アイスとジェラートの違いがわかりますか?意外な違いに目から鱗!

アイスやジェラート、夏の暑い時期なら1日1本といわず何本も食べたくなる魅惑の食べ物です。

近年は濃厚なチョコレートやキャラメル味のように冬の溶けにくく味の濃い製品が開発されたり、多様な店舗が増えたおかげで年中おいしく堪能できるデザートですが・・・アイスとジェラートにはどのような違いがあるのでしょうか?

アイスとジェラートの違い

ジェラート、それはイタリア語で「凍った」を意味し凍っているお菓子全般を意味します。特に現地ではアイスクリームを意味する言葉として使われています。その為アイス=ジェラートと考えても決して間違いではありません。

しかし、日本ではアイスとジェラートを区別できる点がありましたのでご紹介します。

アイスとは

通称アイスと呼ばれるアイスクリームは日本では定義立てがされています。定義の根拠は食品衛生法にもとづく2つの法律「乳及び乳製品の成分規格に関する省令」と「食品、添加物等の規格基準」です。

その中でアイスクリームは乳固形分が15%以上。その内8%が乳脂肪のものとされています。

この条件を満たせない商品はそれぞれ違う商品とされ、アイスミルク・ラクトアイス・氷菓と呼ばれています。それぞれの定義は以下のとおりです。

・アイスミルク:乳固形分10%以上その内3%は乳脂肪
・ラクトアイス:乳固形分3%以上
・氷菓:それ以外のもの

アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスに関してはアイスクリーム類と区分され広義ではアイスクリームの一種とされますが、氷菓に関してはアイスキャンディーやかき氷といった乳製品の含まれていない商品もあるとこから一般食品に区分されています。

5月9日は「アイスクリームの日」としてイベントなどが催されています。この日は日本で初めてアイスが製造・販売された日ともいわれていますが、明確に5月9日に行われたという記録は無いそうです。

他にも東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年に、アイスクリームの消費拡大を願い施設などにアイスクリームのプレゼントしたのがこの記念日の始まりともいわれています。

ジェラートとは

ジェラートはイタリアのフィレンツェで生まれたお菓子です。今でもローマには1880年から営業しているジェラートのお店がある歴史あるお菓子です。

ジェラートもまたアイスクリーム同様乳脂肪が含まれていますが、一般的にジェラートは乳脂肪を5%前後で作るためアイスクリームではなくアイスミルクに属します。

また、アイスクリームの日とはまた別日の8月27日を「ジェラートの日」という記念日にしています。これは世界中で人気を博した映画「ローマの休日」の中でオードリー・ヘプバーン博するアン王女がジェラートを食したことに由来し、映画の公開日である8月27日が「ジェラートの日」となりました。

アイスクリームとジェラートはここが違う

アイスクリームもジェラートも区分はアイスクリーム類になりますが、ジェラートはアイスミルクに属するため区別することができます。他にも違いはあり、アイスクリームは製造工程での空気の含有量や製造温度、食べごろの温度が違います。

空気の含有量(オーバーラン)

アイスクリームやジェラートは製作過程で材料を攪拌するため空気が入ります。このアイスやジェラートになるベースに含まれる空気の含有量をオーバーランと呼びます。1Lの材料に対してオーバーランが100%なら完成したアイスクリームは2L分になります。

・アイスクリーム:オーバーランは60~100%で、完成時には1.6L~2Lのアイスクリームになります。そのため軽くてふわっとした口触りになります。

・ジェラート:ジェラートはアイスクリームに対してオーバーランが少なく、20~40%になります。アイスクリームとは違いねっとりとしたミルクの重みを感じる味わいになります。

食べごろの温度

・アイスクリーム:-8℃~-14℃になったアイスが最も冷たさではなく滑らかさを感じられる食べごろの温度とされています。ソフトクリームの場合は-5℃~-7℃程度、お店で出されたらすぐ食べるのがおいしいそうです。

・ジェラート:アイスクリームほど空気が含有されていないジェラートの場合、-8℃~-10℃が最適温度と考えられています。

材料

・アイスクリーム:アイスクリームは法令で定められた基準に達するために牛乳や濃縮乳、生クリームといった乳製品を使います。

・ジェラート:ジェラートは乳製品以外にも果実やコーヒーなど様々なものを含みます。場合によっては乳製品を入れないこともあるため「アイスミルク」ではなく「氷菓」に分類されるジェラートもあります。

まとめ

いつ食べてもおいしいアイスクリームとジェラート、意外にも法律的にジェラートがアイスクリームと名乗れない時があるなど厳格に定義がされている食品でした。

空気の含有量が違うという事なので、アイスの食感とジェラートの口触りの食べ比べをして本当に違うと感じるか調べたいですね!まぁ、アイスが食べたいだけなのですが(笑)

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