甘茶って知ってる?超甘いのにノンカロリー!お釈迦様とも関係の深いお茶

甘茶ってご存知ですか?あまり馴染みがないという方も多いかもしれませんね。

甘茶は日本原産の植物で、ノンカロリー・ノンカフェインなのにその名の通り甘い味がする不思議な茶葉が特徴です。しかもいろいろな健康効果が期待できるということで注目されているんです。

甘茶とは

素材としての甘茶

アマチャはヤマアジサイの甘味変種で、主に長野県、富山県、岩手県などで栽培されています。中部山地には自生しているものもありますが、甘茶として市場に出ているものはすべて栽培されたものです。花祭りに使うためお寺の庭先などにも植えられています。

民間で発見されたと言われる日本生まれの植物で、生薬の原料や甘味料、化粧品、入浴剤などいろいろなものに利用されています。

飲料としての甘茶

古くからお茶として親しまれている甘茶は、まるで砂糖を入れているように甘くて、ストレートティーや麦茶に砂糖を入れたような味と言われます。少しハーブティーに近いような感じもあります。

甘茶の葉はそのままでは苦くて飲めたものではありませんが、干したあと発酵させて良く揉み、さらに乾燥させるという手順を踏むと強い甘みのある葉に変わります。苦味成分のグルコフィロウルシンが、酵素の働きでフィロズルチンに変化するからです。ちなみに名前が良く似た甘茶蔓(アマチャヅル)のお茶もありますが、こちらはウリ科の植物で甘茶とは全く異なるものです。

とっても甘いのにノンカロリー?

甘味は砂糖の約1,000倍!

このフィロズルチンは砂糖の約1,000倍もの甘みがあると言われていて、砂糖が普及する前には甘味料としても利用されていたそうです。しかもそんなに甘いのにノンカロリーなんです!糖尿病の方の制限食にも使われているくらいです。

ダイエット中の人に限らず、糖分を控えている人にはピッタリのお茶ですよね。それだけではなく甘茶にはアレルギー性疾患やアトピー性皮膚炎の改善、歯周病や口臭予防、アンチエイジングなどの効果を期待して飲用する方たちも多いそうですよ!

濃すぎる甘茶には注意

ただし注意したいのが、ごく稀にですが入れ方によって中毒を起こす危険もあることです。甘茶に毒性があるわけではないのですが、濃く煮出しすぎた甘茶によって気分が悪くなり、小学生が吐き気を起こしたり嘔吐した症例が報告されています。

市販の甘茶は2~3グラムの葉を1リットルの水で煮出すようにとされています。これ以上濃く入れないように、また量も飲みすぎないように注意しましょう。飲みすぎるとお腹がゆるくなることがあるそうです。

お釈迦様との関係

甘茶にはお釈迦様との深い関係があります。お釈迦様の誕生日をお祝いする「花まつり」の日には、色とりどりの花で飾った花御堂(はなみどう)に祭られたお釈迦様の像に甘茶をかけます。これはお釈迦様が生まれたときに九頭の龍が天から甘露の雨を降らせた、という言い伝えに由来するものです。

花まつりで振る舞われた甘茶は、飲むと無病息災になるとか目につけると目が良くなるなどと言われ、虫よけになるともされていました。

甘茶をおいしく飲むために

甘茶ちょい足しレシピ

体に嬉しい効果がたくさんの甘茶。少しずつ毎日飲めたらいいですね。そこで甘茶をおいしく飲むための簡単なレシピをご紹介します。

甘茶+レモン

甘茶にレモンや市販のレモン果汁を足すだけで、レモネード風ドリンクになります。砂糖を入れなくても天然の甘味が楽しめるのがいいですね。レモングラスと煮出せばレモンハーブティーになりますよ。

甘茶+炭酸+レモン・ミント

キリっと冷やした甘茶を炭酸で割ってミントやレモンを入れれば、とってもヘルシーな炭酸ドリンクが作れます。糖分たっぷりの市販の炭酸飲料水と違って、ダイエット中でもカロリーを気にせずに飲めますね。

甘茶+ミルク

 

ミルクと割れば甘味が引き立つマイルドなラテが楽しめます。ミルクを泡立ててたっぷりと注げば、心もホッとする温かいミルクティーに。ゆっくりとくつろぐティータイムにおすすめです。

まとめ

緑茶や麦茶、ほうじ茶などのように日常的に飲まれているお茶ではありませんが、甘茶は昔からいろいろと重宝されてきたお茶なんですね。生薬として葉を役立てていたり、甘味料としても使われてきた甘茶は、日本原産!現在は海外でも注目されつつあるようです。ノンカフェインなので、子どもも安心して飲むことができますので、家族でもっと親しんでいけるといいですね。

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