「フルーツポンチ」と「いかれポンチ」のポンチは同じ意味?

2019.10.23


たくさんのフルーツが入ったフルーツポンチ、子供から大人まで大好きなデザートですが、名前にある「ポンチ」はどのような意味なんでしょうか。

そういえば「いかれポンチ」や「浮かれポンチ」、「ポンチ絵」など、ポンチという言葉が入ったものって他にもたくさんありますよね。

今回はそんな『ポンチ』という言葉の意味について紐解いていきたいと思います。



謎の言葉「ポンチ」を使う言葉


さて、ポンチという言葉が入ったものって一体いくつくらいあるのでしょうか。ということで考えられるポンチを書き出してみましょう。

フルーツポンチ


まず思い浮かぶのがこのフルーツポンチですよね。フルーツポンチは甘いシロップの中にたくさんの果物が入っているデザートです。アルコールが入っているものもありますが、誰でも楽しめるよう、フルーツとシロップ、炭酸水なんかで作るものが一般的ですよね。

いかれポンチ


子供の頃友達との口喧嘩で使った記憶があります。最近ではいう人も少なくなってきたようですが、確かに「ポンチ」がつきますね。この言葉は軽薄で頭が悪い間抜けな男性を指す言葉として1950年前後に流行したそうですよ。

浮かれポンチ


これも子供の頃行った記憶があります。男女問わず浮かれている人をさす時に使われることが多い気がしますが、いかれポンチの「ポンチ」と同じ意味なのでしょうか。

工具のポンチ


あまりなじみのない方もいらっしゃるかもしれませんが、これは工作物に目印をつけたり、穴あけ加工をする時に使う工具です。ベルトの穴を増やす時、ベルトに打ち付ける「穴あけポンチ」などは使ったことのある方もいるかもしれませんね。

ポンチ生地


最近トレンドになりつつあるいわゆる洋服などに使う生地の名前にも「ポンチ」がつきます。ポンチ生地はニット生地で、いわゆるジャージ素材と呼ばれ、シワがつきにくく、伸縮性に優れた生地です。




それぞれのポンチは違うポンチ?


色々な「ポンチ」がありましたが、それぞれの語源は一体どのようなものなのでしょうか?まさかフルーツポンチといかれポンチが同じ語源なんてことは…ということでそれぞれの語源を見ていきましょう。

フルーツポンチはポンチ酒が語源


フルーツポンチの「ポンチ」はポンチ酒というお酒のことです。元々は蒸留酒、砂糖、レモン汁、水、紅茶または香辛料の5つの材料からできたパンチというカクテルで、17世紀以前のイギリス付近で生まれました。日本には江戸時代にオランダから輸入され、当時は「ポンス」と読んでいました。それが明治時代になり、英語のPUNCHからの音訳で「ポンチ」となりました。

ちなみにポン酢もポンチと似た語源だと知っていましたか?オランダには「pons」という柑橘類の果汁を使ったお酒を指す言葉があるのですが、ポン酢の語源はそこからきたと言われています。さらにその語源はサンスクリット語で「5」を意味する「パンチャ」だそうで、柑橘類や砂糖、スパイスを使って作ったお酒の名称なんです。

この「パンチャ」がイギリスに伝わり「パンチ」というカクテルになったんだとか。フルーツポンチとポン酢は兄弟みたいなものだったんですね。

ポンチ絵説もある


フルーツポンチは、現在でも高い人気を誇る銀座千疋屋で、1923年(大正12年)から提供されています。

パンチに果物を多く入れ、特注のステムの長いグラスに盛ったフルーツポンチで、「パンチ」ではなく「ポンチ」としたのは、当時流行した風刺絵のポンチ絵を意識してのことだと言われています。

ポンチ絵って一体何?という疑問が湧いてきますが、これはイギリスの風刺漫画雑誌「Punch」掲載された戯画や、それにならって1862年ごろにイギリス人のワーグマンが横浜で発刊した漫画雑誌「ザ‐ジャパン‐パンチ」からきていると言われています。ユーモラスな風刺画を指す言葉として使われていました。

いかれポンチは坊ちゃんやボンボンをさす「ぼんち」


「いかれポンチ」は2つの言葉が合わさってできています。「いかれ」は「してやられる」という意味の俗語で、「ポンチ」は関西弁で「坊ちゃんやボンボン」を意味する「ぼんち」が変化してできた言葉だそうです。

その2つが合わさって「いかれポンチ」になり、先にも述べましたが、1950年前後に流行語として使われていました。一説には先ほど述べた「ポンチ絵」からきたという説もあるので、フルーツポンチともしかしたら同じ語源なのかもしれませんね。

いかれポンチの変化形が浮かれポンチ


浮かれポンチの語源は予想している方も多いかと思いますが、「いかれポンチ」からきています。

現在では男女問わず浮かれている人を指す言葉として使われていますが、元々は「いかれ」の部分が浮き足立った「浮かれ」に変わっただけで、間抜けな男性を指す言葉だったようです。

なんだか愛される「ポンチ」という言葉


「ポンチ」という言葉、実は日本人が感覚的に好きな発音なのかなと思います。「いかれポンチ」や「浮かれポンチ」も、悪口ではありますが、ちょっと小馬鹿にしているというか、浮かれていてもなんだか憎めない人のことを指す気がします。

「ポン」という部分に可愛げがあるからなんでしょうか。フルーツポンチもやはり「ポン」という部分に可愛げというか、親しみを感じてしまいます。あれ?私だけ? (笑)

まとめ


いかがでしたか?今回は「フルーツポンチ」や「いかれポンチ」の語源について解説してきました。途中で少し書きましたが、もしかしたら「フルーツポンチ」も「いかれポンチ」も、語源が非常に近いところにあるのかもしれません。元を正せば人類皆兄弟とも言いますしね。言葉の語源というのは不思議ですし、なんだかロマンを感じてしまいました。

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