ハサミの正しい数え方や表記とは?身近なのに意外と知らない道具の不思議

日常的に用いられる「ハサミ」。
その数え方としては、日常的に用いられる「本」や正式な数え方とされる「丁・挺」があります。
しかし、正しい数え方とはいえ、「丁・挺」というのはあまり耳馴染みのない数え方です。

そこでここでは、ハサミの数え方について解説します。

ハサミの数え方

 

ハサミの数え方には複数の助数詞が使われていますよ。

「本」と数える場合が多い

ハサミの代表的な数え方は「本」です。
ペンもや鉛筆に定規など、多くの文房具と同じ単位となります。

助数詞は「丁・挺」

ハサミは、「丁」もしくは「挺」が正しい助数詞となります。
その読みは、どちらも「ちょう」もしくは「てい」となります。

名詞としての「丁」には、サイコロの目の偶数という意味があるように、割り切れるものという意味合いがあります。
それもあって、助数詞ではいくつかの用いられ方があります。

ひとつは、和綴の書物の裏表2ページのこと。
そして、2つで1つの組になった道具に対する助数詞です。
ハサミは2つの刃で対象を挟んで切る道具ですから、その構造から来たという事が分かります。

「挺」は、細長い道具や手を使う道具に対して用いる助数詞です。
鍬や鋤といった農具や、銃の助数詞としても用いられます。

他にもある数え方

ハサミの助数詞は、「本」や「丁・挺」だけに限られません。
他にも、対象に限らず使える「個」や「つ」も用いられます。

意外と書けない?ハサミは漢字でどう書く?

 

日常的に目にすることもあるハサミですが、その漢字表記は難しいもの。
なんと、漢検一級相当の漢字となるのだとか。

ハサミという名前の由来

ハサミという言葉自体は、動詞の「挟む」を名詞化したものです。
実際、ハサミは金属で挟むように切る道具ですよね。

ハサミの漢字表記

ハサミの漢字表記となる「鋏」。
その漢字は、金属で挟むというハサミの動作を組み合わせたことで成り立っているともいえます。

ハサミには2種類ある

 

ハサミは大きく分けるとギリシャ型とローマ型の2種類があります。
日本で日常的に用いられているのはローマ型ですが、ギリシャ型のハサミも使われていない訳ではありません。

ギリシャ型

 

ギリシャ型のハサミは、1枚の金属をU字型に曲げて刃と刃が噛み合った形状のものを言います。
握り鋏とも呼ばれるこのハサミは、古くから日本でも使用されてきました。
そのため、和バサミと呼ばれることもあります。

現在では、裁縫などでは使われているものの日常的に見られるハサミではありません。
しかし、それでも用いられているのは世界的に見て日本くらいともいわれています。

ローマ型

 

ローマ型のハサミは、2枚の金属をX字形に鋲と留め刃と刃が噛み合った形状のもの。
文房具としてのハサミといえば、こちらが世界的にも一般的です。

実は銃刀法違反になるハサミ!

 

文房具として使用されるハサミですが、刃物であることにはかわりはありません。
そのため、持ち歩く際には十分に注意しなくてはなりません。

基本持ち歩き禁止(軽犯罪法)

ハサミは人を傷つけてしまう可能性があるということで、基本は持ち歩き禁止となっています。
もちろん、仕事で使う場合や学校で使う場合など、正当な理由があれば持ち歩きは可能です。

1つポイントとなるのが、隠して携帯する場合。
この場合は軽犯罪法に抵触する可能性があるため、取り扱いには注意が必要となります。

もちろん、作業などの目的で持ち運ぶ場合は法律違反にはなりません。
しかし、用もないのに持ち歩くのはダメだということになります。

8cm以上の刃のハサミは銃刀法違反

ハサミの刃渡りが8cm以上の場合、それは銃刀法違反となっています。
正当な目的もなく持ち歩いていた場合は銃刀法第22条に抵触するため、2年以下の懲役または30万円以下の罰金に科せられる可能性があります。

まとめ

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