山手線の内回りと外回りはどっちがどっち?日本の環状線は全部同じルールだった!

内回り・外回りという表現で進行方向を示す山手線。

自分の乗車駅と降車駅を調べて乗ればほぼ間違えることはありませんが「乗り過ごした!」「事故で遅延が発生した!」などの急なトラブルで、パニックになってしまうのが山手線あるあるですよね。

外回りに乗ればいいの?それとも内回り?どっちがどっちかわからなくなってしまったとき、このルールを覚えておくと簡単に解決できますよ。

山手線の外回りと内回り

外回りと内回りの違いは、その名の通り同じ円周の外側を走っているか、内側を走っているかの違いです。山手線の場合は次のようになっています。

内外回り図

山手線の内回り外回りは上図のようになっています。図を見るとすぐにわかるのですが、実際利用する際には自分が内回りに乗っているか外回りに乗っているかって意外とわからないですよね?

ただ、あることを思い出せばその疑問も簡単に解決できます!その方法はのちほどご紹介します。

山手線以外の内外回りのある環状線

山手線以外にも、内回り、外回りがある環状線はあります。有名なところではJR西日本の大阪環状線、北海道札幌市の札幌市電は山手線と同じ運行方式です。

日本では環状線はみんな内回り、外回りという言い方で進行方向を表しています。

内回りと外回りは実は単純な理由

内回り、外回りと聞くとどっちがどっちなのかよくわからなくなりませんか?でも実はこの違いは単純な理由から決められているんです。

日本の場合は左側通行だから

日本の道路が左側通行になっていますよね?車は進行方向に対して必ず左側を走行しますが、このルールは電車の運行にも適用されているんです!

つまり電車も車と同じく左側通行になっています。その為時計回りの電車が外回り、反時計回りが内回りになるんです!

右側通行の国は内外が逆

それでは海外の電車の通行方向はどうなっているのかというと、アメリカ、ドイツ、オーストリア、スペインなどは電車も自動車と同じように右側通行です。これらの国では内回り外回りは日本とは逆になります。

フランスやイタリア、スイスでは、自動車は右側通行、鉄道は左側通行となっており、その国々によって事情も違っているようです。

【素朴な疑問】内と外で距離が変わるんじゃ?

ところで内回りと外回りでは、当然一周する距離に差があるのでは?という単純な疑問がわいてくるのではないでしょうか。

徒競走やスピードスケート競技などを見ていると、内側と外側ではスタート位置が違ったり、内外が入れ替わったりしますし、円の内側と外側では距離差があるのは当然ですよね。

1周が約34.5kmの山手線では結構な差が生じそうな気がしませんか?しかし、山手線の内側と外側の差は約19m程しかないそうです。およそ電車の車両1両分ほどの違いしかありません。

それぞれの1周する時間に差がでないように調整することは容易なため、1周にかかる時間は約64分と内も外も同じ時間に設定されています。

まとめ

山手線の外回りと内回りの決まりについて、わかっていただけたでしょうか。よく山手線を使うという方も、初めて乗るという方も、これだけを覚えておけばあまり迷わずにすむと思います。

今乗っているのはどっちだっけ?乗り換えはどっちに乗ればいいんだっけ?と迷ったら、左側通行ということ、時計回りか反時計回りかということを思い出せばすぐにわかります。

ぜひ覚えておいて、役立ててくださいね。

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