【衝撃の事実】かき氷のシロップは全て同じ味!意外と曖昧な人間の味覚に迫る

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夏の風物詩でもある色とりどりのかき氷。イチゴ、メロン、ブルーハワイなど、かき氷に掛けられた鮮やかなシロップを見ているだけで口の中に味わいが広がるようです!

ところで、これらのシロップは全て同じ味だということをご存知ですか?

「そんなわけない、全部違う味じゃないか!」と仰りたい気持ちはとてもよく分かります。しかし、かき氷シロップのさまざまな味は、私たちの固定観念が作り出している味だったのです。

今回は、かき氷シロップは全て同じ味だったことから見える、不確かな私たちの味覚について解説いたします。

かき氷シロップの真実!

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かき氷シロップの真実。実はどの味も同じだったんです!

成分は全て同じ

さまざまな味の種類があるかき氷シロップですが、成分はすべて同じです。「色も味も全然違うのにどうして!?」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、これがかき氷シロップの真実なのです。

違うのは着色料と香料

味の種類によって違うのは着色料と香料のみ。色と香りが違うだけなのに、私たちは「味が違う」と勘違いして食べていたのです。

イチゴやメロンの味を感じるのは勘違い?

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でも、イチゴはイチゴの味がするし、メロンはメロンの味がします。勘違いだといわれても、まだ信じられないですよね。色と香りが違うだけで、これほど味が変わるのはなぜでしょうか?

色からの思い込み

赤色はイチゴ味、緑色はメロン味、青色はブルーハワイ味・・・というように、私たちはシロップを見ただけで何味かを想像することができます。

それは幼いころから無意識に染みついている固定観念だからです。そして、この「色に対する思い込み」が味覚に影響を与えていたのです。

匂いからの味

さらに私たちは、嗅覚を使って味を判断しています。「嫌いな食べ物だから鼻をつまんで食べる!」という経験はありませんか?

この行動は正しく、嗅覚を塞いで食べると味が分かりにくくなるのです。風邪や花粉症で鼻づまりのときは、何を食べても味気なかったりもしますよね。

味覚のほとんどは鼻で感じるらしい

味覚と嗅覚の関係は密接で、味のほとんどは香りから判断しているという話もあります。

神経生理学者の中には、なんと味のうち、95パーセントは嗅覚から感じていて、舌で味わっているのは、ほんの5パーセントだけだという人もいるくらい!鼻から入った香りの情報が脳へと繫がり味を判断しているのです。

私たちはかき氷シロップを、見て味を想像し、香って味を判断していたということになります。

プラシーボ効果

味わうというのは、プラシーボ効果のようなものです。

プラシーボ効果とは「思い込みによって効かない薬にも効き目が出る」ということ。これだけ聞くと騙されていて悪いことのように思えですが、良い結果を引き出すために効果的なんですよ。

プラシーボとはラテン語で「喜ばせる」という意味。心理的に働きかけ気持ちをプラス方向へ持っていくことで症状を改善させる効果があり、さまざまな場面で応用されています。

かき氷以外にもある!同じ味の食品

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かき氷シロップ以外にも、私たちが味を勘違いしている食品があります。

有名なジュース「ファ○タ」も!

飲料業界のロングセラー商品「ファ○タ」もその一つ。グレープ味やオレンジ味、これまでにさまざまな味の展開を広げてきたファ○タですが、色と香りが違うだけでなんとすべて同じ味みたいです!
 

実験してみると楽しい

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味覚で感じる味は5パーセントだけということは、視覚と嗅覚を遮断されたらほとんどの味は分からなくなるのか?ゲーム感覚で実験してみると楽しいかもしれませんね。ユーチューバーの方もされていましたが、ご自身で体験してみるのが一番です!

目隠しをしている人の口に食べ物を運び、何を食べているかを当てる実験型ゲームです。目隠しで当てられたら、さらに鼻もつまんでチャレンジ。果たして当てることはできるのでしょうか?ご家族や友達同士で盛り上がってみてください!

まとめ

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私たちは普段、いかに嗅覚と視覚を使って食事をしているかが分かりました。どんな味付けのものを食べるかも大事ですが「見た目が美味しそうか?」「これは(ここは)いい香りがするか?」というところから味の判断は始まっていたのです。

食べ物や飲み物を美味しく頂くには「美味しそうな環境」を整えることにも目を向けていきたいですね。もしかして、食べ物の好き嫌いが無くなる鍵になるのかもしれません。

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