2000年は20世紀?それとも21世紀?わかりにくい世紀の数え方を解説

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歴史に関する読み物を見ていると「世紀」という単位が出てきますが、数え方を正確に覚えていますか?

さすがに現在が21世紀ということや、「100年単位の年代の数え方」ということは分かりますが、世紀の変わり目はいつになるのかがややこしいところですよね。

筆者的には1999年から2000年に変わる時はミレニアムイヤーとして世の中が盛り上がり、世界中でテンションが高まっていたのは記憶に新しい出来事ですが・・・気のせいでしょうか、もう結構な年月が経っていますね。

果たして2000年は新世紀と共に新しい時代が幕を開ける年だったのでしょうか?それとも20世紀を締めくくる年だったのでしょうか?

今回はそんな疑問を解決すべく、「世紀」の数え方を中心に「ミレニアム」についても解説いたします。

世紀の数え方

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「世紀」の数え方を、そのルーツと共に、解説いたします。

世紀は100年

「世紀」は英語「century」の和訳で、語源はラテン語の「百」を意味する「centum」です。頭文字を取って「C」と略字で表すこともあります。例えば、現在の21世紀なら「21C」と表記することができます。

世紀の語源

西暦を100年で区切り、ひとつの単位として数える年代のことを「世紀」といいます。この「世紀」という言葉は明治時代半ばに定着した言葉です。

世紀の「世」はかつて「丗」と書かれていました。この字は30を意味します。よく見ると「十」が3つまとめられているのが分かりますよね。昔は30年ほどで代替わりしたことから、「丗」は30だけではなく「世代」を意味するようになったといいます。

この意味から解くと「世紀」は「一人の人物の記録」となります。実は「世紀」という言葉は本来、"中国皇帝に関する代々の記録"という意味で最初に用いられたそうです。

日本でも同じ意味で用いられていましたが、1876年に鈴木唯一(すずきゆいち)という明治時代の英学者が初めて「century(センチュリー)」を「世紀」に翻訳したといわれています。

0世紀は存在しない!

西暦はイエス・キリストが誕生した年を基準として考案された紀年法です。当時のヨーロッパに0の概念が無かったことから、キリストが生まれた年を西暦1年とし、その年からの100年を1世紀として数えました。

2000年は何世紀?

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それでは、2000年は何世紀になるのでしょうか?また、1999年から2000年に変わるとき世界中で「ミレニアム」と騒がれましたが、ミレニアムとは一体何だったのでしょうか?

2000年までが20世紀

「世紀」は100年単位なので、西暦1年から100年までを1世紀、101年~200年までを2世紀、201年から300年までを3世紀と数えます。

従って、1901年~2000年は20世紀2001年~2100年が21世紀になります。

2000年は、まだ20世紀だったんですね。

あの頃騒がれたミレニアムってなんだったの?

英語の「ミレニアム(millennium)」を和訳すると「千年記」で、語源はラテン語「mille(千)」と「annum(年)」です。

西暦を100年に区切った単位を「世紀」というのに対して、1000年で区切った単位を「ミレニアム」といいます。

数え方は、西暦1年~1000年は第一ミレニアム(1千年紀)、西暦1001年~2000年は第二ミレニアム(2千年紀)、西暦2001年~3000年は第三ミレニアム(3千年紀)です。

このことから考えると、定義どおりであれば2000年は20世紀であり、第二ミレニアムということが分かりますね。

しかしあの当時、世の中では第三ミレニアム(21世紀)の始まりを「2000年から」かとするか「2001年から」とするか、世界各地から主張が上がり論争が繰り広げられていました。

その主張とは、定義はどうであれ第三ミレニアム(21世紀)の始まりを「2000年という繰り上がりを感じる数字が相応しい」という意見や、「キリスト教の大聖年と重なる2000年に合わせて2000年からにしよう」などというものでした。

世界の第三ミレニアム(21世紀)開始に対する見解

第三ミレニアム(21世紀)開始を2000年とするか2001年とするかに対し、世界各地ではこのような見解がありました。

・経度0度に位置し世界の時刻を決めたイギリスのグリニッジ天文台では、第三ミレニアムは2001年からと公式に発表しています。

・カトリック教会中心地のバチカンでは2001年開始としながらも、2000年開始という勘違い自体は否定せず、100年ごとに実施される大聖年を1999年12月24日〜2001年1月6日と定めました。

・アメリカは2001年から始まるとし、2000年1月1日〜2001年1月1日を「ミレニアム・イヤー」と定めました。当時のクリントン大統領は「2000年は21世紀への準備を終えた年」「2000年と2001年、2度祝えばいい」という表現をしました。

・フランスやカナダ、ドイツでは2001年開始との見解を出しました。

・中国は1999年が中華人民共和国成立50周年にあたることもあり、それに合わせて第三ミレニアムは2000年開始としていたが、後に2001年と訂正した。

・日本では公式見解こそありませんでしたが「21世紀は2001年開始」としつつも、2000年のことをミレニアムとする傾向にありました。

世界中の関心を集めた第三ミレニアム(21世紀)の始まり。100年に一度の「世紀」、そして1000年に一度の「ミレニアム」の変わり目なだけに、混乱を起こしたのはやむを得ない状況だったのかもしれませんね。

紀元前における世紀の数え方

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紀元1年よりも以前の年を「紀元前」といいます。紀元後と同様に100年ごとを「世紀」の単位で数えますが、数字が大きくなればなるほど時間をさかのぼり古い年になっていきます。

例えば、紀元前1世紀は紀元前1年~100年、紀元前2世紀は紀元前101年~200年、紀元前3世紀は紀元前201年~300年です。紀元前にも「0年」はないため、紀元前1年の次の年は紀元1年になります。

まとめ

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知っているようで知らなかった「世紀」と「ミレニアム」の数え方の整理ができました。

2000年は20世紀であり、第二ミレニアムだったんですね。次の時代である22世紀は2101年1月1日から、第四ミレニアムは3001年1月1日からになりますね。

誰もが経験できるわけではない世紀でありミレニアムの変わり目。その瞬間に生きているのは、かけがえのないことだったのかもしれません。そう思うと、あの当時何も知らずに、やれ世紀の大魔王だ、2000年問題だ、ということだけに注目していたのはもったいなかった気がしてきます。

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