ゴミの収集場所に行くと黒くて大きなカラスに遭遇することありますよね。
カラスはいつどこに餌があるのかを把握していて、たとえカラスよけがしてあってもそれを掻い潜って餌にありつきます。
今回はそんな頭の良い黒い鳥「カラス」について解説していきたいと思います。
目次
カラスとは?
カラスは鳥類カラス科カラス属の鳥です。カラスの多くは体が真っ黒く、鳥類の中で最も知能が発達している鳥だと言われています。
日本中に生息しており、代表的なのがハシブトガラスとハシボソガラス、そして冬になると北海道に渡り鳥として現れるワタリガラスという種類や、ミヤマガラス、コクマルガラスというカラスが飛来します。といっても全身黒いので、我々素人にはなかなか判別しづらいですね。
世界中の神話に登場するカラスは神聖なものから悪魔の使いまで様々な場面で登場しますが、近年では作物や生ゴミなどを漁りますし、黒くて不気味な印象が強いため、人々からは嫌われる存在になっています。
カラス脳は大きい
カラスは他の鳥と比べて、脳の大きさがかなり大きいと言われています。その大きさを調べるのに、とっても便利な方法があるのです。
動物の体全体の大きさに占める脳の大きさの割合を示す値として「脳化指数(EQ)」というものがあり、脳化指数(EQ)は、このような計算方法で算出されるのですが。
[EQ] = [定数] × [脳の重量] ÷ [体重]2/3
人間で約7.4〜7.8、イルカが5.3、猿が1.7〜2.7といった値なのですが、カラスは何と1.50。犬は1.2ですから、脳の割合は犬よりも大きいと言えます。
カラスの天才伝説
「カラスは頭が良い」というのを裏付けるエピソードは沢山あります。その中でも驚きのものをいくつかご紹介していきますね。
車を利用し木の実を割る
カラスが道路にくるみを置き、車に引かせてから食べる姿が多く目撃されています。きっちりタイヤが通る場所を把握してくるみを置き、車の力を利用して木の実を食べているのです。知能指数の高さが分かりますね。
カラスの恩返し
「カラスは仕返ししてくるから、虐めない方がいい」なんて話をよく聞きますが、恩返しをする律儀なカラスのエピソードもあります。
2015年ごろ、ローマに住む女の子が野生のカラスに餌を与えていたところ、餌箱にキラリと輝くイヤリングやボタンなどを置いていくようになったんだとか。このエピソードは「カラスの恩返し」としてネットを通じて話題になりました。
もちろんただ単に自分の縄張りに集めたものを入れただけかもしれませんが、何だかほっこりするエピソードですよね。
カラス進入禁止
日本最高峰の東京大学の研究施設は、カラスの侵入に悩まされていました。そこで「カラス侵入禁止」という張り紙をしたところ、何とカラスが寄り付かなくなったんだとか。
嘘のような話ですが、もしかしてカラスは字が読めるんじゃ…と思わず考えてしまいますね。
道具を作る
1996年にイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に掲載されたのが、ニューカレドニアに生息する、「道具を使って餌を取るカラス」です。このカラスは器用にも、木の葉をくちばしで切り取り、真っ直ぐな棒状に加工して木の幹の奥にいる幼虫を吊り上げて食べたんだとか。道具を作るなんて、人間顔負けの行動ですね。
カラスの実験動画
ここに面白い実験動画があります。ニュージーランドのオークランド大学研究チームが行った、カラスの実験動画なのですが、人間が出した問題を難なくクリアしていくカラスが映っています。
水に浮かんだ餌を取るためにカラスがとった行動とは…!?こちらの動画でご確認ください。
動画はこちら
うーん、人間vsカラスの軍配は、カラスの圧勝でしたね!かしこさに脱帽です。
人間の3~4歳の知能に匹敵と言われるが
カラスのかしこさはわかってきましたが、知能指数的にはどうなのでしょうか。
実はカラスの知能、人間の3歳〜4歳の子供に匹敵すると言われています。何と、数字の1~6まで数えることができるんですって。公園で子供が滑り台で遊んでいるのを真似するカラスもいるんだとか。
そのうち人間がカラスに支配される時が来る…かも!?
まとめ
いかがでしたか?今回はカラスについて紐解いてきました。
とても頭の良いカラス、やはりちょっと不気味に思ってしまいますし、私も公園でたまに出会うのですが、その大きさにギョッとし、黒く光るカラスのクチバシを見て後退りしてしまいます。
でも「カラスの恩返し」のようなエピソードもありますし、もしかしたら人間と仲良くできるのかもしれませんね。皆さんも今度カラスを見かけたら話しかけてみてはいかがでしょうか。あ、私は無理そうです(笑)
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出典:YouTube(Causal understanding of water displacement by a crow)