七福神ってどんな神様?それぞれの名前やご利益をご紹介

新年を迎えると、初売りの広告に描かれることもある七福神。各地にお祀りした神社仏閣もあることから、私たちにとってなじみ深い神様ですが、それぞれの名前や姿、そしてご利益をご存知でしょうか?

なんとなくいいご利益があるというのはわかりますが、観光などでお参りに行った際、何を願掛けしたらいいのかわからない・・・のはもったいないですよね。

そこで、七福神の神様たちにはどのようなご利益と特徴があるのか、その歴史も併せてご紹介します。

七福神のはじまり

福を招く神々として知られる七福神の信仰のはじまりは、比叡山を開いたことでも知られる天台宗の開祖・最澄の時代までさかのぼります。

最澄は大黒天を台所の神として祀ったといわれているのですが、それが民衆にまで浸透したことが七福神信仰の起源だといわれています。

最初から七福神だったわけではなく、大黒天だけの状態から信仰がはじまったんですね!

七福神の歴史

大黒天を民衆が台所の神として祀ったのが普及して行く中で、恵比寿天や毘沙門天も加えられました。

更に様々なご利益にあやかろうと神々と追加したり、逆に減らされるなどして、一定ではなかったようですが、現在の七福神の形で収まったのは江戸時代中期ごろのことです。

最澄の時代からおよそ1,000年を経て信仰対象の神々は定着したようです。

七福神巡り

七福神ははじまりが台所の守り神だったからか、庶民の生活にも近しいところで信仰されていたようです。

例えば、宝船に七福神を乗せた絵を枕元に置いて寝ると素晴らしい初夢が見られるとされたことから、この絵は縁起物として人気があったようです。

また、他にも七福神を祀る神社仏閣をまわる「七福神巡り」という巡拝も江戸時代に広まりました。特に正月に行われることが多いですが、通年で巡拝できるようになっている場所もあるそうです。

日本各地に地域に根差した七福神巡りができる神社仏閣が現在もありますので一度みなさんの地元にも七福神めぐりができる場所がないか確認しておくと、年始の楽しみになるのではないでしょうか。

七福神の神様たちの特徴

古くから信仰されている七福神ですが、それぞれの神様にはどのような特徴とご利益があるのでしょうか。

大黒天

七福神の中で最古の存在とされるのが大黒天です。ヒンドゥー教の最高神とされることもある「シヴァ神」が仏教に取り入れられました。

豊穣を司る神とされ、農業にかかわる多くの人に信仰され、また農作物は当時の商業において主力製品だったことから商業の神としても祀られるようになりました。

一方で日本の神、「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と混合されたことで、仏様としてではなく、親しみやすい姿で描かれるようになりました。柔和な笑顔を浮かべ袋を担ぎ、小槌を持って米俵に乗っている現在の姿になったのは江戸時代のことといわれています。

恵比寿

恵比寿は右手に釣り竿、左手に鯛を持った姿で描かれる恵比寿は、その姿通り漁業の神であり、大黒天と同じく商業の神でもあります。

日本神話に出てくるイザナミとイザナギの子として生を受けますが、訳合って船に乗せて捨てられてしまうという悲しい生い立ちがあります。ところが捨てられた恵比寿も不幸ばかりではなく、船のたどり着いた先で大事にされたことから信仰されるようになったとされます。

毘沙門天

戦国大名の上杉謙信が信仰していたことでも知られる毘沙門天は、七福神の中で唯一武将としての姿で描かれています。四天王とされる仏の一角で「多聞天」とも呼ばれます。

その姿の通り軍神とされますが、厄除けや福徳を呼ぶ神でもあります。

弁才天

七福神の中で唯一の女神が弁才天です。琵琶を持つその姿から音楽など芸事の神とされます。

また、「弁財天」と表記されることもあるように財や富をもたらす神とされています。

福禄寿

鶴を伴った老人の姿で描かれる福禄寿は健康長寿の神であるとされると共に、子宝の神とされています。

鶴は千年といい、昔から長寿の象徴とされていますよね。

寿老人

老人の姿で描かれる寿老人は、福禄寿と混合されることもありますが、桃を持ち、鹿を連れているのが特徴です。鶴同様に鹿や桃も長寿の象徴なことから長寿延命の神とされます。

布袋

大きなおなかとそれに負けないおおきな袋を手にした布袋は、唐の時代の中国に実在したとされる僧侶です。

満面の笑みを浮かべており、この笑顔が福を呼ぶとされる他、手にした袋から信心深い人に宝物を渡すとされています。

七福神は国際色豊かな神様たち

七福神は平安時代から江戸時代にかけて様々な神々が入れ替わり、次第に定着していった神様の集団です。1,000年にわたり考案された結果、様々な国の神々が七福神としてまとめられました。

日本の神は恵比寿のみで、大黒天と毘沙門天、弁財天は仏教に取り込まれた古代インドの神々ですし、福禄寿と寿老人は中国に伝わる道教の仙人、そして布袋が中国に実在した人物です。

日本には世界から様々な神々が入ってきていたというのが七福神を見ただけでもわかりますね。

まとめ

古くから縁起物として知られる七福神は多くの人から信仰を受けて現在まで伝わっています。

農業・漁業・商業から芸能に厄除け、長寿や子孫繁栄に招福と様々なご利益がありますので、人の営み全てにご利益のある神様たちだからこそ、非常に人気が出たのかもしれませんね。

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