マントを羽織ったオシャレ猿!「アビシニアコロブス」の神々しい姿と魅力を紹介

2019.10.13


世界には奇抜ともいえる派手な色の毛や肌で目立ち人気のある生き物が多くいますが、アビシニアコロブスという名のサルは少し違います。

白と黒のモノトーンカラーなのですが、ものすごいおしゃれな姿かつ美しい毛で古くから人類を魅了しており、現地では神の使いとまで言われています。

それほどまで魅力的なアビシニアコロブスの生態や特徴について今回ご紹介します。



アビシニアコロブスの生息域と生態


アビシニアコロブスの生息域


アビシニアコロブスはアフリカ大陸中央部に棲む樹上性の生き物です。エチオピアをはじめ、ウガンダやケニアといった東アフリカから中央アフリカ共和国にコンゴ共和国、コンゴ民主共和国の中央アフリカ、そして赤道ギニアやナイジェリアといった西アフリカにまで分布しています。低地から高地までの緑の豊かな森林の奥地に生息しています。

アビシニアコロブスの名前の由来


アビシニアコロブスの名前は、アビシニアというエチオピアの旧国名から付けられました。 コロブスはオナガザル科に属するサルをあらわしています。すなわち名前はエチオピアのオナガザルを意味します。

アビシニアコロブスの生態


アビシニアコロブスは体長が45~70cmなのに対して、尾が50~90cmと体と同等もしくはそれ以上に長い尾をしています。これはオナガザルの仲間の特徴の一つです。

アビシニアコロブスはオス1頭に対してメスが複数の群れで生活しています。群れは子供を含めて多くて10頭ほどの大きさをしています。育児は群れ全体で行われ、産まれてすぐは母親に抱かれて育ちますが、生後1週間を過ぎたころからは母親以外のメスや群れにいる父親以外のオスも子育てに参加しているのが確認されています。

メスは4年、オスも6年ほどで成獣になりますが、オスは成熟する前に群れから独立していきます。

オスは縄張りを守る役目を担っています。他の群れと遭遇した場合は鳴き声で威嚇とともに縄張りを主張します、この鳴き声による示威行為は夜まででも続けられ、群れ同士の距離を保つことで縄張りを守ります。

アビシニアコロブスの手


コロブスはオナガザル科に属するサルの一種をあらわす名前ですが、その特徴は短い親指にあります。個体によっては親指の痕跡がない完全な4本指の場合もあるそうです。この特徴からギリシア語で切断や欠落を意味する「kolobos(コロブス)」と名称されました。

アビシニアコロブスの食事


深い森の中で樹上生活をしているアビシニアコロブスは木の葉や果実や花を主食としており、小枝や木の芽、種を食することもあります。

リーフイーター

アビシニアコロブスの胃腸には植物を発酵させ消化を助けるバクテリアを宿しています。更に3つにくびれた胃を持っているため反芻的効果で、植物の栄養素を体内により効率的に吸収しています。このように木の葉など植物を食することに特化した消化器官を有した霊長類をリーフイーターと呼びます。




おしゃれな毛をしたアビシニアコロブスは神の使い?


モノトーンの毛


アビシニアコロブスの白と黒の二種類の毛が生えています。頭部には頭頂部が黒、顔の周りは白い毛をしています。白い毛の上に真っ黒な毛が生えているのがまるで帽子を被っているようです。

全身は黒の毛に覆われていますが、尾の先や肩の後ろから脇腹臀部にかけてはU字に白い毛が生えています。この白い毛は黒の毛よりも長いため、後ろから見ると一見マントを羽織っているようにも見えます。

アビシニアコロブスの赤ちゃんは白い


アビシニアコロブスの黒い毛は成長と共に生えてくるもので、生まれたばかりのアビシニアコロブスは全身が白い毛で覆われています。そのためまるで別種のような姿です。


神の使いと呼ばれるアビシニアコロブス


白と黒の艶のある毛をしたアビシニアコロブスが夜明けや夕暮れ時に木の枝に座っている姿が幻想的なため、現地では神の使いを意味する「ゲレザ」と呼ばれています。

日本で飼育されているアビシニアコロブス


神の使いとまで言われたアビシニアコロブスは日本の動物園で見ることができますので、アビシニアコロブスを飼育している動物園を紹介します。

旭川市旭山動物園【北海道】 
東武動物公園【埼玉県】 
上野動物園【東京都】 
よこはま動物園ズーラシア【神奈川県】 
野毛山動物園【神奈川県】 
静岡市立日本平動物園【静岡県】 
日本モンキーセンター【愛知県】 
東山動物園【愛知県】 
神戸市立王子動物園【兵庫県】 


まとめ


黒と白のモノトーンの毛が美しいアビシニアコロブスは現地では神の使いとまでいわれていました。確かに木の上という高い場所で、白のマントのような毛が日に照らされた姿というのは得も言われぬ美しさがあるのでしょうね。日本の動物園にもいますので、うまくいけば夕暮れ時にアフリカの現地で神々しい、と感じられている姿を見ることができるかもしれませんね。

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出典:Twitter(@UenoZooGardens)

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