旧暦で11月を意味する「霜月」、その名前の由来や意味をご紹介!

2020.1.11


冬も間近な11月には、別名で「霜月」とも呼ばれます。寒さを感じさせるこの名前は、他にも由来があると考えられています。

そもそも11月にはなぜ霜月という別名があるのか、他にも別名はあるのか、という点についても解説いたします。

霜月が11月を意味する理由


霜月は旧暦での名称


霜月は現在の暦、新暦が採用される明治時代以前に用いられていた旧暦で11月をあらわす言葉です。

新暦が使われるようになってもこれまでの慣習から、霜月など旧暦での呼び名は別名として使われ続けています。

旧暦の霜月と現在の11月は同じじゃない?


旧暦で11月、霜月と現在の11月は実は同じ時期を指す言葉ではありません。これは新暦と旧歴では月日の出し方が異なるのが原因です。

新暦では太陽の動きから1年の暦を算出する「太陽暦」が用いられています。

一方、旧歴は月の満ち欠けと、季節のズレが大きくならないように太陽の動きを参考にして暦を作る「太陰太陽暦」が採用されていました。

日本で最後に正式採用された太陰太陽暦は江戸時代に作られた「天保暦」という暦でしたが、この暦では一年を約365日としていましたので、太陽暦と日数が食い違う事はありません。しかし、新暦と旧歴では年明けの時期が異なっていたため、指し示す時期が異なるようになったのです。

新暦の年明けは、天体の動きなどを基準にして出すわけではなく、12月31日の翌日となっています。それに対し、旧歴では年明けを立春の頃の新月の日と定めていました。

立春は新暦で2月4日をあらわします。その前後で新月の日となると、新暦で1月20日~2月20日頃が、旧歴の年明けに相当します。

年明けが食い違っていますので旧歴と新暦では11月の時期にズレが生じています。旧歴の11月は新暦の11月下旬から1月上旬頃が当てはまります。



霜月の意味や由来


霜が降りるから霜月


新暦の12月後半以降が当てはまる霜月の頃にはその寒さから霜が降りる日が多くなります。この様子から霜月と付けられた、というのが由来として最も有力な説となっています。

収穫への感謝が由来?


霜月の由来には諸説あり、一説ではその年の収穫を神に感謝してから口にする行事が行われていたことから「食物月(おしものづき)」と呼ばれ、そこから転じて「しもつき」になったともいわれています。

他にもある霜月の由来


霜月の由来としては他にもあります。前の月、すなわち10月が満ちた数字の10であることから上月とし、そこから下っていくので「下月」と呼ばれるようになったという説もあります。

また、現在も12月は次第に日が短くなり、日光も弱くなっていきます。その事から「(ものが)しぼむ月」と呼ばれていましたが、次第に変化して霜月になったとも考えられています。

他にもある11月の別名


仲冬(ちゅうとう)


旧歴では10~12月を冬としていました。そのため11月は冬の中間時期に当たる事から「仲冬」という別名が付けられています。

神楽月(かぐらづき)


霜月の間には冬至が含まれています。冬至には神々に歌や舞を奉納する「神楽(かぐら)」が執り行われます。この行事を由来として付けられた別名が「神楽月」です。

雪待月(ゆきまちつき)


霜月の頃は霜は降りてもまだ雪が降るほどの時期ではありません。そのため、冬支度をしながら雪が降るのを待っていた様子から付けられたのが「雪待月(ゆきまちつき)」という名前です。

子月(ねづき)・建子月(けんしづき)


古代中国では冬至を含むこの月に柄杓の形をしているとされる北斗七星の取っ手部分が真下、すなわち北を指すことから十二支のはじまり、「子(ね)」を当てはめました。

これに基づき、「子月(ねづき)」もしくは「建子月(けんしづき)」という別名が付いています。

神来月・神帰月(かみきつき)


前の月、10月は旧歴名称で「神無月」とされていました。この名前は神々が出雲大社に会議に行ってしまうので神のいない月を意味するというのが平安時代以降に俗説として広まっていました。

そのため、11月になると神々が帰ってくることを意味する「神来月・神帰月(かみきつき)」とも呼ばれていました。

まとめ


霜月の名前の由来は最も有力な説では、文字通り霜が降りる月から来たとされています。しかし、他にも由来と考えられている説はあります。

また、神楽月など、寒くなりきる前に人々が楽しんでいただろう様子も分かる別名も有りました。

新暦の11月ではまだ霜が降りてくるには早い時期ですが、旧歴の霜月をあらわす12月後半には霜が降りてきます。そんな時に旧歴の時代に思いを馳せ、「今は年末だけど、旧暦なら霜月の頃かな」なんて思うのもいいですね。
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