世界三大珍獣「コビトカバ」の生態とは!?赤ちゃんに会える日本の動物園も紹介!

「コビトカバ」というカバをご存知でしょうか。世界三大珍獣の一種で、一見カバの赤ちゃんにも見えるカバですが、小型のカバの仲間です。でもカバとは異なる点が多いんですよ。

今回はそんなコビトカバの生態や日本の動物園などをご紹介します。

コビトカバ

コビトカバは体長が150~170cm、肩までの高さが70~80cm、体重は150~280kgとされています。同じ成獣のカバと比べると体重だけなら5分の1もない動物で、「ミニカバ」とも呼ばれます。

生息域

コビトカバは、アフリカ大陸の西部、リベリアやギニア、コートジボワール、シエラレオネといった国々に分布しています。生息場所は主に低地の沼地森林の水辺になります。

生態

コビトカバは単独、もしくは親子で家族の群れを作って活動しています。草や地下茎そして木の葉、落ち葉を主食にしています。夜行性で、日中は土手に自然にできた穴やへこみを拡張したことでできた巣穴の中で休息しているそうです。

コビトカバはカバとは違う

頭上に一直線に並んでいない耳目鼻

カバは体を一日中水中で過ごしていため、頭まで水に潜っても周りの状況を確認できるように進化した結果、耳・目・鼻が水上に出せるように、頭上で一直線に並んで配置されています。それに対してコビトカバの目や耳は顔の側面についていますし、鼻は前面についています。。

▼ カバ


出典:wikipedia.org

カバと違い一日中水中にいない

多湿な場所で行動しているため、カバとは違い一日中水の中で生活している訳ではありませんが、カバ同様皮膚が乾燥に弱いので、水浴びや泥浴びをします。陸上で生活していることが多いですが、カバ同様泳ぐことは得意です。

出産や授乳もカバは水中で行いますが、コビトカバは出産も授乳も陸上で行います。

カバの原始的な姿?

カバが水中での生活に適用できるように進化していったのに対して、祖先種をカバと同じにするコビトカバは、生息域や行動を大きく変えることは無かった種と考えられています。その為、祖先種の姿を多く残していると考えられています。

世界三大珍獣

コビトカバは、ジャイアントパンダ、オカピと共に世界三大珍獣と一種とされています。この世界三大珍獣ですが、珍獣の定義も不明な上に、その科学的根拠はありませんので、何をもって三大なのかは不明です。

しかし、カバと違っておとなしい性格のため食用、もしくは発達した歯の採取目的で狩猟の対象になる事、人類の開発によるコビトカバの生息地の減少を原因としてその生息数を減らしており、現在では絶滅危惧種に指定されています。そのため、その姿を見られることが珍しい動物、という悲しい意味では珍獣というのは間違いでは無いかもしれません。

コビトカバに会える日本の動物園

野生ではその姿を減らしているカバですが、コビトカバは飼育がしやすい動物とされ繁殖に成功している例が多くあります。実際日本でもコビトカバの赤ちゃんをみることができる動物園はあります。

2019年に赤ちゃんが生まれた大阪の動物園「ニフレル」

nifrel(大阪府)

タムタムと名付けられたコビトカバの赤ちゃんが2019年2月に生まれたばかりです。カバの赤ちゃんに見えるコビトカバの赤ちゃんという少々ややこしい文面ですが、かわいいコビトカバの赤ちゃんが現在見られる希少な動物園です。

他にもあるコビトカバに会える動物園

上野動物園(東京都)

上野動物園は日本で唯一、世界三大珍獣のコビトカバ、ジャイアントパンダ、オカピを見ることができます。

いしかわ動物園(石川県)

日本海側で唯一コビトカバを飼育している動物園です。

東山動物園(愛知県)

いしかわ動物園で生まれたコビトカバ「ミライ」が来園し、東山動物園で現在飼育されています。

アドベンチャーワールド(和歌山県)

神戸どうぶつ王国(兵庫県)

まとめ

小さいカバに見えますが、コビトカバはカバとは違う生態をしているどころか、原生の姿に近いというのには驚きでしたね!タムタムのこれからの成長も楽しみですし、繁殖の成功例も多いことから、また新しい赤ちゃんのコビトカバが見られる機会があるかもしれませんので楽しみですね!!

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出典:wikipedia.org / Twitter(@NIFREL_official)

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