鉛筆のHBや2Bの表記は硬さを表す記号!それぞれどんな意味があるの?

2020.1.13


鉛筆を使うことが減った時代になったこともあり、近年は鉛筆に表記されているHやBやFというアルファベットの意味がわからない人も増えたと言われています。

筆者も詳しく調べるまではそれぞれの違いがあまりわかっていませんでした。そこで今回は鉛筆のアルファベット表記につい調べてみたので、何が違うのかという点を中心にご紹介します。

それぞれのアルファベットによって最適な用途があるので、そちらもぜひとも確認しておきましょう!



鉛筆の硬度表記


鉛筆の硬度表記は基本的にHとBとFなど、アルファベットで表記することが多いです。

国によって違いはありますが、日本ではHとBとFというアルファベットの意味と数字の大小で硬度表記をしていますので、それぞれ解説していきます。

鉛筆の硬度の違い


そもそも鉛筆の硬さや濃さ、細さはどのように決まるのでしょうか。結論を先に言うと、黒鉛と粘土の割合で決まります。

黒鉛が多くて粘土が少ないと「軟らかくて濃い」鉛筆。黒鉛よりも粘土が多いと「硬くて薄い」鉛筆になります。

配合の状態によって鉛筆の性質が変わってくるため、現代では用途別に開発している業者が多いです。

鉛筆の硬度表記


鉛筆の硬度表記は主にHとBとFの3種類です。それぞれに簡単ではあるものの、下記にてそれぞれのアルファベットの意味をご紹介するので確認しておきましょう!

H:硬さ


Hは硬さを意味するHARDに由来していて、数字が多いほど薄く硬い芯を意味します。

B:濃さ


Bは濃さを意味するBLACKに由来し、数字が高いほど濃く柔らかい芯を意味します。

F:HとHBの中間


Fは「しっかりとした」というような意味のFIRMが由来となっており、HとHBの中間の濃さと硬さを持つ芯を意味します。Fにだけは後ろに数字が付くことはありません。

ちなみに、FだけがHやBで表現しないのは、実際にはHBよりもHよりなので「HHB」となるところですが、3文字表記だと長すぎるということでFとしたのだそうです。

硬度表記の歴史


硬度表記が現在のように定着するまでには、長い歴史がありました。そもそも鉛筆の硬度表記が使われるようになったのは数百年前のことです。

18世紀末にフランスのニコラ・ジャック・コンテが考案したのが最初で、当時はコンテの芯の硬さに番号を付け、一番硬いものを1としていました。

基準となる1よりも柔らかいものごとに番号を増やして表記するという方法を使っていたのです。

しかし、当初この硬度表記は普及しませんでした。それから時代は進み、HやBの表記を最初に使い始めたのは19世紀初めのことだと言われています。当時活躍していたロンドンの鉛筆製造業者ブルックマン社が硬度表記を用いるようになり、現代の硬度表記の原型となりました。

当初はBより濃いものをBB、Hより薄いものをHHと表したり、2Bや2Hと表したりしていたそうです。HBはのちにHとBの中間として使われはじめ、FはHBとHの間を表す記号として考案されました。

当時は様々な表記により混乱を招いたものの、現在はHとBとFという3種類の形で普及しています。




硬度別の鉛筆の使われ方


鉛筆は硬度がそれぞれあるのですが、どの鉛筆も全てのシチュエーションで使えるのかというと、それは違います。硬度ごとに得意なシーンというのがあるため、使い分けていく必要があります。

9H(最硬)~6B(最柔)


JIS規格では軟らかい方から順に6B, 5B, 4B, 3B, 2B, B, HB, F, H, 2H, 3H, 4H, 5H, 6H, 7H, 8H, 9Hの全17種と認定しています。

Bは柔らかくて黒の発色が強く、紙の目が出やすく芯が減りやすいというのが特徴です。それに対してHは硬くて黒の発色が弱く、紙の目が潰れやすく芯が減りにくいという特徴があります。

一般的に使う鉛筆の硬度としてはF~HBが最適ですね。

ただ、子供たちには滑らかに書けて疲れにくいB~4Bが最適だと言えるでしょう。事実、児童学習で用いられる鉛筆もそれらが一般的となっています。

4B以上になるとデッサンなど美術に用いられることが多くなるため、普段はあまり使わないかもしれません。逆にH以上は製図など建築などに用いられることが多いです。

実は全22種?


鉛筆の硬度は全17種と言われていますが、三菱鉛筆は10B, 9B, 8B, 7B, 10Hの鉛筆を独自に開発・販売しているため、厳密に言えば全22種となります。ただしこの表記はJIS規格にはありませんので、三菱鉛筆独自の規格ともいえます。

このように鉛筆を製造する業者によって表記が増減することもありますし、海外でもまた、硬度表記が違ってきます。

外国での硬度表記


外国での硬度表記は日本とは若干違います。特にアメリカは独自の表記もあるため、ここからはそちらも少しご紹介します。

アメリカ


アメリカの硬度表記は数字で番号を振るのが一般的となっています。日本のBは♯1、HBが♯2というように表記し、さらにはHなら♯3、2Hなら♯4という具合になります。

ヨーロッパ


ヨーロッパの硬度表記は10B~10Hに区分するのが一般的です。硬いものから並みのもの、柔らかいものまで全22種あり、表記自体は日本と同じですが、それぞれの規格は日本のJIS規格とは異なりますので注意が必要です。

まとめ


鉛筆に書かれているアルファベットの意味を知っておけば、勉強や仕事に活かせるかもしれません。また、デッサンや製図をする方もその役割ごとに使い分けることができます。

数字によっても違ってくるため、それぞれの硬度表記ごとにしっかりと認識して使ってみてくださいね!

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