牡丹という花は日本人にも馴染みがあり、目にすることも多いかと思います。しかし、実はあまり知らないことも多く、人によっては牡丹がどういう花なのかすらわからないということもあるかもしれません。
そこで、ここではそんな牡丹の魅力を伝えるとともに、花言葉や由来などもご紹介したいと思います。実は様々な別名を持つ牡丹。それはまさに花の王様と言っても過言ではありません!
目次
牡丹とは?
牡丹はボタン科ボタン属の落葉小低木です。花は鮮やかなのに淡くて慎ましさもあります。その上品な色合いが人気で、昔から多くの方に親しまれてきた花と言えるでしょう。
特徴
牡丹は色鮮やかな美しい花を咲かせることで知られ、花の王様と呼んでも過言ではないほど日本では王道の花です。和の雰囲気も洋の雰囲気も持っており、品種改良も多岐にわたります。
原産
牡丹は日本原産だと思っている人もいるのですが、実は中国原産です。これは日本人の多くが勘違いしているので、そこは正しく理解しておくことが必要ですね。あくまでも中国から伝来したものなので、日本特有のものだと勘違いしないように!
開花時期
牡丹は4月~6月にかけて見頃を迎えるので、春に見られる品種が多いですね。遅くても初夏には見られます。ただ、寒牡丹など種類によっては二季咲きする変種もあり、11月~1月にかけて咲く品種もあります。
種類によって咲く時期が変わってくるため、他の花と比べても1年中見られる可能性があります。ただ、開花時期は基本的に春から初夏にかけてなので、通常の牡丹を見たい時には注意してください。
牡丹の花言葉
牡丹の花言葉も知っておくことで、よりこの花のことを知ることができると思います。そこで、ここからは牡丹の花言葉を紹介します。
全般的な花言葉
牡丹は日本では「風格」「富貴」「恥じらい」という意味があり、中国では「王者の風格」という意味もあります。どちらにしても気高い花として知られ、その堂々たる姿には多くの人が魅了されていると言えるでしょう。
幾重にも重なる絹のような花びらが美しく、気品の中にも豪華さを纏っていることから王者に相応しい花と言われています。また、皇帝を魅了させるほどの美しさを持つことなども由来しているなど、その美しさは折り紙付きです。
色別の花言葉
牡丹は色別の意味がありません。どのような品種でも風格を漂わせることから、色ごとに意味を分ける必要もありません。人にプレゼントするのなら、好きな色で選んでも問題ないですね。むしろ色ごとに意味を持たせて、自分なりの解釈で渡してあげても喜ばれると思います。
牡丹の由来
牡丹はそもそもなぜ牡丹と呼ばれるようになったのでしょうか。ここからはそんな牡丹の由来を解説するので、こちらも読み進めてみてはいかがでしょうか。
漢字はオスと赤から
牡丹という漢字はオスと赤が由来していると言われています。牡丹の牡は「オス」を意味し、丹は「赤」を意味するわけです。それを組み合わせて、牡丹と名付けたわけですね。
服のボタンなどとの関係
ちなみに花の牡丹とボタンは無関係です。日本語読みのボタンはポルトガル語に由来しており、洋服などに用いられる留め具のボタンの他、スイッチなどに使われる押しボタン、機械を動作させるGUIとしてのボタンなどが他にありますが、いずれも花のボタンとは関係ありません。
その他だとボタン鍋など、イノシシ肉の別称として牡丹が使われることがありますね。これは、イノシシ鍋の際に猪肉をお皿に牡丹の花のように盛る様子からボタンと呼ばれるようになったそうです。
たくさんの別名
牡丹はたくさんの別名を持っていることでも知られている花です。品種ごとに素敵な名前が付けられており、中にはとても美しい響きの名前もあったりします。
ここからはそんな牡丹の別名を紹介するので、ぜひどのような名前があるかを確認してみてください。ただ、別名ということもあって、一応はどの品種も牡丹なので、そこは別の花だと勘違いしないようにしてください。
花の王様「牡丹」
花の王様と呼ばれる牡丹には、数えきれないほどの別名があります。その中でも、ここでは特に知られている別名を紹介します。以下、列挙となってしまうのですが、1つ1つ解説していると長くなってしまうので、別名だけ簡単に紹介します。
牡丹の別名としては「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」「花神」「花中の王」「百花の王」「天香国色」 「名取草」「深見草」「二十日草(廿日草)」「忘れ草」「鎧草」「ぼうたん」「ぼうたんぐさ」などがあります。
これらを見てみると、非常に別名もこだわって付けられていることがわかりますね。みなさんも牡丹を人に贈る時や自分が買う時などは、その別名にも注目してみてはいかがでしょうか。
まとめ
牡丹という花は知っている人が多いですが、実は花言葉や由来などは知らない人も多いです。また、どのような品種があるのかも知らない人もいると思います。ここで紹介したのはあくまでも一部ですが、日本人にも馴染みの深い花なので、知っておいて損はないと思います。ぜひとも牡丹のことをもっと知ってくださいね!