態は驚きでした!現在はその姿を見ることが希少になっている動物ですので、上野動物園に寝ている姿だけでも見ておくべきなのかもしれません!!

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出典:wikipedia.org(センザンコウ) / wikipedia.org(Pangolin) / wikipedia.org(ミミセンザンコウ) / Twitter(@UenoZooGardens)

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