「北極」と「南極」の気になる違いを紹介!意外と知らないことだらけかも!?

「北極」と「南極」は、"北と南にあるだけで同じ寒い氷の世界"と思われがちです。
しかし、比較すると違いが多くある対極の位置にある世界です。

今回は北極と南極で、なにがどのように違うのかを見てみましょう。

北極と南極の違い

地軸と呼ばれる、地球の自転の軸となっている地表面の北側を北極点、南側を南極点といいます。
この2つの極点の周辺を北極、南極とそれぞれ呼んでいます。

地表面の違い

 

【北極】

北極は一般的に北極海、もしくは北極圏と呼ばれる地域が該当します。
北極圏は「北緯66度33分以北」までの地域とされていますが、その地表の8割が海となっており、北極点もまた海にあります。

【南極】

南極は一般的に南極点のある南極大陸とその周辺の海、南極海までを指します。

【違い】

北極点の地表部分は海、南極点は大陸にあるという違いがあります。

氷の地表での厚さが違う

 

【北極】

北極は海に浮かぶ流氷のある世界です。
そのため氷も海に溶けますので、水面上に出ている氷の厚さも10mほどになっています。

【南極】

南極は大陸上に氷の世界が広がっています。
陸地の氷は解けず蓄積されており、平均した氷の厚さは2500mにもなります。

氷が一番厚い部分では4000mと富士山よりも分厚い氷があります。

【違い】

北極の氷は海に溶けていきますが、大陸上に蓄積されていく南極では最大4000mという途方もない分厚い氷になります。

平均温度が違う

 

【北極】

北極の平均気温は氷点下25度といわれています。

【南極】

高山と化した堆積した氷のある南極は非常に寒く、平均気温は氷点下50~60度と考えられています。
記録上最低気温は氷点下89.2度を記録しています。

【違い】

大陸上が氷に覆われた世界の南極は、北極以上に極寒の地で最低気温が氷点下90度近くまでいったという記録があります。
日本の最低温度の記録が北海道旭川での氷点下41度ですので、南極の平均温度が日本の最低温度記録だと考えると恐ろしい世界ですね。

白夜になる時期が違う

 

【北極】

北極圏で日が一日中沈まなくなる現象、白夜のピークになるのは6月下旬のころになります。

【南極】

南極で白夜になるのは12月の下旬ごろです。

【違い】

北極と南極は地軸に対して対極の位置にあります。
そのため白夜が発生するのは半年ズレた時期になります。

そしてそれぞれが白夜になっている期間は、終日日の沈んだような状態になる極夜という現象が起きます。

領土にしている国が違う

 

【北極】

北極圏に領土を所有している国は、「北極海沿岸国」と呼ばれるアメリカ・カナダ・ロシア・ノルウェー・グリーンランドを有するデンマークの5国です。
そこにフィンランド・アイスランド・スウェーデンの3国を加えて「北極圏国」と呼ぶこともあります。

【南極】

南極は1959年に締結された「南極条例」により「領土権主張の凍結」され、「科学的調査の自由」と「国際協力の促進」が促されている場所になります。

【違い】

北極には北極海や領海にしている国も存在しますが、南極はどの国の領土でもありません。

住んでいる動物が違う

 

【北極】

北極圏は南極ほど極寒では無いため多様な生物が地表でも生息しています。
代表的な生き物としてはホッキョクグマ、トナカイ、ホッキョクギツネ、ジャコウウシ、ホッキョクウサギが陸生ほ乳類として知られています。

他にもセイウチやアザラシ、クジラのような水棲ほ乳類も生息しています。

【南極】

南極は大陸ですが、地表が氷に覆われているため、緑は藻や苔しかありません。
そのため陸生哺乳類は生息しておらず、ペンギンのような海中で活動できる鳥類やアザラシやオットセイ、クジラのような水棲ほ乳類が生息しているのみです。

【違い】

陸地は少ないですが、少ない陸地に植物の生い茂っている北極圏と違い、南極では陸棲ほ乳類が生息するのが難しくなっています。

まとめ

同じ氷の世界の北極と南極ですが、その様相は全く違うものでした。
海に氷山が浮かぶ北極海に対して、南極は4000m以上も氷が積もり山となっており、氷点下90度近くまで達することもある大陸です。

似たような環境と勝手に考えていましたが、陸地の有無一つから大きく環境は変わるというのがよくわかりますね!ちなみに共通点ですが、北極でも南極でもオーロラは見られるそうです!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事