ゼラニウムは、品種改良が多くされ、ハウス栽培もされている日本ではとても人気のある花のひとつです。
ここでは、このゼラニウムがどのような花なのか、そして多彩の色のあるゼラニウムの花言葉について見ていきましょう。
目次
ゼラニウムとは?
日本では、テンジクアオイ属フクロソウ科に属する植物のことを主にゼラニウムと呼びます。
品種改良によって見た目が大きく異るものもありますが、テンジクアオイ属の中でもフクロソウ科のものはゼラニウムに含まれる傾向にあります。
特徴
ゼラニウムは美しい花を咲かせる一方で独特の香りを放つことから、見た目はすきだけれども匂いが・・・という人もいます。
園芸品種は特に青臭い香りとなるため、人によってはものすごく好きな人もいるのですが、逆にものすごく嫌いな人もいるという万人受けはしない花となっています。
しかし、初心者でも育てやすいことから園芸品種としての人気は高く、民家の庭先でもよく見かける花となっています。
開花時期
ゼラニウムは主に3月~11月など温かい時期に咲く花で、四季咲き性で温度が適していれば1年を通して咲く花です。
その最盛期は5月~9月で、花開期間は3日~7日ほど。
開花時期はハウス栽培などでコントロールできるため、花屋によっては常に置いているところがあります。
原産国
ゼラニウムが最初に栽培されたのは南アフリカだと言われています。
南アフリカでは下痢止めとして利用されていた他、胃炎や神経痛、発熱にも効くと言われていました。
ゼラニウムの花言葉
ゼラニウムの花言葉には、ポジティブなものもあれば、ネガティブな意味合いのものもあります。
全般的な花言葉
ゼラニウムは、日本では「尊敬」「信頼」「真の友情」などの花言葉があります。
英語圏の花言葉としては、「真の友情」「育ちの良さ」といったポジティブな意味があります。
そのいっぽうで、「愚かさ」「上流気取り」などネガティブな意味の花言葉もあります。
色別の花言葉
ゼラニウムは色ごとによっても花言葉が変わります。
ここからは、色別の花言葉について見ていきましょう。
赤
赤いゼラニウムには「あなたがいて幸せ」という意味があります。
これは大切な人に贈るには最適な花言葉ですね。
恋人だけではなく、家族や親友などに贈る際にも適している花言葉です。
ピンク
ピンクのゼラニウムは「決心」「決意」などの意味があり、花言葉としてはかなり前向きな意味です。
何かを始める際はもちろん、挑戦する際にもぴったり。
日々頑張っている人に贈るのにも最適ですね。
白
白いゼラニウムは「あなたの愛を信じない」という意味があります。
そのため、相手が浮気や不倫をしていると疑っている時の心情を表現するのに最適です。
しかし、あまり良い意味ではないので、人に贈る際には注意が必要となります。
黄色
黄色のゼラニウムは「予期せぬ出会い」を意味します。
自分が思ってもいなかったような人との出会いを意味する花言葉。
そのため、奇跡のような出会いに感謝する際に贈られることもあります。
深紅
深紅のゼラニウムは「憂鬱」を意味するのだとか。
この由来はゼラニウムが放つ青臭い匂いに関係していると言われているので、好き嫌いが分かれるゼラニウムらしい花言葉ともいえるかもしれません。
花名の由来
ゼラニウムなんてかっこいい名前で呼ばれているこの花は、もともとどういう由来で名付けられたのでしょうか。
ここからはその由来を見ていきましょう。
学名「Pelargonium(ペラルゴニウム)」はコウノトリ
ゼラニウムは、ギリシャ語でコウノトリを意味する「Pelargo(ペラルゴ)」を語源としており、種子の突起がコウノトリのクチバシに似ていることからペラルゴニウムと呼ばれるようになりました。
それがゼラニウムの原型になったとされています。
日本では異国産をあらわす「テンジク」という言葉から、テンジクアオイと呼ばれることもあります。
別名「蚊取り線香」
ゼラニウムには独特の匂いがあるため、主にヨーロッパなどでは蚊取り線香のような役割として、窓辺に置かれることがあります。
窓辺が華やかなのに虫が寄ってこないというのは嬉しいですよね。
蚊取り線香というよりは蚊を寄せ付けないようにする効果があり、匂いの壁が天然の網戸になります。
普段の生活にも役立つ花、それがゼラニウムなのです。
また、その効果や臭いから、魔除けや厄除けの効果もあるともされています。
まとめ
ゼラニウムは日本でも園芸品種として家庭でも庭などに植えられることがあるメジャーな花の1つとなっています。
その花言葉の意味はポジティブなものが多い一方で、「愚かさ」「上流気取り」「憂鬱」といったネガティブなものもあります。