「食料」と「食糧」は非常にそっくりな言葉だけど・・・明確な違いがあった!

2020.2.22


私たちが普段から使っている「食料」という言葉とまったく同じ発音で、しかも意味も似ているものとして「食糧」という言葉がありますよね。

この2つの言葉、一見すると同じもののように思えますが、実は明確な違いがあるのです!

そこで今回は「食料」と「食糧」の違いについて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

食料とは


食料という言葉は、食べ物全般のことを意味します。もしくは食べ物になる材料のことも含めて食料と言います。つまり、人間が食べることのできるものはすべて食料と表現することがでます。

野菜や果物も食料ですし、それを調理したポトフやサラダも食料です。肉や魚も食料ですし、調理したステーキや煮物も食料なのです。

ちなみにこの言葉は「しょくりょう」という読み方の他に、一般的ではないですが「くいりょう」という読みもあります。この読み方をした場合は、食事の代金や食い扶持を意味します。

読み方によって意味が若干違ってくるため、同じ食料という漢字を使っていても意味が違う点には注意したいですね。



食糧とは


食糧とは、主食となる食べ物のことを意味します。主に麦や米など普段から主食としているものが食糧となります。

食糧というと穀物を指すことが多いですが、精米した白米、加工されたパンやパスタ、そばにうどんなども食糧と言えます。感覚としては毎日食べるものに使う言葉ですね。

しかし肉や魚、野菜や果物などは食糧とは表現しません。どちらかというと長期間保存しておけるものや蓄えておけるものを食糧とすることの方が多いです。

「糧」の文字には旅行や行軍など長期にわたり携行する食事という意味があります。この視点から見ると、広義では缶詰などの長期保存できることから備蓄されているものも食糧としても問題ない、のかもしれません。

類義語との違い


食料や食糧といった食べ物に関する言葉には非常に類義語が多いです。そこで、ここからは他の「食」という言葉が入る単語について併せて解説します。

普段はあまり意識して使い分けていないという人も、それぞれの単語でニュアンスが微妙に違ってくるため、上手に使い分けることができればより意味も通じやすくなるはずです。

食品


食品とは人が食べるために作られた食べ物のことを指します。

食材そのものではなく、商品としてすでに完成したものを指すことが多いです。野菜ではなく、調理したサラダ、肉ではなく加工したソーセージなどをイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

そのため、レストランやカフェなどで提供されるものは食料や食糧ではなく、「食品」にあたります。

飲食店では食料という素材そのものを提供するのではなく、キッチンなどで調理加工されたものが出てきますからね。食品という言葉を使う際の1つの基準として、人の手で製造や加工されたものを指す言葉だと認識しておくとわかりやすいかもしれません。

食品の分類


食品の分類はいくつかあり、日本では第1群~第6群まで分類されています。

1群は、骨や肉、筋肉をつくるたんぱく質の供給源の肉や魚、卵や大豆。
2群は、骨や歯をつくるカルシウムが摂取できる牛乳などの乳製品そしえ海藻、小魚類です。
3群は、皮膚や粘膜の保護する役目のあるカロチンが豊富な緑黄色野菜。
4群は、体の機能を調節するビタミンC。
5群は、糖質性エネルギーの供給源の穀類やイモ類
6群は、エネルギーとなる油脂類

この6種を考慮して食事をするとバランスのいい食事ができるとされています。

食物(しょくもつ)


食物は「たべもの」の読み方の他に、「しょくもつ」と読むこともできます。ただ、これは食べ物の文語表現のひとつであり、特に他の言葉と意味は変わりません。

生き物が生命活動の中で、身体に栄養を取り入れるために摂取するもの全般、というのが主な意味です。飲み物も水分として食物に含むこともあるので、口にするもの全般と言って差し支えありません。

「食物連鎖」など熟語に組み込まれる際には「たべものれんさ」とは読まず「しょくもつれんさ」と読むのが一般的となります。つまりは文章として表現する際にひとつの言葉として使うものだと覚えておきましょう。

まとめ


人間は毎日のように食料を口にしていますし、それには食糧も含まれています。しかし、もぎ取った野菜をそのままかぶりつくでもしない限り、ほとんどの人は食品として作られたものを食べていることでしょう。

このように「食」に関する言葉は、状況によって意味が若干変わってきます。すべて正しく理解しておく必要はあまりありませんが、それでも言葉の違いを知っておくと理解しやすくなるはずです。ぜひ、食料と食糧を上手に使い分けて表現しましょう。

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